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【ストリング/インプレ・レビュー】ベテランにマッチするポリエステルを探す②/ポリファイバー TCS(Polyfibre TCS)

先日より始めた、パワーテニスから脱却しつつあるベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探し

2回目は、『ポリファイバー TCS120mm(Polyfibre TCS)』です。

Contents

ポリファイバー TCS(Polyfibre TCS)の特徴・スペック

実はこのTCS120mm、200mロールが安売りしていた際に購入して保有していました。

製品プロフィールです。

メーカーポリファイバー(Polyfibre)
製品名TCS
ゲージ1.20mm、1.25mm、1.30mm
カラーオプティックイエロー
素材ポリエチレン+複合素材
特徴

世界初ポリエチレンベースストリング。 レモンピール加工を施した極柔の打球感はポリ系の新世代を予感させる。

PK West Polyfibre TCS商品紹介ページより

レモンピール加工

レモンの皮のように外側は硬く、内側は柔らかい特殊コーティング。実際にボールとストリング面が接したとき、そのホールド性能は発揮される。

http://pk-west.com/polyfibre/

製造国MADE IN GERMANY
価格情報

定価:12m¥2,600 +税、200m オープンプライス

最安価格:12mカット品¥620+メール便送料~、200m\8,670+送料 ※2021.1.30楽天調べ

このストリングの大きな特徴は、ポリエステルではなくポリエチレンがメイン素材として使われている点です。

カンタンに言うと、柔軟で強度があるポリエチレン、硬くて強度があるのがポリエステルです。ポリエチレンはシャンプー容器など、ポリエステルはPETボトルをイメージすると理解しやすいと思います。

ポリ系の中では、異質なTCSを今回は評価します。

ポリファイバー TCS(Polyfibre TCS)のインプレ

【セッティング】

 PRINCE TOUR 100P(18×20)

 48ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)

マルチとの違いをしっかり確認するためにも、ほとんど変わらないセッティングにしました。約3時間打った★点数です。

反発感
ホールド感
スピン性能
テンション維持
コスト(市価)
総合点
打感硬さ

ポリ系の打感はありつつ、柔軟性が感じられ腕に優しいストリングです。

ナイロンマルチ愛好家の私でも、本当に違和感なく入っていけるストリングなのです。このストリングもポリ入門用に位置付けられそうです。

打感(反発・ホールド)

特筆すべきは柔軟性。ポリの中では、ホールド=食いつきを感じられる1本で、モッチリしています。

パコーンと飛ばす反発感は少ないですが、スイングスピードがそれほど高くない人でも、食いつきから放り出してくれるような優しい感触を覚えることでしょう。

特に苦手なショットもなく、ホールドから放ってくれるコントロールの良さも感じます。

スピン性能

ポリエステルストリングと同様、滑りは良く、ズレも生じません。

普段マルチを使っている感覚からすると、スナップバックもあり、フラットドライブ系の私でも適度にスピンは利きます

ただし、ファイアーストーム同様、スピン特化型ポリとは言えないでしょう。

テンション維持性能

48ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は49.2ポンドと、同じ1.20mmのファイアーストームよりはしっかり面圧が出ました。

ただし、ヒッティングしようとしまいと、張り上げ4日間でジワジワとテンションが低下し続けました。プレストレッチをかけたにも関わらずです。

特に張り上げ翌日に、まだ打っていないにも関わらず、5ポンド近く低下したことには本当におどろきました。結局4日間3時間ヒッティングで、7.3ポンドも低下してしまいました…。

  • 張り上げ直後 49.2ポンド
  • 張り上げ翌日ヒッティング前 44.7ポンド ▲4.5ポンド ▲9.1%
  • 張り上げ翌日2時間使用後 43.4ポンド ▲5.8ポンド ▲11.8%
  • 張り上げ4日後 42.7ポンド ▲6.5ポンド ▲13.2% 
  • 張り上げ4日3時間使用後 41.9ポンド ▲7.3ポンド ▲14.8% そろそろ下げ止まるか?
  • 張り上げ11日4時間使用後 41.6ポンド ▲7.6ポンド ▲15.4% テンション低下が緩やかに
  • 張り上げ15日6時間使用後 41.7ポンド いよいよ下げ止まりに

大体2週間ほどで、8ポンド近く低下した段階で糸は伸びきったと考えて良いでしょう。

コスト

2021年1月30日時点で、12mカット品の販売もあり、最安価格¥620+メール便送料~、200mロールでは\8,670+送料¥600と、かなりお得な実勢価格です!

とにかくコスト面は最高!

ホームストリンガー視点での感想

ポリエチレンとは言え、ナイロンと比較すると全然張りにくい。ほぼポリエステル同様です。

ですが、断面が〇のストリングですので、ねじれに対して気を遣う必要は少ないため、

ポリとしては、比較的張りやすい1本です。

インプレまとめ

ポリファイバー TCS(Polyfibre TCS)は、モッチリした柔軟性があって手腕にも優しい、ベテラン向きのポリ系ストリングです。

ただし、テンション維持の悪さは受け入れる必要があります。プレーする日まで時間があるなら、少し高めに張り上げるなど考えなければなりません。

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TCSをおススメしたい人
  • ベテランや女性、最初のポリ系の候補として
  • ハードなポリ系は無理
  • クセが少ないストリングが好き
  • フラットドライブ系

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