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【ストリング/インプレ・レビュー】ベテランにマッチするポリエステルを探す㊴/ バボラ RPMパワー(Babolat RPM POWER)

ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探しシリーズ

第39回目は、あのドミニク・ティームが愛用する『バボラ RPMパワー』です。

RPMパワーは、RPMシリーズの中で唯一の丸形断面形状。

爽快な打球音が秀逸で、やや硬めながら、しっかりスイングできれば球持ちも感じられて、弾きも良い。非常に心地良いストリングでした。

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Contents

バボラ RPMパワー(Babolat RPM POWER)の特徴・スペック

製品プロフィールです。

メーカーバボラ(Babolat)
製品名RPMパワー(RPM Power)
ゲージ1.25mm、1.30mm
カラーエレクトリックブラウン(艶消しブロンズ色)、ブルー
素材高密度共ポリエステル
生産MADE IN FRANCE
価格情報12m:¥3,080(税込)
200mリール:¥39,600(税込)
最安価格12mカット品1,540円(価格+送料)、200m:17,820円 送料無料~
※2022.5.13楽天調べ
商品説明ポリエステルストリングのスピン性能とコントロール力は気に入っているものの、
ショットに何かを「加え」たいなら、RPMパワーが最適です。
RPMパワーを使用して速くて長いストロークを打つと、ドミニク・ティエム選手
のようなボールを打つことができます。あるいは、それに近いボールを打てます。
バボラ公式サイト 製品紹介ページより

RPMパワーは、RPMシリーズのポリエステルストリングの中で唯一、丸形断面のストリングになります。

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バボラ RPMパワー1.25インプレ

【セッティング】
PRINCE TOUR100(16×18)
48ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)

延べ3日間にわたって、延べ5時間打ってきました。

★点数

反発感
ホールド感
スピン性能
テンション維持
コスト(市価)
総合点
打感硬さ

総評:RPMブラストより硬質感はあるが伸縮性がある/爽快な打球音が最高で弾きの良さがある感覚!

メーカー説明では「柔軟性を高めながら、よりパワーが出せるように最適化」したとされるのがRPMパワー。

ブロンズカラーの印象に引っ張られている影響も否定はできないのですが、やや「カーン」とした硬質感があります。しかし不思議なことに、非常に伸縮性があって、乗りの良さもあるのです。硬質感と乗りの良さ=球持ち感、矛盾するこの感覚を併せ持っているのが印象的です。

そして何より私が気に入ってしまったポイントはその爽快な打球音。そのクリアな高音のおかげで、実際以上に弾きの良さを感じます(アウトが増えることはなく、実際には劇的に飛距離が伸びている訳ではない)。ストリングには「弦楽器としての性能」があると言われますが、RPMパワーは弦楽器としての高性能を持ち合わせていることを実感できました。

ガツンとくる硬いストリングは厳しいし、モタッとボヤけた打感は好まない、多少の打ち応えと軽快な打感を求めている私にとっては、ベストマッチと言える1本でした!!RPMパワー、かなり気に入りました。

スピン性能については、丸形断面としては普通レベルだと感じます。

打感の変化は少なそう

プレーヤーが求める打球感と音を出すために、ストリングには特殊コーティングを施しています。

https://www.babolat.com/jp/news-articles-blog-tennis-rpm-power/tennis-rpm-power.html

RPMパワーは、打球音を追求するために表面コーティングが工夫されているらしく、パッと見た目でも分かるような、独特な艶消し塗膜で覆われています。

この艶消し塗膜のおかげで、ストリング同士の摩擦が大きく、張り上げ直後から滑りの悪さを実感します。しかしながら塗膜は5時間程度の使用では剝がれずに保たれていて、ノッチも少なく、打感変化が少ない点はメリットと言えるでしょう。

テンション維持性能

テンション維持性能はノーマル

48ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は49.3ポンドと、面圧も割と出てくれました。

張った当日に1.5時間使用し2.9ポンドのテンションロス、3日後までにさらに3.5時間使用し延べ5ポンド低下。

28日まで経過を見ると、ポリエステルとして中の上のテンション維持性能といえそうです。

  • 張り上げ直後 49.3ポンド
  • 張り上げ当日 1.5時間使用後 46.4ポンド ▲2.9ポンド ▲5.9%
  • 張り上げ3日後 延べ5時間使用後 44.3ポンド ▲5ポンド ▲10.1%
  • 張り上げ7日後 延べ6.5時間使用後 43.8ポンド ▲5.5ポンド ▲11.2%
  • 張り上げ10日後 延べ7時間使用後 43.4ポンド ▲5.9ポンド ▲12%
  • 張り上げ21日後 延べ8.5時間使用後 42.7ポンド ▲6.6ポンド ▲13.4%
  • 張り上げ28日後 延べ10時間使用後 42.6ポンド ▲6.7ポンド ▲13.6%

コスト

2022年5月13日時点で、12mカット品で1,540円(価格+送料)、200m:17,820円 送料無料~です。

RPMシリーズの中では2020年発売のまだ新しいモデルのため、やや価格は高めです。

ホームストリンガー視点での感想

その艶消しコーティングは、かなり摩擦が大きいため、張り上げ時にも引っ掛かりが生じやすく、少々手間がかかります。面圧を出すために、グロメットでの引っ掛かり、メインとクロスの摩擦を解消してあげながら丁寧に張ってあげる必要がありました。

また、クロスを通す時に独特の金切り音(音が外れてかすれているバイオリンの音)がするため、この音が苦手な人には辛そうです(^^;

インプレまとめ

バボラ RPMパワーは、硬質感を持ちつつも、伸縮性、爽快な打球音、反発の良さを感じられるポリエステルストリングでした。

あのティームが使用するストリングでありながら、私のようなノーマルスイングスピードのベテランプレーヤーでも十分使えます。その爽快な打球音は存在価値がありますよ!

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推奨プレイヤーをまとめます。

RPMパワーをおススメしたい人
  • やや打ち応えのあるポリが好き
  • モタっとしたソフトポリは嫌い
  • 打球音、爽快感、軽快さにこだわる
  • 柔軟性、反発感重視
  • ティームと同じストリングが使いたい!!

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