ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探し。
5回目は、ダンロップが満を持して昨年発売開始したポリエステルポリストリングの中から、『ダンロップ エクスプロッシブツアー125(DUNLOP EXPLOSIVE TOUR)』です。
ダンロップの公式サイトのストリング情報は、性能がビジュアルでイメージしやすいように工夫されていて、本当に分かりやすいと思います。
しかしながら、ストリングのインプレは、プレースタイル、パワーレベルで大きく変わりますので、公式サイト情報からだけでなく、実際に自分で打ってみた上で語っていきたいと思います。
ダンロップ エクスプロッシブツアー(DUNLOP EXPLOSIVE TOUR)の特徴・スペック
ベテランに使える柔らかいポリ系という条件で、探索していますが、エクスプロッシブツアーはダンロップのポリの中では、柔らか目・弾き感が強い部類のようです。
メーカー | ダンロップ(DUNLOP) |
製品名 | エクスプロッシブツアー(EXPLOSIVE TOUR) |
ゲージ | 1.25mm、1.30mm |
カラー | グレー |
素材 | ポリエステル |
特徴 |
|
製造国 | MADE IN JAPAN |
価格情報 |
12m:2,970円(税抜価格 2,700円) 最安価格:単張りパッケージ品¥1,492+送料\290~、240m\23,100(送料無料)~ ※2021.4.1楽天調べ |
私は今回、1.25mmを試しました。
ダンロップ エクスプロッシブツアー125(DUNLOP EXPLOSIVE TOUR)のインプレ
【セッティング】
PRINCE TOUR 100(16×18)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
マルチとの違いをしっかり確認するために、あまり変わらないセッティングを意識し、マイナス2ポンド程度にしています。
約1.5時間打った★点数です。
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
サバサバ・あっさりしていて、尖ったところが少ない。余計なものを足さず、引かず、オールラウンドに対応できるストリングでした。
確かに柔らか目なのですが、そこまで鈍くはない、ちょうど良いんです。
ポリ系をいくつか試してみて、柔らかめは負荷が少ないというメリットがある一方で、鈍さがデメリットと感じていました。
今回のエクスプロッシブツアーは、鈍くない程度の柔らかさで、尖ったハードさもない。ちょうど良かった!
詳細は以下報告していきます。
打感(反発・ホールド)
特にボレーやスライスの時に感じたのですが、面がしっかりとたわんでくれるホールド感もありつつ、パンチを効かせた時の弾き感も良好です。
ストロークはしんどくないし、飛ばし過ぎもない。
私のポリ系の基準としている、シグナムプロ ファイヤーストームに似た感覚がありました。
スピン性能
糸の戻りは良好で、表面削れは1.5時間程度では気になりません。
丸形断面のポリエステルとしては、普通レベルのスピン性能だと感じます。しっかり振っていった時は、良いトップスピンが掛かります。
前述しましたが、バックハンドスライスの切れも良く、この点が非常に気に入りました。
テンション維持性能
50ポンドで張り上げ、張り上がりの面圧は48.7ポンド。このような面圧の出方はポリ系共通です。
1.5時間使用後のテンション低下は3.8ポンド。比較的テンション維持は良さそうです。
- 張り上げ直後 48.7ポンド
- 張り上げ当日1.5時間使用後 44.9ポンド ▲3.8ポンド ▲7.8%
- 張り上げ翌日1.5時間使用後(打たずに翌日再測定)44.2ポンド ▲4.5ポンド ▲9.2%
- 張り上げ14日4.5時間使用後 42.3ポンド ▲6.4ポンド ▲13.1%
- 張り上げ41日6時間使用後 41.9ポンド ▲6.8ポンド ▲14.0%
ポリエステルは打っても打たなくても、時間経過によってテンションが下がっていくことが経験上分かってきました。
2週間後のテンション低下はポリ系の中では、大きくないです。最後は41日後に自分で切断しましたが、2週間以降のテンション低下は非常に少なかったです。
やはりポリエステルは2週間までにほぼ伸び切ることが、このストリングでも確認できました。
コスト
2021年4月1日時点で、楽天最安値がパッケージ品¥1,492+送料\290円です。今後、ロールカット品が流通し始めると、もっとこなれてくるかも知れません。
ホームストリンガー視点での感想
ポリ系としては、特に張りにくいことはない丸形断面のストリングです。
インプレまとめ
ダンロップ エクスプロッシブツアー125(DUNLOP EXPLOSIVE TOUR)は、あっさり系で、平均的な性能がかえって好印象なストリングでした。
柔らかさだけを前面に押し出すのではなく、ある程度の打ちごたえが、ソフトポリの欠点を解消しているように感じました。
ベテランにも試してみる価値がありそうですよ!
推奨プレイヤーをまとめます。
- ソフトポリの鈍さが苦手だがハードなポリも苦手
- 過剰な性能付加はいらない
- 平均的な性能が良い
- プレースタイルはオールラウンドに対応