ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探しシリーズ。
66本目は、『テンエックスプロ フュージョンブラスト(TEN X PRO FUSION BLAST)』です。
TENXはあまり馴染みはないと思いますが、オーストラリアの新興メーカーです。
フュージョンブラストは、
「ボールをしばいていく人に向きそうな結構硬めの打感。球持ちより反発を求める人にマッチしてくれそうなポリ」でした。テンション維持も優れていて、結構良いストリングかも!
テンエックスプロ フュージョンブラスト(TENX PRO FUSION BLAST)の特徴・スペック
製品プロフィールです。
メーカー | テンエックスプロ(TENX PRO) |
製品名 | フュージョンブラスト(FUSION BRAST) |
ゲージ | 1.25mm |
カラー | レッド |
素材 | ポリエステル |
製造国 | MADE IN GERMANY |
価格情報 | 正規輸入代理店なし/定価情報なし 最安価格:12mカット品 1310円(送料込) ※2023.8.5楽天調べ |
製品情報 | Fusion Blast は、優れたオールラウンドダイナミックでスムーズなポリストリングです。 並外れたスピン、贅沢な感触、腕に優しいエクスペリエンスを提供するこのソフトな オールラウンドストリングは、あらゆるスイングスピードのプレーヤーに最適です。 TENXオフィシャルサイト 製品ページより |
赤いポリストリング同士でどうしても比べてしまうのですが、それぞれかなり味付けは違います。
テンエックスプロ フュージョンブラスト(TENX PRO FUSION BLAST)1.25mmのインプレ
【セッティング】
WILSON PRO STAFF X V14(16×19)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
7日間で、約4.5時間打ってきました。
★点数
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
総評:がっちりハードでたわみが少ない/ボールをしっかり打つ意識につながる競技用ポリ/コーティングもテンション維持もGOOD
メーカーの言う「腕に優しいエクスペリエンスを提供するこのソフトなオールラウンドストリング」という文句に騙されてはいけません。
フュージョンブラストはどう考えてもしっかりめ、硬めの打感です。たわみ感、ホールド感は少な目で、ボールをつぶすようなハードヒットにマッチします。そして、真ん中に厚く当てると心地よく力強い反発が感じられます。
後述しますが、テンション維持が良いため、その硬さが持続してくれるところは頼もしいところ。
形状的には普通の丸形断面であり、表面コーティングも弱くないため、スピン性能とスナップバックの維持も良好です。何も文句はありません。
テンション維持性能は良好
50ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は51.2としっかり出てくれます。
初日のテンション低下、打感の変化は少なく、1週間で13%程度であれば、ポリのテンション維持性能としては十分合格ラインです。
張上げ後 経過時間 | 延べ使用時間 | ポンド数 | テンション 変化 | テンション 変化率 |
---|---|---|---|---|
直後 | 0 | 51.2 | – | – |
当日 | 1.5時間 | 48 | -3.2 | -6.3% |
7日 | 4.5時間 | 44.4 | -6.8 | -13.3% |
28日 | 9時間 | 42 | -9.2 | -18% |
コスト
流通量はかなり少なく、2023年8月5日時点で取り扱い店舗はひとつだけ、単張り12mカット品 1310円(送料込)でした。
ホームストリンガー視点での感想
硬めではあるものの丸形断面のポリで、そこまで張りづらさはありません。
個体差の可能性がありますが、ねじれやすさと絡まりやすさが気になり、セッティングに多少手間取りました。
インプレまとめ
テンエックスプロ フュージョンブラスト(TENX PRO FUSION BRAST)は、ハード目・硬め、ボールをしばく競技層にもささる、打ち応えのある打感です。
球持ちより反発重視、打ち応え重視の選手にマッチしてくれそう。しっかりボールを打つ意識にもつながる印象でした。
スナップバック、打感、テンションの維持も良くスピン性能も十分でした。
- ガツンとハードな打感が好み
- 打ち応え重視
- モタっとしたソフトポリは苦手
- しばいていきたい選手層へ