ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探しシリーズ。
12本目は、ド定番の『ヨネックス ポリツアープロ125(YONEX POLYTOUR PRO)』です。
キリオス、キャスパー・ルード、ベンチッチ、スティーブ・ジョンソン、ティアフォー、ブブリク、フチョビッチ、柴原 瑛菜といったヨネックス契約選手が愛用する、「プロからも支持されている」名ストリング。
以前に打った際は、柔軟でバランスが良い性能に驚かされましたが、改めて打ってきました。
「柔軟性、食いつきが心地よい、ソフトポリエステルのちょうどど真ん中。ハードヒッター以外の幅広いユーザーをカバーできる1本」でした!
ヨネックス ポリツアープロ125(YONEX POLYTOUR PRO)の特徴・スペック
まずは製品のプロフィールです。
メーカー | ヨネックス(YONEX) |
製品名 | ポリツアープロ(POLYTOUR PRO) |
ゲージ | 1.15mm/1.20mm/1.25mm/1.30mm |
カラー | 1.15/1.20:ブルー、イエロー 1.25/1.30:ブルー、グラファイト、イエロー |
素材 | ハイポリマーポリエステル |
特徴 |
|
製造国 | MADE IN JAPAN |
価格情報 |
12m:¥2,530(税込) 最安価格12mカット品:900円 +送料250円~、240m:13,400円 送料無料 ~ ※2021.7.9楽天調べ |
ヨネックスのマトリックス表を見ると理解しやすいですが、ポリツアーシリーズのラインアップの中では2番目に柔らかく、球持ちの良い位置づけです。
今回は、グラファイトカラーの1.25mmを試してみました。
ヨネックス ポリツアープロ125(YONEX POLYTOUR PRO)のインプレ
【セッティング】
PRINCE TOUR 100(16×18)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
マルチとの違いもしっかり確認するために、セッティングは大きく変えず、マルチで張る時のマイナス2ポンドの50ポンドにしています。
さて、たっぷりと約5時間打った★点数です。
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
通常、ソフトポリは柔らかくて食いつく分、反発が多少犠牲になり、ハードポリはその逆になります。
ポリツアープロは柔軟で食いつき(球持ちの良さ)がありながら、ある程度の弾きも感じられる。ソフトポリながら過剰なソフトさではない、そんな立ち位置です。
私が大好きなポリツアーファイアと比較すると、爽快な反発感は抑えめであり、衝撃も少な目。初めてポリを使う方でも、抵抗少なく使えそうです。
実は、このポリツアープロは直前にインプレアップしたアイスコードと同日に張ったのですが、同系統のストリングと感じました。ポリツアープロの方がアイスコードよりは少しスッキリしているかな?
また勝手な主観ですが、以前に打ったイエローよりも、グラファイトカラーの方が柔らかいような気がしましたが、私の思いこみかも知れません…。ちなみにグラファイトカラーの色目は、一言で表すと「鉛筆の芯」の色です笑。
詳細を以下報告します。
打感(反発・ホールド)
ホールド感、食いつきが特徴的で、間違いなくソフトポリです。
ストリングに関しては、とにかく爽快さを善しとする私ですが、ソフトポリながらそこまでウェットではなく、特に張りたての状態での心地よさは素晴らしかった。飛びすぎず飛ばなすぎず、平均的な反発感と言っていいでしょう。
打っているうちにコシがなくなっていくのは、ポリエステルの特にソフトポリの宿命ですね。こればかりは仕方ない。ポリツアープロだけの話ではありません。
ソフトポリは、柔らかさを追求し過ぎると打感がモッタリしてしまう傾向ですが、ポリツアープロはモッタリの少し手前にある感じで、不快さは少なかった。
ちなみに、ショットに関しては、フラット系やスライス系のショットの調子が良く感じました。
スピン性能
サラサラした表面で、5時間打っていてもある程度の滑沢性を保ちます。ストリングズレも少ないです。
丸形断面のポリエステルとしては平均的なスピン性能でしょう。
ツルツルな表面ではなく、サラサラ系なので、コーティング性能が損なわれる感覚は少なく、安定したスピン性能を保ちやすいと感じました。
ただしノッチは普通にできやすいです。
テンション維持性能
50ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は50.9ポンド。テンションの出方は並みのポリエステルです。
張った当日に延べ1.5時間使用し、4.8ポンド低下、7日後の5時間使用時点までのテンション低下は緩やかでしたが、その後はアイスコードよりもテンションが下がる結果に。
ソフトポリはやはり、テンション維持では難がありますね。
- 張り上げ直後 50.4ポンド
- 張り上げ当日 1.5時間使用後 46.5ポンド ▲4.4ポンド ▲8.6%
- 張り上げ翌日 2.5時間使用後 45.5ポンド ▲5.4ポンド ▲10.6%
- 張り上げ7日後 5時間使用後 44ポンド ▲6.4ポンド ▲12.7%
- 張り上げ14日後 6時間使用後 42.1ポンド ▲8.3ポンド ▲16.5%
- 張り上げ18日後 7時間使用後 41.9ポンド ▲8.5ポンド そろそろ下げ止まりか
- 張り上げ28日後 8時間使用後 41.1ポンド ▲9.3ポンド 打感はすでにボヨンボヨンで限界
コスト
2021年7月9日時点で、最安価格12mカット品:900円 +送料250円~、240m:13,400円 送料無料 ~です。
定価も比較的安価、流通価格も安いです。その安さも人気ガットたる所以と考えられます。
ホームストリンガー視点での感想
ポリエステルとしては、サラッとした感触が心地よく、割と張りやすいポリエステルでした。
インプレまとめ
ヨネックス ポリツアープロ125(YONEX POLYTOUR PRO)は、ホールド感・食いつきが良いソフトポリエステルです。
反発性は中の中ながら、張りたての心地よさは素晴らしい。
バランスが良いため、
ポリエステル最初の1本として、おススメできそうです。
推奨プレイヤーをまとめます。
- 柔らかすぎず硬すぎないポリを探している
- クセが少ないのでポリエステル最初の選択肢として
- 頻繁に張り替えたい(張りたての心地よさ、低コスト)
- オールラウンドなプレースタイルに対応(運ぶ系ショットだってこなします)