ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探し。55本目は、
『ヘッド リンクスツアー』です。
実は以前に、発売前のモニターストリングをインプレ・レビューしたことがあるのですが、その時はセッティングを調整し過ぎたり、その後ポリエステルストリングをメインで使うようになったこともあり、現在のメインラケットで今回改めてインプレ・レビューをし直すことにしました。
ヘッド リンクスツアー(HEAD LYNX TOUR)は、硬さは上の下、パワーロスが少ない「打っていくため」のポリエステルストリングです。テンション維持もとても優れていました。
ヘッド リンクスツアー(HEAD LYNX TOUR)の特徴・スペック
メーカー | ヘッド(HEAD) |
製品名 | リンクスツアー(LYNX TOUR) |
ゲージ | 1.25mm、1.30mm |
カラー | グレー、シャンパン、オレンジ |
素材 | CO-ポリエステル |
価格情報 | 国内定価¥2,750 最安価格12mカット品1,120円(価格+送料)、200m:13,480円送料無料~ ※2022.12.11楽天調べ |
商品説明 | このコポリエステルのユニークな 6 エッジ デザインは、コントロールとスピンの究極のブレンドを提供します。新しいコポリマー混合物から作られたモノフィラメントは、快適なプレーを維持しながら耐久性も向上させます。 |
リンクスツアーは6角形断面のポリストリングです。
ヘッド リンクスツアー(HEAD LYNX TOUR)のインプレ
【セッティング】
PRINCE TOUR100 2020(16×18)
49ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
いつも通りのセッティングで、延べ5時間打ってきました。
★点数
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
総評:十分な打ち応え/しっかり打っていくべきストリング
硬さは上の下程度か。ホールド感は少なく打ち応えがあり、クセの少ない打感です。
多角形ですが、さほどエッジが効いてはいないので、「多角形」であることを意識しないで使うことができました。引っ掛かり感は大きくありません。
同じ硬質系多角形ストリングの中で比較すると、硬さの印象は次の通りです。
ハイパーG<リンクスツアー<ツアーバイト
表面の光沢感は乏しいですがストリングの滑りはよく、コーティング維持も良い。スナップバックもあるのでスピン性能も悪くありません。
ややこもった感じの打球音で、それがストリングの硬質さを感じさせます。ゴスっとした感じかな!?
スイングスピードの出せるサーブ、スマッシュ、ストロークのハードヒットはおおむね心地よく、タッチ系やボレーは少しパワーが出にくい。やはりしっかり打っていくべきストリングだと感じました。
テンション維持性能
ポリとしてはテンション維持は中の上レベル
まだ1週間ですが、テンション維持性能は結構良さそう。やはり、硬質系ポリストリングはテンション維持が良いものが多いです。
28日まで観察した結果でも、テンション維持は良好でした。
- 張り上げ直後 49.8ポンド
- 張り上げ当日 1.5時間使用後 46.5ポンド ▲3.3ポンド ▲6.6%
- 張り上げ3日後 延べ2時間使用後 45.3ポンド ▲4.5ポンド ▲9%
- 張り上げ7日後 延べ5時間使用後 44.7ポンド ▲5.1ポンド ▲10.2%
- 張り上げ28日後 延べ5時間使用後 43.7ポンド ▲6.1ポンド ▲12.2%
コスト
2022年12月11日時点で、12mカット品1,120円(価格+送料)、200m:13,480円送料無料~。世界的ブランドであるヘッドのストリングとしてはかなり安めです。
ホームストリンガー視点での感想
鋭利ではない多角形のため、丸形ポリと同じ感覚で、張りやすいポリストリングでした。
インプレまとめ
ヘッド リンクスツアー(HEAD LYNX TOUR)は、やや硬めの、パワーロスが少ない「打っていくため」のストリングでした。多角形ながら、スナップバックの維持が良い点はスピン性能の面でメリットです。
テンション維持性能も良く、コスパに優れているストリングと言えそうです。
以前のインプレ・レビューとは多少なりとも変化していますが、多くのポリエステルを経験し、比較対象が増えたことで相対的な評価が出来るようになったため、と捉えています。
- 硬質系ポリを試してみたい人に
- スイングスピードを確保できる人に
- テンション維持性能重視
- 弾き感の良すぎる(打球音の高い)ストリングは好みではない
- エッジの利き過ぎた多角形は好みではない