発売前プロモーション中の、ダンロップ『シン・ボックスラケット=新CXシリーズ』の製品モニターに当選し、2023年12月14日に開催された『シン・ボックスラケットSUMMITオンラインサロン』に参加してきました。
今回のNewモデルは、金型からのフルモデルチェンジとなり、新たな機能・テクノロジーがふんだんに搭載されたとのことで、オンラインサロンではその全容が明らかにされました。
私がモニター入手したのは『CX400 TOUR』で、早速インドアカーペットにて試打してきました。メーカー指定の情報解禁タイミング、2023年12月15日20:00に合わせて、以下インプレ等紹介します。
2024 CXシリーズの主要2機種の製品情報・スペック
今回リリースされるのは、前作同様に以下の7機種。
- CX200 TOUR(18×20)
- CX200 TOUR(16×19)
- CX200
- CX200 LS
- CX200 OS
- CX400 TOUR
- CX400
前作では『CX200』と『CX400 TOUR』の主要2機種が最も売れたモデルだそうです。今回の主要2機種も、スペック的には前作と変わりはないのですが、フレーム自体の金型を見直している他、搭載機能面も進化しているそうです。
新作の主要2機種のスペック、分かっている範囲の情報です。
CX400 TOUR | CX200 | |
フェイスサイズ | 100inch2 | 98inch2 |
平均ウェイト | 300g | 305g |
バランス | 320mm | 315mm |
全長 | 27inch | 27inch |
フレーム厚 | 23.0mmフラットビーム | 21.5mmフラットビーム |
RA値 | 68 | |
素材 | カーボン、ポリウレタンフォーム(Infinergy) | カーボン、ポリウレタンフォーム(Infinergy) |
ストリングパターン | 16×19 | 16×19 |
推奨テンション | 45-65lbs | |
発売 | 2024年1月13日 | 2024年1月13日 |
生産国 | MADE IN CHINA | MADE IN CHINA |
価格 | ¥38,500 | ¥38,500 |
2024 CX400 TOURのコスメ
CXの前作は、落ち着いたレッドとブラックの2色で、非常に落ちついたシンプルデザイン。余計な装飾はなく、アシンメトリーなデザインも秀逸でした。それまでのSRIXON時代のデザインは正直言ってゴチャゴチャしすぎていて、個人的には受け付けないデザインだったのですが、DUNLOPブランドに変更してからはシンプルな中にもオリジナリティがあり、綺麗なラケットデザインに進化しました。
新作は、オレンジに近いレッドが差し色に加わり赤✕黒✕オレンジの3色となりました。かなり『鮮やかなデザイン』になったものの、うるさくならないギリギリのラインを上手く攻めたデザイン、と見ています。
ラケットデザインはもちろん好き嫌いは分かれますが、どうでしょうか?結構良いデザインじゃないでしょうか?
全体がノーマルなつや消し塗装です。
2024 CX400 TOURのインプレ・レビュー
ラケットインプレを以下紹介します。
【セッティング】
エクスプロッシブ・ツアー1.25mm 48ポンド
私の場合:上級クラス40代男性
普段の使用ラケット:WILSON PRO STAFF X V14(315g、16×19)
ファーストインプレッションは、けっこう軽い!!
