トロライン社から提供いただいたモニター製品の第二弾インプレです。
「TOROLINE(トロライン)」は、テニスブランドです。 「TOROLINE(トロライン)」とはアメリカ・カリフォルニア州のテニス・ストリングブランド。 「質にコダワル」をコンセプトに、高品質なテニスストリング・用品を提供致します。
ポリ系ストリングの検証84本目は、『トロライン オートロ123(TOROLINE O-TORO 123) 』です。
トロライン オートロ123(TOROLINE O-TORO 123)は、
やや硬めで爽快な多角形ポリ。エッジの効いた6角形はかなり引っ掛かりが強く、スピン系ショットの質向上、変化を求めている人は試してみる価値があり。
テンション維持と打感の変化が少ない点は好印象でした。

トロライン オートロ123(TOROLINE O-TORO 123)の特徴・スペック
| メーカー | トロライン (TOROLINE) |
| 製品名 | オートロ123(O-TORO 123) |
| ゲージ | 1.23mm |
| カラー | グリーン、ホワイト |
| 素材 | Co-Polyester |
| 生産 | Made in ?? |
| 価格情報 | 定価13.4m¥2,470 (税込)、100m¥14,108 (税込) |
| 商品説明 | 全米No1のインプレサイト(Racketpedia)の試打テストでは、スピン性能面で「100点中/100点」を出した商品です。O-TOROは、他社商品(ストリング)と比較して、スピン性・安定性が高いと評価されています。 全米No1EC販売サイト「Tennis Warehouse」による試打テストでは、O-TOROはBabolat RPM Blastと比較して、以下の点で優れた性能を示しました。 ・スピン性能が104%向上 ・剛性(外部からの力に対して変形しにくい性質)が29%低下 O-TOROの特長は、ハイレベルのスピン性能を発揮しながら、コントロール性も維持。ワンランク上のスピン性能を解き放ち、自信を持ってパワーを放ちたいビッグヒッターに最適です。 |
トロラインは、ポリエステルのハイブリッドを積極的に提案している、カリフォルニア発のメーカーです。
O-TOROはグリーンとホワイトの2色展開です。
トロライン オートロ123(TOROLINE O-TORO 123)のインプレ

【セッティング】
PRINCE TOUR100(290g)2026(16×19)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り
1週間で、延べ5時間ほど打ってきました。
★点数
| 反発感 | |
| ホールド感 | |
| スピン性能 | |
| テンション維持 | |
| コスト(市価) | |
| 総合点 | |
| 打感硬さ |
総評:やや硬めの打感/エッジが効いて引っ掛かりの強さが特徴/テンション維持◯
打球感・フィーリング
打感は「ややパキッとした硬質さ」があり、典型的な“やや硬めのポリエステル”という印象。
硬めのポリ特有の球離れの早さがありつつも、爽快な打ち心地が感じられ、個人的には「心地よい飛び」が得られました。丸形ポリ派の自分でも、この点については違和感はありません。
表面形状とスピン性能
O-TORO 123は多角形ポリの中でも「かなりエッジが効いたタイプ」。
張る前に触った時点で、摩擦が強そうな質感で、引っ掛かりの良さが想像できました。実際に打ってみると、薄い当たりのスピンでは“チョリっと”かかる感じになりやすく、ボールが浅くなる傾向がありました。このあたりは慣れが必要かもしれません。
一方で、しっかり厚く当てたスピンでは感触が非常に良く、トップスピンロブも抜けることなくコントロールしやすかったです。
サーブでは回転量が増えた印象があり、特にワイドスライスやキックスピンが打ちやすく感じました。
普段よりも跳ね方が鋭くなり、相手のリターンを崩しやすくなったのは好印象。回転系サーブを駆使する人には相性が良さそうです。
パワー・テンション維持
飛びに関しては、「多角形は爽快に飛ばない糸が多い」というイメージを持っていましたが、この糸は比較的スッキリと飛ばしてくれるイメージでした。
硬めのポリが全般的にそうであるように、テンション維持性能は相対的に良く、打感の変化も緩やかです。
テンション維持性能
上述の通りポリエステルとしてはテンション低下が緩やかなストリングです。

| 張上げ後 経過時間 | 延べ使用時間 | ポンド数 | テンション 変化 | テンション 変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 直後 | 0 | 48.4 | – | – |
| 当日 | 1.5時間 | 45.3 | -3.1 | -6.4% |
| 3日 | 3時間 | 42.3 | -6.1 | -12.6% |
| 7日 | 5時間 | 42.1 | -6.3 | -13.0% |
ホームストリンガー視点での感想
エッジの効いた多角形としては想像の範囲内。捻じれに配慮しながら丁寧に張りたいストリングです。
インプレまとめ
普段は丸形ポリ派の筆者ですが、O-TORO 123は「硬めの打球感+しっかりスピン」のバランスが良く、自分にも意外と馴染みました。特に厚い当たりのスピンや回転系サーブで性能を発揮しました。
表面のエッジはかなり強く、薄い当たりでは“チョリっと”かかる傾向があるため、慣れは必要ですが、スピン量とコントロール性は高水準。多角形ポリに抵抗がある方でも、次のような方には試す価値ありです。
今のポリから、スピン性能をもう少し強化したい方
硬めの打球感が好きで、球離れの早さを求める方
サーブやロブなど、回転系ショットの精度を高めたい方
また、トロラインのストリングは全般的に手頃な価格設定で、特に単張りでは割安なストリングと言えるでしょう。


