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【テニスラケット】情報解禁!プリンスNEWビースト(PRINCE BEAST 2021)のインプレ・レビュー/プリンスの発売前 試打会に潜入!

当記事はPR・広告を含みます。

目次

縁があって、グローブライド社主催『プリンス NEWビースト(2021年9月発売予定モデル)』の関係者向け試打会にお声かけいただいたため、「個人テニスブロガー」として参加させてもらいました。

初めてのメーカー試打会に興奮しつつ、気になる3モデルをみっちり打ってきましたので紹介します。昨日参加したばかりのホヤホヤ情報ですよ!

NEWビースト試打会の様子

2021年7月21日、東京都品川区にあるテニスのメッカのひとつ「スポル品川大井町(残念ながら2021年8月いっぱいで営業終了)」にて、グローブライド社主催『プリンス NEWビースト(2021年9月発売予定モデル)』の関係者向け試打会が開催されました。この日を皮切りに、名古屋・大阪でもクローズドの試打会が開催されていくようです。

天気はほぼ快晴、都内の気温が35度の真夏日という厳しい条件でしたが、初めてのスポルで有名選手や有名プロと新製品の試打ができることから、興奮・熱中しすぎて、途中で脱水に陥りかけるという失態も笑。

ヒッティングパートナーの顔ぶれは!?

試打会では、プリンス契約の豪華メンバーがヒッティングをしてくれる贅沢を味わいました!

山本育史プロ:我々40代以上のテニス民でこの方を知らない人はいないはず。ジュニア時代から日本のトップとして活躍し、インハイ、全日本ジュニア、全日本プロ、全日本選手権と国内タイトルは総なめ。日本のエースとして、デ杯でも活躍。今回、最初にヒッティングしてもらいましたが、その伸びてくるフラットストロークが芸術的でしびれました。

小野田倫久プロ:かつて柳川高校、近畿大学のエースとして活躍し、ATPシングルス最高296位、全日本ランキング最高3位。アジア大会金メダル獲得の実績が特に光る。また、97年のジャパンオープンのダブルスで、あのボリス・ベッカー組を破る快挙も達成!現在は、No.1テニスYoutubeチャンネル”スタテニ”のMC兼ヘッドコーチとして活躍中

坂井勇人選手:名門早稲田大学の元主将、インカレダブルス2連覇、フューチャーズダブルス2回優勝などの実績を持つ。現在はノアインドアステージ横浜綱島校でコーチとして活動。NOAHチームで日本リーグにも参戦中

松田美咲プロ:この7月からプロに転向した元亜細亜大エース、インカレ室内2年連続チャンピオン。ヒッティングして感じたのは、バックハンドの威力、そして本当に「運動神経の塊!」 笑顔が素敵で非常に感じが良く、これからの活躍を応援したくなる選手でした!

今回の新製品ラインアップは!?

今回の発表会で並んだのは、重量違いも入れて次の8種類のラインアップ。

時間が限られていましたので、特に個人的に興味があったDB、ノーマルの100、O3の100について、300gを中心に打つことにしました。

実は私は前作までのビーストを打った事が一度もなく、比較して語ることはできません。ですので、今回はビーストに対してはまっさらな状態で語るレビューとしてご覧いただけると幸いです。

  • ビースト DB 100(300g/280g)
  • ビースト 100 (300g/280g)
  • ビースト O3 100 (300g/280g)
  • ビースト O3 104
  • ビースト LITE 100

カタログスペック

今回私が試打した、主要3モデルのスペック情報です。100平方インチの主要モデルでは前作同様に、各300gと280gのモデルが作られます。

ビーストは非常にバランスの図られた、プリンスが作る”黄金スペック”のラケットです。

今回からビーストシリーズも全てグロス塗装に変わっています。グロス好きには嬉しい変更ですね。

それでは各モデルの紹介にうつります。

ビーストDB100(BEAST DB 100)

機能・コスメについて

今回最も注目すべきは、何と言っても新しくラインアップされる『DB 100』です。

DBとは、ダブルブリッジシステムのこと。ブリッジが2つに分かれ、その間に振動吸収のためのエラストマーが挟み込まれる構造。フェイス側にはグロメットホールが存在せず、ストリングがエラストマーに直接触れることで振動吸収をする機能です。

