先日当選したheadのモニターストリング。現段階でのキャッチコピーは『大人のポリストリング』で、発売は2020年1月中旬とのことです。
早速自身で張り上げ、試し打ちをしましたので簡単ではありますがインプレ紹介をしたいと思います。
私はHeadのストリングは使用したことがないため、先入観なしで語っていきたいと思います。
張り上げ時の印象
多角形ポリエステルのようですが、妙に角が取れていて、カクカクはしていません。恐らく六角形でしょうか。
一般的には多角形のメリットは、引っ掛かりの良さと、縦横のストリングの交差が面で当たるためにノッチができにくい、といったことかと思います。この割と丸目の多角形はどのような意図なのでしょうか。
表面コートはあまりツルツルしておらず、指で触るとサラッとした触り心地。ポリエステルの中では表面摩擦は高めかもしれません。あまりスナップバックは追求していないのでしょうか?
スイングスピードが速く、スナップバックを使って強烈なスピンをかけていく若いプレイヤーではなく、あまりスイングスピードがなくても多角形によってスピンがかかる、中年でも使えるような特性=『大人のポリストリング』と勝手に予想しました。
色は包装と同色のシルバーに近いシャンパンゴールドでした。
今回のセッティング
縦横のテンションを変えるために2本張りにしました。
その意図ですが、最近私はポリストリング ➡ マルチモノ(テクニファイバーXR3)へお試しシフト中で、ソフトかつ反発力を感じる打感を求めていて、今回横糸のテンションを少し落とすことで少しでもソフトな打感を得ようとしたためです。
Prince Tour100Pに縦49×横46ポンド、横糸は下から上へ張り上げ、スイートスポットが上気味にくるイメージで張りました。さて、このようなセッティングでスクールにて1.5時間試し打ちをしてきました。
インプレッション
打球感
硬すぎず、一方で打ち応えも感じられるポリストリングと感じました。
私はここ最近はモノマルチ(テクニファイバーXR3)を使用中です。もちろんモノマルチと比較するとポリの硬さはありますが、このストリングは全然嫌ではありません。ナイロンを愛用の『大人』でも比較的受け入れやすい打球感かもしれませんね。
ストローク
私はサーブ&ボレー主体、ダブルス主体でプレーをしていますが、ラケットやストリングを選ぶ上では、フォアハンドの感覚を最重要視しています。さほど得意ではないフォアハンドストロークについて、少なくとも道具では極力違和感を感じたくないのです。
そのフォアハンドですが、『♯大人のポリストリング』では、
- パワーを損ねずスピードを出しやすい(反発は感じる)
- スピンの掛かりが良いがたまに浅くなりがち(現在モノマルチを使っている影響です) ※私のようなナイロンでスピンを掛けるタイプでも違和感は少ない
- 弾道が高めに出やすい
- コントロール良好
スライスについても及第点でした。
サーブ
最近XR3で絶好調のサーブですが、それと比べてしまうとパワーは落ちます。ただ、ポリストリングの硬質感を一番感じやすいサーブにおいても、あまり硬さは感じられず違和感はありませんでした。
サーブの回転の掛かりは良好で、スライス・スピンサーブについては良い影響がありそうです。
ボレー
私は比較的ボレーが好きなのですが、このストリングは弾き感があって、コントロールしやすいと感じました。ポリストリングを45ポンド以上で張ると、私はボレーで苦労してしまうのですが、今回は49×46のセッティングでも良い感触でした。
このような人におススメしたい
『♯大人のポリストリング』の意味は恐らく、パワーが全盛期よりも落ちた年代でも使いこなしやすいポリストリングである、と解釈できました。耐久性については1.5時間のみですので不明ですが、ノッチはあまり出来ていません。
さてこのストリングをおススメできるタイプの方をまとめました。
- 弾き感が重要
- パワーロスの少ないポリが良い
- スナップバックでスピンを掛けるわけではないタイプでも可
- ネットプレーヤー
パワーが落ち始めている『大人』の私は以上のように感じました。