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【ラケットインプレ】ウイルソン RF 01(WILSON RF 01)のインプレ・レビュー/中厚なのに硬派な打感 使い手を選ぶ競技系ラケット

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目次

2024年8月8日、フェデラー43回目の誕生日に発表されたWilsonの新作『RF 01』シリーズ。引退後2年経っても、その影響力は衰えないフェデラーブランドのラケットがリリースされました。

ボックス系の薄ラケ、しなり感が少ないラケットを好む自分は現在ウイルソンプロスタッフXを愛用していますが、やはり一度は試してみたくなるのがフェデラーファンの心理。今回思い切って入手してみました。

実際に打ってみて良い点は沢山ありましたが、一言でいうとハード寄りの1本で決して簡単ではありませんでした。私が思ったままにインプレを紹介します。

RF 01(WILSON RF 01) プロフィール

スペック・製品情報

 ウイルソンRF 01(WILSON RF 01)
カラーブラック~シルバー グラデーション
バンパー:グレー
フェイスサイズ98平方インチ
平均ウェイト300g
RA(テニスウェアハウス参照)64
バランス平均31.5cm
全長27インチ
フレーム厚23.2-24.0-22.0
素材カーボン+ケブラー+PUフォーム
グリップPRO PERFORMANCE
ストリングパターン16×19
メーカー希望小売価格¥49,500 (税込)
発売2024年8月8日
生産国中国
メーカー説明ロジャー・フェデラーが自分自身の為、そして次世代のプレーヤーの為に開発した全く新しいラケット。フェデラーが目指したベースラインに留まらず、前へ攻めるプレースタイルをゴールに開発されたこのラケットは、パワー・コントロール・安定性を兼ね備える。極限まで空気抵抗軽減するために開発された様々な技術は、抜群の振り抜きの良さを実現。

ウイルソン公式サイトより

その他、同フレームで2つのスペックがラインアップされています。

  • RF-01 Pro:重要320g、バランス31.5cm、グリップがレザー仕様、定価¥52,800 (税込)
  • RF-01 FUTURE:重量280g、バランス32.0cm、 定価¥42,900 (税込)

インプレ・レビュー

デザイン

超シンプルデザインを好むフェデラーらしく余計な装飾はなく、一部メーカーのうるさいデザインと比較すると、高級感が段違いです。

ラケット下部から上部方向へブラック~シルバーのグラデーションとなっており、シンプルかつオリジナリティ溢れる他とは被らないデザインに仕上がりました。

グリップエンドキャップとラケット上部内側にRFロゴが入り、フェデラーファンにとっては垂涎ものです。

個人的な意見としては、グロメットやバンパーのグレーカラーがやや安っぽく感じました。プラパーツをブラックにした方がより引き締まったのではないでしょうか。

ラケットコンセプト

ウイルソン公式サイトに掲載されているラケットのコンセプトをみると、フェデラーの『攻撃的なプレースタイル』を実現するために開発されたラケットであることが理解できます。

“PLAY IT FORWARD”​ ​
ベースラインからネットへ ~引かない強さ~

辿り着いた答え
高いストローク力・ディフェンス力を誇る次世代に対抗するために​
追い求めたのは様々な球種で相手を惑わしながら​
相手よりも先に攻めに転じる強さ​


低い軌道
センターフォーカスのストリングパターンが、相手に攻め込む隙を与えない

隠されたコース
極限まで後ろに下げた打点でも威力を生み出すバランスが、相手の時間を奪う

多彩なショット
抜群の振り抜きを実現したフレーム設計が、多彩なショットを可能にする

ウイルソン公式オンラインストア
ウイルソンテニス | RF コレクション ロジャー・フェデラーが(Roger Federer)自分自身の為、そして次世代のプレーヤーのために開発した全く新しいRF(アールエフ)ラケットシリーズが登場。随所に彼のこだわ...

