ご縁があるグローブライド社から、2023年発売予定のデモラケットをお借りして、先行試打することができました。
今回紹介するのは、アメリカの新鋭メーカー”DIADEM”の『ELEVATE』2023年モデルです。今年から、グローブライド社がDIADEMの代理店となったため、これまで以上に積極的なプロモーションが開始された模様。
ELEVATEは現行モデルが2代目で、今回お借りした2023年モデルは3代目=V3とのこと。デモラケにV3の文字が入っています。Newエレベートの情報解禁は2022年12月2日21:00ですので、解禁直後のホヤホヤの情報です!
今回、私だけでなくスクール仲間数名にも試打してもらったので、紹介します。
現行『ELEVATE V2=2020モデル』のスペック
今回の黒塗りデモラケ(ELEVATE V3=2023モデル)は、重量が305gであること以外は情報がない状態で渡されたため、参考として現行品(ELEVATE V2=2020モデル)のスペックを最初に紹介したいと思います。
実際に手にして打ってみて、おそらくスペック的には大きな変更はないものと感じました。
ELEVATE V2=2020モデル | |
フェイスサイズ | 98inch2 |
平均ウェイト | 305g |
バランス | 320mm |
全長 | 27inch |
スイングウェイト | 285 |
フレーム厚 | 21.5-21.5-21.5mm |
素材 | HMTカーボン |
グリップ | Vintage Feel Hybrid、サイズ2、3 |
ストリングパターン | 16×20 |
推奨テンション | 45-50-55lbs |
発売 | 2020年 |
生産国 | MADE IN CHINA |
メーカー説明 | 「スピン」と「精度」で試合を支配する 高密度フォームとHMTカーボンを組み合わせたリブ構造をフレームに採用したELEVATEシリーズ。 安定性と力強さを兼ね備えた打球感のフレームが完成した。 重量とバランスの優れた操作性の高いフレームでプレーヤーにアドバンテージをもたらし、 16×20のストリングパターンを採用することでスピンとコントロールを両立してゲームの支配を可能にした。 |
ELEVATE V3=2023モデルのインプレ・レビュー
デモラケに同封されていたキャッチコピーは『アルティメットコントロール』とのこと。
さて、スクール仲間のお三方にもそれぞれ試打してもらい、忌憚なき意見を聞いてみました。
Aさん:上級クラス20代女性
Aさんは、背が高く、思い切りの良いパワフルストロークが魅力のプレーヤー。フラット気味に打ち抜く強打が強みで、最近はチャンス作りのためのスピン系ストロークも強化している最中です。
使用ラケット:YONEX EZONE98
打感は柔らか目でしんどさは感じなかった。305gの割にけっこう軽い。ボールの飛びが良いので、若干コートに収まりにくかった印象。あまりスピンが掛からないように感じた。
Tさん:上級クラス50歳男性
Tさんは、全てのショットを平均以上にこなせる、器用なオールラウンド系ストローカー。ストロークのコースが読みにくく、ストレートに射貫くこともショートクロスに落とすことも出来るので対戦すると厄介なプレーヤーです。ネットプレーも上手。
使用ラケット:YONEX VCORE98
305gと思えないほど軽くて振り抜きが良い。クセがなくて扱いやすい。ビジュアル・塗装がプロスタッフを思い起こさせるが、プロスタッフは重厚感があって詰まっている感覚なのに対し、エレベートはあまり中身が詰まっていないような軽い感覚。フェイス形状はダンロップFXに似ている!?
飛びが良いラケットだと思うが、オフセンターで当たった時に楽はさせてくれないので、しっかり当てる必要がある。
ボレーの感覚は◎
Oさん:最上級クラス30代男性
Oさんは安定したフラットドライブのストロークが持ち味。緩急を意識した丁寧かつクレバーな組み立てと、高速フラットサーブ、決定力のあるポーチボレーが得意。
使用ラケット:WILSON PRO STAFF RF97 V12
振り抜きがよく、サーブが非常に打ちやすい。ボレーもとても打ちやすかった。
しっかり構えて打てる時にはパワーが出るし、とても良い感触。一方で、ラケット自体に器用さは乏しく、しのぐ系のショットで楽はできない。
玉離れが早い、反発が高い印象で、飛距離が出やすく収まりにくさがあった。プロスタッフの方がボールを捉えて、コントロールできる感覚。
扱いやすいが、自分には少し軽すぎた。
Oさんとは試合形式で対戦しましたが、いつも以上に速いサーブが高確率で入ってくるし、全体的にボールの伸びが素晴らしかったです。本人の感覚以上に、このラケットがフィットしているように感じました。
私の場合:上級クラス40代男性
使用ラケット:PRINCE TOUR O3 100 2023モデル(TOUR100 2020モデルも並行使用中)
全くクセがなくて、すんなり使うことが出来た。
スイートエリアで打てている時には余計なしなりを感じず、剛性の高さを実感できる。先端で打った時は、マイルドなしなり感もある。
総じて、しなり・捻じれは少なく、ボールを捕まえてくれる感覚(たわみ)はボックス形状のメリットか。衝撃緩和性能も良好で、腕に負担がかかることはなく、心地よい打感。
余計なサポートはしないので、自分のやったことだけが反映される上級者ラケットだとは思う。勝手にスピンがかかるようなラケットではないが、ボールをしっかりつぶして高速スピンが打てるような人にはかなり好感触だと思う。
一方で、薄ラケ・ボックス形状の粘り感のおかげで、フラット系ショット、スライス系のタッチ、ボレーの感触がかなり良い。薄ラケ好きのベテラン、フラットストロークが得意な女性にも相性がよさそう。
ピュアストライクに感触が近いが、よりクセは少ないかな。
インパクトシールド
ダイアデムのラケットは、フレーム内部・グリップ内部に、余計なねじれを防ぐカーボン壁(インパクトシールド)が設置されています。またラケット全周にウレタンフォームを充填することも合わさって、衝撃緩和、パワーロスの抑制が図られているそうです。
グリップエンドを開けてみると、噂の通り、凝りまくったカーボン壁が確認できました。
写真の12時位置には金属のパーツが確認できますが、重量バランスの調整用パーツでしょうか。
こういったこだわりの仕様は、ギアマニアにとってはたまりません!
まとめ
ダイアデム エレベートV3=2023モデル(DIADEM ELEVATE V3)の先行試打ができましたので、速報としてお届けしました。
もうしばらく使ってみて、随時追記したいと思います。