ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探し。
4回目は、大坂なおみがハイブリッド(×レクシス)で、シャポバロフが単張りで使用している『ヨネックス ポリツアーストライク120(YONEX POLYTOUR STRIKE)』です。
ヨネックス ポリツアーストライク120(YONEX POLYTOUR STRIKE)の特徴・スペック
ベテランでも使えそうな、ハードではないポリを探しているのですが、ポリツアーストライクはヨネックスのポリの中では硬めの部類のようです。
ポリツアーストライクの製品プロフィールです。
メーカー | ヨネックス(YONEX) |
製品名 | ポリツアーストライク(POLYTOUR STRIKE) |
ゲージ | 1.20mm、1.25mm、1.30mm |
カラー | アイアングレー、クールブラック |
素材 | ハイポリマーポリエステル |
特徴 |
メーカー公式サイトのマトリックスでは、硬め・高反発ポリエステルの分類 |
製造国 | MADE IN JAPAN |
価格情報 |
定価:12m¥¥2,800(税抜き)、240m オープンプライス 最安価格:単張りパッケージ品¥1,750(送料込)~、240m\18,698(送料無料)~ ※2021.3.7楽天調べ |
私は今回、アイアングレー(グラファイトグレー)の1.20mmを試しました。
ヨネックス ポリツアーストライク120(YONEX POLYTOUR STRIKE)のインプレ
【セッティング】
PRINCE TOUR 100(16×18)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
マルチとの違いをしっかり確認するために、あまり変わらないセッティングを意識し、マイナス2ポンド程度にしています。
約1.5時間打った★点数です。
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
軽快でドライな打ち心地、スピンも良くかかるが、少し表面コートの維持に課題があるストリングでした。
このストリング、きっと速いスイングスピードでしっかりスピンを掛けられる人にはものすごく向いてそう。
一方で、私のような、そこまでスイングスピードが早いとは言えない、オーソドックスなスピンしか打てないタイプには、ちょっと扱いにくい。というのは、ポリの割に表面コートが強いとは言えず、1.5時間の使用でキシミと戻りの悪さが出てしまうのです。
詳細は以下報告していきます。
打感(反発・ホールド)
割としっかりとした硬めの部類だと思いますが、そこまでガツンと衝撃がくる感じはなく、軽快な反発感があります。この点は、メーカーの説明に近いと言って良いでしょう。
ソフト系ポリのようなホールド感は少なく、この点は、それぞれの好みで選択するべきでしょう。
ホールド感は、私の場合ボレーの時に、グッと加えてから放つような感覚があるかないかでも評価します。そういった部分は、やはりドライなストリングと感じます。
私は、もう少し柔らか目が好きかな。
スピン性能
ヒッティングの最初は糸の戻りが良好で、マルチ慣れしている私は球が浅くなりがちに。
しかし、1.5時間のヒッティングの中で、少しずつキシミが生じ、それに伴ってスピン性能も落ちてくる感じがしました。最初は浅かった球が、少しずつ飛距離が伸びるようになります。良く言えば、スピードを出せる状態、とも表現できそうです。
特に顕著だったのがサーブで、オーバー気味のフォルトが増えてしまいました。
小手先スピンでは、このストリングの良さを引き出せないかも知れません。スイングスピードでボールをぶっ潰せる人こそ、向いているでしょう。
テンション維持性能
50ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は48.3ポンド。
1.5時間使用後のテンション低下は3.8ポンド程度ですので、比較的テンション維持は良さそうです。
- 張り上げ直後 48.3ポンド
- 張り上げ当日1.5時間使用後 44.5ポンド ▲3.8ポンド ▲7.9%
- 張り上げ10日後 約3時間使用後 43.7ポンド ▲4.6ポンド ▲9.5
これまで経験したソフトなポリ3本、ファイヤーストーム・TCS・エレメントよりはテンション維持が良好です。
やはりポリエステルのテンション維持性能は、硬さと相関しそうですね。
コスト
2021年3月7日時点で、パッケージ品1000円代後半ですので、やや高めのポリ系ストリングです。
ホームストリンガー視点での感想
ポリ系としては、特に張りにくいことはない丸形断面のストリングです。
インプレまとめ
ヨネックス ポリツアーストライク120(YONEX POLYTOUR STRIKE)は、軽快・ドライで高反発、スピンはかかるが、表面コートの維持に課題があり、使用者を選ぶポリストリングでした。
少し辛口になってしまいましたが、これはあくまでも相性の問題で私には合わなかっただけです。
恐らく最近のスイングスピードの速いプレーヤーからは、このようなストリングが好まれるのだろうな。
推奨プレイヤーをまとめます。
- しっかり厚く打てるスイングスピードが速い人
- 心地よくぶっ飛ばしたい人
- 爽やかな打感を求める人
- 意外とフラット系にも合いそう(スピン性能の変化の影響を受けにくいため)