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【ストリング】最高のマルチを探す旅その21/ゴーセン AKコントロール(GOSEN AK CONTROL 17GA/1.24mm)のインプレ

XR3を基準としたマルチフィラメントのインプレ”21本目です。

今回は、GOSENの海島型シリーズから、AKコントロール(GOSEN AK CONTROL 17GA/1.24mm)を試してみました。

一言で表すなら、あっさりさっぱりクセのない、身体に優しい特殊マルチ(?)です。

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Contents

ゴーセン AKコントロール(GOSEN AK CONTROL 17GA/1.24mm)の特徴・スペック

最初に、製品プロフィールです。

メーカーゴーセン(GOSEN)
製品名AKコントロール(AK CONTROL)
ゲージ17GA:1.25mm、16GA:1.30mm
カラーホワイト
素材特殊海島型複合糸、耐摩耗性特殊海島型複合糸、ポリウレタンコーティング
製造国MADE IN JAPAN
価格情報

定価12.2m¥2,420税込

市価最安値12.2m\1,637 送料込(2021.3時点)

うたい文句

19島複合構造採用でソフト感とコントロール性を高次元で実現。

GOSEN 公式サイト 製品紹介ページより

ゴーセン AKコントロール(GOSEN AK CONTROL 17GA/1.24mm)のインプレ

【セッティング】

 PRINCE TOUR 100(16×18)

 52ポンド、ゴーセン張り

約1.5時間打ってきました。★点数です。

反発感
ホールド感
スピン性能
テンション維持
耐久性(切断耐久性)
コスト(市価)
総合点
打感の硬さ

張り上がりの面圧がかなり高く出たにも関わらず、外周も、中身もかなりソフトな仕上がり。打ち心地はアッサリ淡泊系で、クセがありません。

ゴーセンの海島型ストリングは、モノでもなくマルチでもなく(複数糸を束ねたという意味ではマルチ)、その多用な構造によって、様々な打感のストリングがラインアップされています。AKコントロールは、海島型の中では比較的廉価で、入門用の位置づけ。

メーカー公式ページの点数表では、オールラウンド=突出した特徴を持たせていない傾向が見受けられます。なるほど、実際に打った印象もその通り。反発・スピンともに悪くはないが突出はしない。クセがないストリングです。

余談ですが、このストリングのニオイ、高校生の頃によく使っていた懐かしいミクロスーパーのニオイ(絵の具のようなニオイ)にそっくりで、郷愁の念にかられました笑。

基準ストリングであるXR-3の評価も記載します。

反発感
ホールド感
スピン性能
テンション維持
耐久性(切断耐久性)
コスト(市価)
総合点
打感の硬さ

各性能のインプレを紹介していきます。

反発感

一応マルチの分類に入れるとして、反発感は平均的です。かなり弾力のある糸なのですが、特別にぶっ放してくれる=高反発な感覚ではありません。

ホールド感

この糸を表現する上で、単に柔らかいだけでは表現できない部分があります。

おそらく構造的な工夫、ポリウレタンコーティングによって、糸そのものに弾力性がかなり付与されています。張り上がり面圧がかなり高く出るし、手で弾いた感じではかなり硬いにもかかわらず、ボールを打つとものすごく柔らかなホールド感を感じるのです。

面圧と打ち心地がリンクしないのは、かなり不思議でした。

グッとくわえ込む感触が好きな方にはマッチしそうですよ。

スピン性能

最初は、糸がよく動いていましたが、糸が柔らかいため表面コートは荒れやすく、キシミが発生します。糸の滑りはすぐに悪くなります。

結論として、平均的なレベルです

テンション維持性能

52ポンドで張り上げ、面圧は56.9ポンドとかなり高く出ました。

張った翌日に1.5時間使用後、初期テンション低下は2.4ポンドはかなり優秀です。初期テンション維持は、非常に高いレベルです。

これだけソフトな打感でありながら、面圧は高い、そしてそれを維持してくれる。この点はかなり不思議な糸だと思います。

  • 張り上げ直後 56.9ポンド
  • 張り上げ当日 約1.5時間使用後 54.5ポンド ▲2.4ポンド、▲4.2% 
  • 張り上げ7日後 約3.5時間使用後 52.2ポンド ▲4.7ポンド、▲8.3%

耐久性(切断耐久性)

ヒッティング1.5時間での、キシミとノッチは強めです。特にノッチははっきりと確認できます。

表面にボールの毛羽もつきますし、メーカー自身も耐久性は低い点数にしていますので、その通りと言えそうです。

今回、1週間3.5時間使用の状態で、かなりノッチが深く、いつ切れてもおかしくない状況に。試合直前だったため、自然に切れるのを待たずに張り替えてしまいましたので、検証は途中終了となりました。

コスト

2021年3月時点で、定価はXR3より安い¥2,200(税抜)。ただし、ロールがないためカット品の入手はできません。

楽天市場での最安値は、\1,637(送料込)ですので、ナイロンとしては割安感のある糸です。

ホームストリンガー視点での感想

適度なハリと柔軟性、モノフィラメント感覚で、非常に張りやすいストリングでした。

XR3と比較して

この検証はXR3を基準に以下の視点で採点をしています。

  1. XR3のコストとそん色ないこと
  2. XR3の打感に劣らないこと
  3. XR3の耐久性を超えること
評価項目勝 者コメント
反発感XR3爽快さは上
ホールド感AKコントロール芯がない分ややソフト
スピン性能XR3XR3は糸の滑りが実は結構良い
テンション維持引分け?
切断耐久性引分け?どちらも期待できず
コストXR3流通価格はとにかく安い

XR3よりも、もっとあっさり淡泊で、ホールド感は良いが、やや爽快な反発感に欠けます。

XR3よりも、もっとソフトなホールド感を求める場合は、良い選択肢になりそうです。

インプレまとめ

ゴーセン AKコントロール(GOSEN AK CONTROL 17GA/1.24mm)は、クセが少なく、ソフトなホールド感、テンション維持に優れる、身体に優しそうなストリングでした。

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さいごに推奨プレイヤーをまとめます。

AKコントロールをおススメしたい人
  • ソフトかつクセが少ないストリングに興味あり
  • 突出した性能はいらない
  • テンション維持は重要
  • 子供・女性・ベテランに
  • 普段あまりストリングを切らない

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