ストリング

【ストリング】最高のマルチを探す旅その⑩/ゴーセン マルチCX17/1.24mmのインプレ GOSEN MULTI CX 17GA/1.24mm

XR3を基準としたマルチフィラメントのインプレ”10本目です。

今回はXR3と同様のモノマルチ、たまたまショップでキャンペーン商品として安く入手できた『ゴーセン マルチCX17』です。

独特の、打ちごたえがある硬派なマルチストリングでした!

【インプレの参考に】私はこんなプレイヤーインプレを見る場合に、どんなレベルでどんなプレイスタイルの人が語っているかはとても重要な情報です。 当ブログで語られている製品イン...

ゴーセン マルチCX17のスペック

ナイロン+異素材CXが配合されたモノマルチ、ゴーセン マルチCX17です。

このゴーセン マルチCX17ですが、耐久性を追求するためにアラミド繊維の一種であるCX(カロリック・エクストラ)なる素材を外周に巻きつけています。アラミド繊維と言えばケブラーが有名で、かつてアンドレ・アガシが、ASHAWAY社のケブラー100%ストリングを愛用していました。私もそれを張ったことがありますが、とにかく簡単には切れず、その代わりに糸の伸縮性と振動を犠牲にしたストリングだったことを記憶しています。

そんなCX素材を配合した、ゴーセン マルチCX17のプロフィールです。

メーカーゴーセン(GOSEN)
製品名マルチCX(MULTI CX)
ゲージ16GA/1.30mm、17GA/1.24mm
カラーナチュラル
素材高弾性特殊ナイロン、高耐熱糸(CX)、ハイブリッド高性能樹脂、特殊コンポジット糸
構造・特徴モノフィラメントコア(1本芯)を有する、マルチフィラメントストリング。外周にナイロン糸+CXマルチ束を巻きつけた構造。CX糸による凹凸で、触り心地は粗目の感触となっている。
製造国MADE IN JAPAN
定価単張り2,700円+税(12.2m)、20張入43,200円+税、      240mロール43,200円+税
発売開始2013年
メーカーうたい文句マルチ芯に高耐熱糸「CX」を巻きつけ耐久性を大幅アップ。コントロールとフィーリングもワンランクアップ。

 ゴーセン マルチCX17のインプレ

PRINCE TOUR 100P(18×20)

52ポンド、1本張りで張り上げました。

さて、延べ2時間打った後の☆点数です。

反発感
ホールド感
スピン性能
テンション維持
耐久性(切断耐久性)
コスト(市価)
総合点
打感の硬さ

何かを突出させず、バランスの良い性能という印象。

CXのおかげか、マルチのぼやけた感覚、マイルドさは少なく、打ちごたえがあります。

余談ですが、このストリングもGOSENナイロンに特有の、ミクロスーパーと同じような匂いがして、高校時代の郷愁に駆られました笑。この匂い大好きなんだよな~(どうでもよい話…)

基準ストリングであるXR-3の評価も記載します。

反発感
ホールド感
スピン性能
テンション維持
耐久性(切断耐久性)
コスト(市価)
総合点
打感の硬さ

明らかにXR3とは性格が違うストリングです。

表面にCX繊維によるらせん状の凹凸がみられる

反発感

マルチストリングの特徴のひとつである”マイルド感”は少ないです。おそらく1本芯のモノマルチである影響、CXを配合していることが影響しています。

マルチCXには心地よいシャープさがあります。柔らかいXR3がグーと咥えこんでから弾くのに対し、硬めのマルチCXはパシンッと弾く感覚です。そして糸の弾性がさほど高くないので飛ばし過ぎることもありません。ナイロンマルチとしては”打っていけるストリング”と言えます。

マルチストリングとしては打ちごたえがある、硬派な打感でした。

ホールド感

ホールド感はモノ以上マルチ未満という印象で、前述の通りですが咥えこむようなマイルドさが少ないのが特徴です。

スピン性能

表面コーティング自体はドライなのですが、太めのCX束が巻きつけている影響でやや凹凸があります。CXの売りである耐久性によって表面状態の維持が良く、ストリングスライドは中程度。スナップバックでスピンをかけるストリングではないが、中程度のスピン性能は表現できています。