Innovation for RF 01​ ​
SABRフレーム : RF01独自のフレーム設計​

フレームに関する情報を要約します。

CLASSY SWING
多彩なショットを可能にする振り抜き

振り抜きに優れる独自のラウンド形状フレーム

凹凸が少なくフレームを大きくカバーするバンパーデザイン

クロッチ・シャフト部(ラケットの付け根=グリップの上部位)が凸型断面となって安定性向上

グロメットがフレーム内部に埋め込まれ空気抵抗軽減

FORTLESS POWER
打ち負けないパワー

フレーム下部はラウンド形状、トップ側はラウンドとボックスの中間形状を採用し、しなり感とパワーを両立

ECISE CONTROL
精密なコントロール性能

中央部ストリングパターンを高密度にすることで、低弾道を実現

LEGENDARY TOUCH
受け継がれる打感

ポリウレタン充填フレームによりしっかり感と衝撃吸収を実現

BRAID45(ウイルソン独自のカーボンの編み方)を用い『ポケットフィーリング』を実現

試打インプレ

インドアコートで一通りのショットとゲーム練をやってきました。ストリングセッティングは以下の通りです。

SIGNUM PRO FIRE STORM 1.25mm 50ポンド

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総評:ハードなラケット!フレーム剛性高く硬質な打感/しっかり振ってコントロールする系

ガチっとしたしっかりフレームで、しなり感はほとんど感じません。パワーロスが少なく、スイングパワーがダイレクトに伝わっていきます。

一方で、アソビが少ないフレームでスイートエリアはかなり狭く感じます。しっかりとセンターで厚く捉えた時には良いボールがいってくれますが、チョリチョリとスピンでつなぐようなプレースタイルだとボールが飛んでいってくれません。

自分の経験上、グロメットホールが狭いラケットは、ダイレクトな打感でアソビが少ない、硬質な打感になりやすいですがRF01もしかりです。中厚・ラウンド形状の割に、パワーサポートが少ないため、自分でしっかりと振る必要がありますし、ラケットが助けてくれるイメージではなく「飛びすぎずにちょうどコートに収めてくれる」コントロールするためのラケットというポジショニングになるでしょう。

私が試打した範囲ですが、自分からパワーを出していくショットよりも、スピードボールに対して的確に返球する際に活躍してくれました。

メーカーとしても低弾道を謳っているように、スピンは控えめな印象。チョリっと掛けてしまうとボールが浅くなるので、しっかり振ってスピンをかける必要があります。

フェイスサイズは98で今どきであればちょうど良い大きさ。やや上部が細い、卵型のフェイス形状のためか、先端で打つとよりハードな打感に感じました。

スペックだけを見るとプロスタッフXの方がハードそうなのですが、実際はRF01の方がハードな打感でアソビも少なく、より競技者向けのラケットだと思います。

個人的には、ボールスピードが速い人と打った時にかなり好感触で、おそらく高い集中力とスイングスピードを発揮できた時にこのラケットの良さが引き出せるのだと思いました。

ショット別の印象

サーブスマッシュのオーバーヘッド系は自分が好きなこともあって、あまり違和感なく打つことができました。パワーロスが少なく良いボールがいきました。回転系サーブは、普段使っているプロスタッフXの方に軍配が上がります。

スピン控えめラケットのため、スピンストロークはしっかり振らなければなりませんが、フラットやスライスのコントロールがしやすかった点は強く印象に残りました。

ボレーについては余計なサポートは少ないながら、中厚のナチュラルパワーのお陰でとても好感触。ボレー時にラケットと意思疎通がしやすい感覚でコントロールもしやすかったです。

RF 01(WILSON RF 01) インプレまとめ

RF01はフェデラーのために開発されたラケットだけあって、誰にでも使えるラケットではないと思います。

アソビの少なさはコントロールのしやすさにつながりますし、硬質な打感はパワーロスの少なさにつながります。スピンサポートが少ない分、スイングスピードでしっかりスピンをかける人には「ちょうど良いコントロール」につながると思います。

自分にとっては少し硬すぎで、身体への負担が大きそうなこと、スピンコントロールがマッチしなかったことから、マイラケ候補にはなりませんでした。

ラケットをぶん回すことができる競技者や、フラット系スライス系でコントロールしていくようなタイプ、むしろトップスピンをあまり打たない女性上級者などにも試してみる価値はありそうです。

RF 01(WILSON RF 01)のインプレ・レビューまとめ
  • 硬質な打感でパワーロスが少ない
  • アソビの少なさ(たわみ感・掴み感少な目)
  • スピンサポート少な目
  • デザインはシンプルビューティー
  • スイングスピードは必要
  • フラット系・スライス系などの低弾道ストローカーには最適
  • ネットプレーに最適

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