ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探しシリーズ。
第38回目は、『バボラ RPMチーム』です。
バボラ RPMチームは、RPMブラストを基準に、若干柔軟で軽快な打感にした1本。RPMシリーズのスピン性能・引っ掛かりも保持しながら、より入門編の位置づけとなるストリングです。
バボラ RPMチーム(Babolat RPM TEAM)の特徴・スペック
製品プロフィールです。
メーカー | バボラ(Babolat) |
製品名 | RPMチーム(RPM Team) |
ゲージ | 1.25mm、1.30mm |
カラー | ブラック、ブルー |
素材 | 高密度共ポリエステル(マイクロエアバブルテクノロジー=微細気泡技術) |
生産 | MADE IN FRANCE |
価格情報 | 12m:¥2,640(税込) 200mリール:¥35,200(税込) 最安価格12mカット品1,240円(価格+送料)、200m:16,800円 送料無料~ ※2022.5.4楽天調べ |
商品説明 | ポリエステル製ストリングを使用したときのスピンやコントロール力は気に入っているけれども、 もっと柔らかいストリングをお望みですか。 RPMチームはそのような方のために試合用ストリングを作りました。 内部の高密度な構造を実際に見ることはできませんが、重いスピンを打ったり、連続してショットを 打ったりしたときの柔らかい打球感を気に入られるはずです。 スピン 八角形の構造をした高密度共ポリエステルにより、ボールに高速な回転がかかるため、驚異的な スピンをかけることができます。 コントロール RPMチームは、どのRPMストリングも優れたコントロール性能を発揮するように作っているため、 どのようなショットも正確に打つことができます。特殊な低密度共ポリエステルのストリングの場合、 より柔らかい打球感が得られます。より高いトレランスを求めるプレーヤーに最適です。 |
RPMチームは、RPMシリーズに特徴的な八角形構造はそのままに、柔らかさが特徴となっているようです。
バボラ RPMチームのインプレ
【セッティング】
PRINCE TOUR100(16×18)
48ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
延べ3日間にわたって、延べ7時間打ってきました。
★点数
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
総評:RPMブラストより若干柔らかく、RPMラフよりも軽い打感/ポリ初心者にも!!
メーカー説明では「柔らかさが売り」ですが、そこまでフニャフニャというわけではありません。
ブラストよりは確かに柔らかいのですが、ラフよりは打ち応えがあります。また、モタっと鈍さがあったラフよりは軽快な打感でした。RPMチームは、ブラスト以上に自分好みのストリングでした。
打球音は「パイーン」といったイメージ。軽く掴んですぐに放り出してくれるような、軽い球持ち感です。ブラスト、ラフよりも楽に飛ばしてくれるでしょう。
あえて悪い表現をするとRPMブラストよりも打ち応えがなくて、ラフよりも抜け感のある印象。もしバボラのポリを初めて選ぶなら、まずはチームから試して、もう少しハードさが欲しいならブラスト、スピンと球持ちが欲しいならラフを。こんな選び方が良いと思います。
RPMシリーズの角の取れた8角形断面はそのままで、スピン性能ではブラストとの大きな差は感じにくいと思います。
打感の変化について
RPMシリーズ全般に、表面コートは強いとは言えず、ある程度打つと引っ掛かりが生じやすい点は気になります。
最も維持が悪かったのはラフで、ブラストとチームが同程度だと感じました。スピン性能の維持はチームについてもやや課題かもしれません。
テンション維持性能
テンション維持性能も中庸
48ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は50.5ポンドと、しっかり面圧が出てくれました。伸縮性の高い糸は面圧が出やすいので、おそらくRPMチームの柔軟性の影響と考えられます。
張った当日に4時間も使用しましたが4.1ポンドのテンションロス、3日後までにさらに7時間使用し延べ5.1ポンド低下。少なくともブラストよりもテンション低下が緩やかな状況。テンション維持性能がかなり期待できそうです。
- 張り上げ直後 50.5ポンド
- 張り上げ当日 4時間使用後 46.4ポンド ▲4.1ポンド ▲8.1%
- 張り上げ2日後 延べ5時間使用後 45.8ポンド ▲4.7ポンド ▲9.3%
- 張り上げ3日後 延べ7時間使用後 45.4ポンド ▲5.1ポンド ▲10.1%
- 張り上げ10日後 延べ9時間使用後 43.7ポンド ▲6.8ポンド ▲13.5%
- 張り上げ21日後 延べ12時間使用後 43.7ポンド ▲6.8ポンド ▲13.5%
- 張り上げ28日後 延べ13時間使用後 43.6ポンド ▲6.9ポンド ▲13.7%
コスト
2022年5月4日時点で、12mカット品で1,240円(価格+送料)、200mリール16,800円 送料無料~です。
RPMブラスト、ラフよりも低価格設定で、流通価格もかなり安め。RPMチームはかなりコスパに優れた一本です。
ホームストリンガー視点での感想
張り心地はRPMブラストと差がなく、表面の滑りも良く、張りやすいポリエステルです。
角の取れた八角形断面なので、多角形を意識せずに張ることができました。
インプレまとめ
バボラ RPMチームは、RPMブラストよりは柔らかく、RPMラフよりは打ち応えがあって軽快な打感。
RPMシリーズの良さであるスピン性能は保持しつつ、より難易度の低い、ソフト&軽快な性能の1本でした。
RPMシリーズの入門用としておススメします。
推奨プレイヤーをまとめます。
- RPMブラストより、もう少し柔軟性が欲しい
- RPMラフより、もう少し軽快な打感が好み
- ハードなポリは難しい
- ソフト過ぎるポリは好みではない
- できるだけ楽に飛ばしたい
- コスパ重視