実はDBシステム自体は、プリンスが90年代から展開してきた機能で、古くはカプリアティが愛用したシナジーシリーズや、あのパトリック・ラフターが愛用していたのもDB搭載のプリンスラケットでした。

今回の新製品ビーストDB 100は、ラフターが1997年全米オープン初優勝時に使っていた『Precision Response 660PL(日本未展開)』を彷彿とさせるカラーリングでもあり、ラフターの大ファンだった私は、試打以前にすでに興奮状態に陥っていました笑。

ちなみにその後、ラフター専用モデルとして、DB搭載モデル『グラファイトレスポンスチタン97』、『トリプルスレッドウォリアーMP』も開発されました。DBは、あのラフターもこだわった機能だったのかも知れませんね。

Embed from Getty Images

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ビーストDB 100(300g)のインプレ・レビュー

プリンスのPRでは、ビーストDBは「乗り感」でノーマルのビースト100は「弾き感」という特色の違いを打ち出しています。その辺りの違いも、主観的に検証をしてきました。

セッティング:ハリアーレスポンス125 48ポンド

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打感:「面での掴み感」と「パワーロスの少なさ」

プリンスラケット独自の指標であるパワーレベルは1025。私が愛用するツアー100(310g)が850ですので、ビーストDBはツアーよりも出力が高めのラケットと想像しやすく、実際にその通りでした。

打ち心地ですが、DBの効果もあり、フェイス=面で掴むような乗り感があります。スロート部は意外としっかりしてくれていて、しなり過ぎる嫌な感覚がありません(個人的に硬めのラケットが好み)。ラケットのしなりよりも、面のたわみ感が特徴的です。

減衰性が高いと打感がマイルドになり、主観的に「柔らかいラケット」と感じやすいのですが、衝撃をどの部位で吸収するのかという点でも打感は異なってきます。DBは、フェイスの一部であるブリッジで衝撃・振動を吸収するため、面のマイルドさ、面の乗りを感じやすいのかも知れません。

スピン性能は黄金スペックだけあって、非常にかけやすく、ある程度振っていく方が良いコントロールにつながりました。

ビースト100(BEAST 100)

機能・コスメについて

DBが赤×黒のやや落ち着いたツートンカラーだったのに対し、ノーマル100はフェイスはレッド、スロートがワインレッド、グロメットも赤に統一されていて、赤好きにはたまらない配色となっています。

今回のビースト100の注目機能は、『P.Vシステム』です。P.Vシステムとは、Purify Vibration Systemのことで直訳すると「振動浄化システム」。

具体的には、高分子エラストマー(ゴム弾性物質)を練り込んだカーボンプレートが、スロート下部からグリップ部にかけて設置されることで、振動吸収・衝撃減衰を高めるという機能だそうです。

従来のビーストの良さである弾きは保ちつつ、嫌な衝撃は取り除かれる、というのが最新作の特徴です。

下の動画で確認できますが、ノーマルカーボンプレート(上)と比較して、P.Vシステム用のプレート(下)の方が揺れがおさまるのが早い=減衰性が高いことが一目瞭然です。

ビースト 100(300g)のインプレ・レビュー

セッティング:ハリアーレスポンス125 48ポンド

打感:「ラケット全体の粘り強さ」で「掴んで弾く」

ノーマルビースト100も、DB100と同じパワーレベル1025。出力が高めの黄金スペックです。

打感は、DB100が「面の乗り」を感じる仕上がりだったのに対して、「ラケット全体の粘り強さによる乗り」を感じます。

「粘り強い」という表現がマッチすると思うのは、決してしなりが大きいわけではないのに非常にマイルドな打感であるため。今回のビーストは新たにP.Vシステムが導入されましたが、それ以外にも衝撃吸収に役立つ「トワロン」「ATS」という機能もあって、ラケット全体としての衝撃吸収性能に優れるのです。その分だけ、ラケット全体の食いつき感が大きく感じるのかも知れません。