スピンの感覚はモノ系ナイロンストリングに近く、ベテランプレーヤーが慣れている感触です(ヘビースピナーではなく、ナチュラルスピン系)。XR3を基準にするとあまり優劣を感じない程度です。程よいスピン量で、コントロールがしやすいです。

マルチの中ではスピン性能は割と良い方です。

テンション維持性能

52ポンドで張り上げ、面圧は56.7としっかり出てくれましたが、2時間使用後の初期テンション低下がやや大きい結果でした。

メーカーとしてはテンション維持率の高さも売りにしているようですが。観察していきたいと思います。

  • 張り上げ直後とヒッティング2時間後のテンション低下は6.7ポンド、▲11.8%とテンション低下がやや大きめ
  • 15日経過 約5時間使用後 48.6ポンド ▲8.1ポンド、▲14.3%
  • 22日経過 約6時間使用後 48.6ポンド 下げ止まり状態
  • 37日経過 約10時間使用後 48.7ポンド 完全に下げ止まり状態

今後も経過を追っていきます。

耐久性(切断耐久性)

耐久性が高いことを売りにしていますので、ここは期待しています。

ヒッティング開始2時間後、若干のキシみを感じましたが、表面コーティングはとても元気でノッチもほぼありません。非常に耐久性が良さそうな印象です。

37日経過し、ノッチはあるものの、いまだ切れず。

今後も経過を追っていきます。

切断後の修正評価

切断後に追記します。

コスト

2020年9月時点で、定価はXR3+100円と同程度、マルチストリングとしては中程度の価格です。楽天、ヤフー、Amazonではロールのカット売りが見つからないのですが、単張りでは2000円を切っています。

ホームストリンガー視点での感想

コシのあるマルチです

表面のコーティングはサラッとしているのですが、CXによる凹凸によってかなり抵抗が大きく、横糸を通すのはややスムースさに欠けました。糸が強い分、クランプの白潰れなどはあまり気にしないで張ることができました。

凹凸のせいで若干横糸が通しにくい、ただしポリエステルに比較すると全然張りやすい。そんな1本でした。

XR3と比較して

この検証はXR3を基準に以下の視点で採点をしています。

  1. XR3のコストとそん色ないこと
  2. XR3の打感に劣らないこと
  3. XR3の耐久性を超えること
評価項目勝 者コメント
反発感CXモノに近い弾き感
ホールド感XR3CXはマイルドさは控えめ
スピン性能CXスピン性能は中程度
テンション維持
切断耐久性
コストXR3流通価格ではXR3に分がある

マルチCX17は、XR3からの単純な代替えとするには、あまりに打感が大きく異なります。もし、モノ寄りに方向転換したい人であれば、良い選択肢になりそう。

コストパフォーマンスは良く、基本性能は高いです。例えばXR3では柔らかすぎる、もっと打ちごたえが欲しい、ドライな打感が良い、そんな前提条件であれば代替候補として検討する価値はあります

インプレまとめ

マルチCXは、その打ちごたえ、硬派な打感、突出したものはないがバランスの良い性能、素晴らしい中価格モノマルチストリングだと思いました。

マルチ、モノ、ポリエステル、それぞれからの置き換え候補にもできそうな、中間的なストリングでもあります。

マルチCX17はマルチとしては硬めで打ちごたえがあり、モノストリング寄りの感触です。反発、ホールド、スピン、全てを突出させないことが良いバランスとなっている。価格、耐久性も考慮すれば本当に幅広いユーザーのニーズに応えられる、おススメのストリングです。

最後に推奨プレイヤーをまとめたいと思います。

マルチCX17をおススメしたい人
  • モノストリングに慣れたベテランプレーヤー
  • 使用中のマルチは柔らかすぎて物足りない(マルチからの切替候補)
  • 使用中のモノではホールド感が足りない(モノからの切替候補)
  • 使用中のポリエステルが硬すぎてしんどい(ポリからの切替候補)
  • ヘビースピナーではなくナチュラルスピンやフラットドライブ系に
  • マルチが好きだがもっと強く打っていきたい
  • 高耐久性マルチを求めている(今後の検証によって変わる可能性あり)
ストリング レビュー一覧インプレ・レビューしてきたストリングを一覧にし、各レビュー記事へのリンクも貼ってあります。ぜひご参照ください。 随時更新してまいり...

 

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