普段315gのプロスタッフを使っているので当たり前かもしれないが、ほぼ同じスペックのピュアストライク100と比較しても、400TOURは軽く感じた。
フレームの正面厚が薄めでとても振り抜きが良いので、それも軽い印象につながっているのかもしれない。
ストロークは振り抜きの良さが手伝って、スイングスピードが上げやすい。スピンもすごくかかりやすい。スライスも好感触で、ベースラインで打つのが心地よいラケットだった。
取り扱いやすいラケットなので、ボレーも楽に良いボールがいってくれる。速いボールに対して振り遅れにくい点もメリット。
一方で、ヘッドの軽さの影響か、スイートエリアを外した時の面ブレがやや気になった点。プロスタッフとの比較になってしまうので、これは仕方ないかもしれないが、繊細なショットの際にしっかりスイートエリアで捉えないと、ショットが荒れてしまいそう。
フレーム自体は硬すぎず柔らかすぎず。RA68なので、比較的しっかりしたフレームのはずだが、そこまで硬さはなく、衝撃吸収性に優れている印象。
全体的にとてもバランスの良い、黄金スペックの1本。幅広いユーザーに好かれそうなラケットだった。
Iさん:上級レベル20代男性
Iさんは、現行のCX200を使用しており、ヘビースピンを操る攻撃的なストローカー。ネットよりもベースラインが好き。
スイングスピードが速いため、飛びすぎるラケットよりも抑えの効くしっかりしたラケットがマッチするタイプ。
スピードも出しやすく、スピンもかかりやすい。
ラケットとしての出力が高いので、当たり方によってオーバーパワーになり、抜けていく感覚もあった。
ボレーはとても良かった。当てるだけで伸びのあるボールが、楽に打つことができた。
はたから見て、Iさんの場合は、スペック的にCX400 TOURよりもCX200の方が相性が良いのでは?と感じました。
Sさん:上級レベル20代男性
Sさんは、強力さと器用さを兼ね備えたフォアハンドが最大の武器。バックハンドはパワーよりもコントロール重視で、穴のないストローク展開が強み。パッシングの精度も才能。サービスとボレーは現在強化中で、よりオールラウンドなプレースタイルを追い求めている。
現在の使用ラケットは、HEAD GRAPHENE RADICAL MP 2019
ヘッドが重い印象で、普段使っているラケットよりバックハンドを打つ時に左手を使える感じがした。
フォアハンドでは回転量・軌道を制御しやすい印象だった。
これもヘッドが回っている影響だと思う。
総じて、ボールの飛びは良いがコートへの収まりが良いと感じた。
CX400 TOURを使ってダブルスのゲーム練をした際、Sさんは本当に絶好調で、相性の良さを感じました。
Nさん:最上級レベル30代男性
Nさんは、苦手のないオールラウンドプレーヤー。ネットプレーも織り交ぜるバランスの良いプレースタイルで、ストロークはフラットドライブ系で伸びのあるボールを放つ。
現在の使用ラケット:PRINCE PHANTOM 100(2022)
良かった点
しなり感。フレームが厚い割にはボックスのしなりを感じられたのが好印象。飛びも良いので力負けをせず、オールラウンドに使えそうなラケットと感じた。
悪い点
フレーム厚がある分だけ、細かいタッチ系の小技は慣れが必要。タッチ感覚を重視する人にとっては好みが分かれそうなラケット。
CX400 TOURを使ったNさんは、特にストロークの伸びの良さが印象的でした。本人が言うように、現在使用のラケットと比較して飛距離が出やすい分、ボレーコントロールはアジャストしづらいのかな、と感じました。
CXシリーズに搭載されるテクノロジー
SONIC CORE/infinergy
フェイスサイド~トップにかけて、搭載される機能が『SONIC CORE』と『infinergy』
SONIC COREは、フレームを強化する断面形状の工夫であり、infinergyはそこに充填されるウレタン発泡体のこと。
「フレームを重くせずに安定感を高める他、打感のしなやかさにつながる」とメーカーから説明がありました。
POWERGRID STRINGTECH+
ストリングのピッチを前作から見直しをしました。
前作は上部や下部が粗目で、フェイス真ん中は狭いピッチでしたが、今作からは全体的にピッチを広げて粗目に変更されました。それが『POWERGRID STRINGTECH+』です。
VIBROSHIELD
スロート部に搭載される衝撃緩和の機能です。
CONTROL FLAME SHAPE
コントロール向上を目指し、フレーム自体の形状を見直したそうです。
例えば、新作では正面厚を前作比1mm細くしたそう。これは振り抜きの良さにつながります。
また、フレームの剛性を『面内』と『面外』に分けて考え、それぞれを修正したそうです。面内は柔軟にし、面外は強くしたという、こだわりまくった性能変化です。
- 面内剛性:しなやかに変更(フェイス上下の変形量3%アップ、左右の変形量13%アップ)
- 面外剛性:RA値68(前作より+1。フェイスの剛性+3%、スロートの剛性+26%)
下の写真をご覧いただくと分かると思いますが、フェイス上部のフレーム内側に浅く凹みが作られています。この凹みがブレにくさや、面内剛性にも寄与しているらしいです。
まとめ
『シン・ボックスラケット=新CXシリーズ』について、ダンロップのオンラインサロンで入手した情報をお届けしました。
入手したモニターラケットCX400 TOURはなかなかバランスに優れたラケット。とにかく守備範囲が広そうで、老若男女に試していただきたい仕上がりです。
モニターラケットCX400 TOURについて、他の人にも打ってもらったインプレなど、随時更新していきたいと考えています。