ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探しシリーズ。
9回目は、『プリンス ツアーXXスピン17(PRINCE TOUR XX SPIN)』です。
実はこのストリング、私が愛用するラケット”プリンス TOUR100″のメーカー推奨ストリングなのですが、これまで試したことがなかったため、トライしてきました。
最近、ポリ系ストリングにもかなり個性があることを理解してきましたが、この糸は、
「衝撃が少なく中反発、各種性能のど真ん中をいく、オールラウンドなポリストリング」でした。
プリンス ツアーXXスピン17(PRINCE TOUR XX SPIN)の特徴・スペック
まずは製品のプロフィールです。
メーカー | プリンス(PRINCE) |
製品名 | ツアーXXスピン(TOUR XX SPIN) |
ゲージ | 1.25mm、1.30mm |
カラー | パールグレー、ブラック |
素材 | 高耐熱ポリエステル |
特徴 |
|
製造国 | MADE IN JAPAN |
価格情報 |
12.2m:¥2,530(税込) 最安価格12.2m:1,510円 +送料250円 ~、200m:15,930円 送料無料~ ※2021.5.30楽天調べ |
私は今回、1.25mmを試しました。
プリンス ツアーXXスピン17(PRINCE TOUR XX SPIN)のインプレ
【セッティング】
PRINCE TOUR 100(16×18)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
マルチとの違いもしっかり確認するために、セッティングは大きく変えず、マルチで張る時のマイナス2ポンドの50ポンドにしています。
さて、2日間、約3時間打った★点数です。
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
性能的に苦手がない!柔らかさは程々なのに衝撃が少ない!
一言でまとめると、オールラウンドな1本と言えます。
直前に試したブラックヴェノムの、ぼやけたソフトさの感触が残っていたためか、それと比較するとしっかりしたストリングですが、決してガツンとくるハードさはありません。
私は個人的に、ガツンとしたポリエステルは苦手なんです。ツアーXXスピンであれば、そんな嫌な感触はなく、衝撃の少なさが本当に優秀と感じました。
全体を通して、あまり苦手な性能はなく、悪く言ってしまえば特徴が少ない打感かも知れません。
こういうストリングが、基準ストリングとなるのだろうと思いました。
ストリングの感触詳細を、以下報告していきます。
打感(反発・ホールド)
ハードとソフトの中間的なこのストリングは、適度な反発感=中反発です。
飛ばし過ぎはイヤな人にも、飛ばな過ぎがイヤな人にも検討する価値があります。
球持ちの良さはありますが、大げさなくわえ込みはなく、コシのある粘りと言えそうです。
フラットで打った時も気持ち良い感触でした。
スピン性能
表面抵抗がありそうな表情の割には、滑りは良好でスナップバックも感じます。突起物がないためと考えられます。スピン性能が突出しているワケではありませんが、引っ掛かりは良好で心地よいスピンが打てました。
少なくとも私には、スピンコントロールがとてもフィットしたのが印象的でした。
テンション維持性能
50ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は51.8ポンド。ポリとしてはほどほどの面圧。
3日後の3時間使用後が、6ポンドのロス。テンション維持はポリとして標準的でしょうか。
- 張り上げ直後 51.8ポンド
- 張り上げ当日 1.5時間使用後 48.5ポンド ▲3.3ポンド ▲6.4%
- 張り上げ3日後 3時間使用後 45.8ポンド ▲6ポンド ▲13.1%
- 張り上げ7日後 4時間使用後 43.9ポンド ▲7.9ポンド ▲15.3%
- 張り上げ14日後 5.5時間使用後 43.7ポンド ▲8.1ポンド ▲15.6%
コスト
2021年5月30日時点で、最安値12.2mが1,510円 +送料250円~、200m(リールタイプ)は¥15,930~です。
激安とは言えなそう。リールからのカット品も見当たらないため、やや割高かも知れません。
ただし定価がこなれているので、ショップで張るならさほどコストは気にならないはずです。
ホームストリンガー視点での感想
ポリエステルとしてはごく普通の張り心地。
溝は入るものの、特に引っ掛かることはなく、ほどほどに張りやすいです。
ポリ系のストリンギングにも慣れてきました。
インプレまとめ
プリンス ツアーXXスピン17(PRINCE TOUR XX SPIN)は、柔らかすぎず硬すぎず、粘りとコシのあるポリ。
衝撃吸収性が優秀で、性能的にはオールラウンドに対応できる、基準ストリングになりそうな1本でした。
推奨プレイヤーをまとめます。
- ガツンとくるポリは苦手
- ボヤけたソフトポリが苦手
- 飛びすぎ、飛ばなすぎのポリは避けたい
- コントロール重視
- オールラウンドな性能を求める