一方で、手元に入ってくるヒッティング情報は、私はDB100の方が感じやすく、ノーマル100の方が少ないような印象でした。

スピン性能にはDB100との大きな違いは感じず、非常にかけやすく、ある程度振っていく方が深いスピンボールが打てそうです。

ビースト O3 100(BEAST O3 100)

機能・コスメについて

DBが赤×黒のやや落ち着いたツートンカラーだったのに対し、ノーマル100は赤ベース、そしてO3 100はフレームは「レッド×ワインレッド×黒」で、グロメットは黒の配色です。

用いられる機能は、ビースト100と同じく『P.Vシステム』。3モデル共通のその他機能として、「テキストリーム×トワロン」、「ATS」も当然搭載されます。

ビースト O3 100(300g)のインプレ・レビュー

セッティング:ハリアーレスポンス125 50ポンド

打感:「振り抜きと引っ掛かり」に優れ「楽に良い球を打てる」

実は、「打感がボヤけそう」という勝手な先入観から、今までのO3ポート搭載ラケットは試打すらしたことがありませんでした。ということで、初O3ポートラケットの試打となりますので、O3自体のインプレ要素がかなり入ってしまいます。

O3 100のパワーレベルは1040で、ノーマルビースト100、DB100の1025を上回り、今回の3本の中でも最も出力が高い設定です。

その値の通り、今回の3本の中では間違いなく一番楽に感じました。

打感の系統はノーマル100と大きくは変わらないのですが、他の2モデルと同じ重量にもかかわらず、より軽く感じ、楽に振り抜けます。おそらくDB、ノーマルより1mmずつフレームが薄く作られている影響もあるはずです。

振り抜きの良さは、ボールスピードにも良い影響があると思われ、3本の中では一番楽にスピードを出せる印象でした。

またO3の特徴であるスイートエリアの大きさは、本当にメリットでした。「打感がボヤけそう」というのは杞憂で、本当にメリットの方が大きかった。多少のオフセンターでも、上手く引っ掛かって相手コートへ勝手にコントロールしてくれるような感覚でした。

特にこのラケットで良かったのはボレーで、プロの鋭いストロークに対しても、非常に心地よく深くコントロールが出来たことが自分でも驚きました。

良い面は楽に良いショットを打てること、デメリットとしては、人によってはサポートが大きすぎると感じることは確かにありそうです。

スピン性能は、引っ掛かりが良い分、DB100、ノーマル100よりさらに上をいく印象でした。

まとめ

今回評価した3本の中で、個人的に順位をつけるとすれば、

  1. DB100
  2. O3 100
  3. ビースト 100

おそらくビースト100が一番万人受けしそうですが、私はそれよりは、もう少し打球情報が感じやすい(衝撃を殺す場所の影響?)DB100と、逆に思い切り楽をさせてくれそうなO3に惹かれました。

ビースト=野獣という荒々しいネーミングの印象とは違って、重量選択肢もあるため、全体としては、使い手を選ばずに幅広いユーザーが使いこなせそうなシリーズとなっています。

発売予定は2021年9月。おそらく、その頃にプリンスのレンタルラケットサービスにも載ってくるはずですので、興味がある方はぜひ打ち比べしてみてはいかがでしょうか?

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おまけ情報

最近プリンスがコラボレーションして話題となっているgoodr(グダー)のサングラスも展示されていました。

2016年秋に生まれたL.A.発のスポーツ用サングラスのブランドで、プリンスでは全10カラーがラインアップ。カラフルで可愛いデザイン、¥4,290(税込)というお手頃価格のため、入荷してはすぐ売り切れる状態が続いています。

私も興味を持っていたものの、海外製品のサングラスは試着しないと不安(顔幅が狭く、鼻が高い外国人用の作りが多い)なため躊躇していました。

今回運よく展示品をフィッティングできましたが、割と幅のある日本人顔の私でも無事にハマり、非常に軽いフレームでテニスをやってもズレなそう。ただノーズパットがついていないタイプですので、あまりに鼻の付け根が低い人は、顔に接触したり、ズレ落ちてしまう可能性はあります。

私もさほど鼻が高くはないので、かなり多くの日本人がつけられるはずですよ!

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