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【プリンス ツアー100】久しぶりに現れたプリンスラケット使いの強豪”シフィオンテク”|PRINCE TOUR100

本当に久しぶりに、プリンスのラケットを使用している強い選手の出現です。

“イガ・シフィオンテク”

現在開催中の2020全仏オープンにて女子決勝へ進出した、19歳のポーランド人選手です。

そのシフィオンテクが使用するラケットは、プリンス ツアー100(290g)です。実はプリンス目線で語ると、2013年ウィンブルドン制覇のバルトリ以来、約7年の間プリンスラケットを使用したグランドスラム優勝者は出ていません。

久しぶりに『プリンスラケットのグランドスラム制覇』が観られるか!?

今回はシフィオンテクと、彼女が使っているプリンスツアー100″について触れていきたいと思います。

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シフィオンテクとツアー100

シフィオンテク経歴

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ポーランドの19歳新鋭”イガ・シフィオンテク“です。

この記事を書いている2020/10/09時点の最新ランクは54位。これまでの自己ベストランクは49位ですが、今回の全仏決勝進出により大幅ランクアップし、自己ベスト更新が確定しています。

17歳だった2018年には、全仏とウィンブルドンのジュニアを制覇する快挙を達成しています。

ツアーへの参戦は18歳になる2019年から。初めてのグランドスラム出場となった全豪でまず1勝を上げ、続くフレンチではベスト16に進出する快進撃を見せました。

そして今年の全仏オープンでは、見事に決勝へ進出。新たなグランドスラムチャンピオンの誕生に期待が寄せられています。

名前イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek )*WTAの公式選手紹介ページでは、本人による名前の発音を聞くことができます!
年齢(生年月日)19歳(2001/5/31)
身長176cm
使用ラケットプリンスツアー100(PRINCE TOUR100 16×18、290g)*日本では旧モデルにあたるブラック&グリーンのモデル
ウェア・シューズアシックスウェア・アシックスGELレゾリューション8
プレースタイルベースライン付近からの攻撃的な角度のあるショットが魅力。攻撃だけでなく守備も臨機応変にこなし、非常にバリエーションに富んだクレバーなプレーを見せる。腰を回転させて打つフォアハンド、打点の懐の深さは、どことなくマレーを彷彿とさせる!?

意外な事実:シフィオンテクはプリンスと契約していない!

テニスクラシックの記事で、シフィオンテクはプリンスとは契約なしでラケットを使用していることが分かりました。

しかも市販品の290gという、プロとしては軽いモデルを使用しているようです。

「プリンスのラケットで長いことプレーしていて、他のラケットを試す時間もなかった。他の選手より軽いかどうかわからない。重いボールが打てることもわかっている。今使っているラケットに慣れたところだけど、(来年に向けて)プレシーズンで違うラケットをテストするかもしれない。ただ、大変になるかもね。このラケットで5年ほどプレーしているから」

TENNIS CLASSIC公式サイト DAIRY TOPICSより

使用ラケット変遷 2017年~

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2017年全豪オープンジュニアでプレイするシフィオンテクを見ると、ツアープロ 100T XR(100sqin. 290g, 16×18)と同じ、ブラック&オレンジのモデルを使用しています。

このモデルから現在のツアー100まで、素材は少しずつ改良が加わっていますが、モールドは変更されていません

尚、シャフト付け根のロゴは、日本版は左側にモデル名『TOUR PRO 100T XR』の文字が入っていて、両サイドともに『prince』ロゴが入る海外モデルとは違いがあります。

私は、このツアープロ100T XRの重さ違いの、100XRを使用していた時期がありました。ガッチリと硬質ながら弾きも良く、程よい重さが意外と快適で、とても優れたラケットでした。

個人的には、思い切りシバいた時に、自分が思っている以上に飛んでしまい、少しコントロールが難しいと感じたため、海外でしか販売がない18×20パターンのツアー100Pを個人輸入したところ、ドンピシャで気に入って現在も使っています。

2018年~

シフィオンテクが全仏ジュニアとウィンブルドンジュニアを制した2018年は、トワロン非搭載のツアー100ブラック&グリーンカラーを使用していることが確認できます。

ただ、トワロン非搭載のこのカラーリングは海外のみで販売されていたモデル、日本ではブラック&オレンジが継続して販売されていました。

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2019年~

2019年からツアーに参戦し始めたシフィオンテクは、現在の全仏オープンでも使用している、テキストリームトワロン搭載のツアー100を使用するようになります。

テキストリームトワロン搭載のこのモデルも、シャフト付け根のロゴの入り方が日本モデルと海外モデルで違いがあります(海外版は両サイドとも『prince』の文字、日本版は左側が『TOUR』右側が『prince』の文字)。

海外モデルの方が、プリンスらしくて格好良いと思うのですが…。

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日本のプリンスラケット 海外モデルとの違いについて

プリンスの代理店『グローブライド株式会社』の社員である関口氏のTwitterで、日本と海外モデルに違いがある点が説明されていました。

旧社名のダイワ精工時代から現在まで、日本におけるプリンスブランドを大切に守り続けてくれていることには、本当に頭が下がります。グローブライドさんありがとう!

さいごに

2012年に、一度は倒産・再建の憂き目にあったプリンスではありますが、他メーカーが考えつかないような独自の新技術・新素材を追求し、素晴らしいラケットを世に送り出し続けてくれています。

私もグラファイトを使い始めて以来、プリンスラケットの大ファンです。唯一気になるのは、海外モデルと比較するとデザインが少々ウルさい点…ここだけ改善してもらいたいですが。

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今回の全仏オープンで、そのプリンスのラケットを使用する、才能に溢れる有望な若手”シフィオンテク”が決勝にまで来てくれました。彼女の活躍によって、再びプリンスがプロツアーにおいて存在感を示してくれることを願います。

頑張れシフィオンテク!!

最新のツアー100は、いつか試打をしてインプレしてみたいと考えています。

交流のある先輩ブロガー”TRUEMAN”さんの『アドバンテージブログ』にて、早速最新のプリンスツアーシリーズ(しかも全5機種!!)のインプレが紹介されています。

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シフィオンテクにはホワイトカラーも似合いそうだし、ぜひ契約をしっかり結んだ上でプリンスを使い続けてほしい!!

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