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【スポーツ用インソール】『ステップクラフト(StepCraft®)』インソール ネイビーのインプレ・レビュー|NWPL社が開発した既製品インソール

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目次

インソールの代理店として有名な株式会社インパクトトレーディングが取り扱う2大ブランドのひとつが、以前に当サイトで紹介したことがある『スーパーフィート(SUPERfeet)』です。スーパーフィートはアーチサポートではなく、カカトの安定感とサポートに着目した画期的製品で、私も非常に気に入って愛用しています。

そしてもうひとつは、NWPL社(ノースウェスト・ポディアトリック・ラボラトリー)のインソールで、そのNWPLが新たに開発したスポーツ用既製品インソールが『ステップクラフト(StepCraft®)』です。

感度の高い方は既に情報収集されているかもしれませんが、インソール大好きな私は今回この話題の商品を入手してみました。

結論から言うと、テニスシーンには非常に相性が良く、優れたインソールでした。またスーパーフィートとの比較、良かった点・課題点も紹介したいと思います。

ステップクラフト(StepCraft®)とは

インパクトトレーディング社(以下IMP)も開発にかかわった、NWPL社が製造する新たなインソールです。

以下引用をご覧いただくと分かりますが、SUPERfeet社がIMPの求めに応じた製品改良をしてくれなかったために、その兄会社で源流にあたるNWPL社に開発をさせたという背景があるようです。

私たち、株式会社インパクトトレーディング(以後、IMPという)が1995年に、SUPERfeet®を日本に導入しました。今でも日本における絶大な人気を誇っています。もちろん、私たちは今も取扱いをしています。

他方、それらの主要製品であるオールパーパスシリーズのサポートの要となるスタビライザーは、それぞれのプロダクトで設計思想が異なっています。そのため、商品選択の際にユーザーの足の状態よりも、シューズの形状が優先されるという状況でした。

私たちは、そのような状況はユーザー本位ではないと判断し、10数年来に渡りSUPERfeet社に製品の改良を求めてきました。でも、その願いがかなえられることはありませんでした。

それでも、私たちは日本のファンクショナルインソールの開拓者として、諦める、という選択肢はありませんでした。

StepCraft®のLOW / MID / HIGHは、統一された思想によって設計されたサポートシェルが、IMPが望ましいと思っている思想と完全に合致しています。その結果、シューズの特性に左右されず、ユーザーの足の特徴を最優先事項として、商品選択が可能となっています。

ashinavi
StepCraft® (ファンクショナルインソール、既製品) - ashinavi StepCraft®とは? 1.NWPL社が技術の粋を結集して生み出したStepCraft® BORN IN A LAB:私たちの経験とあなたをつなぐ StepCraft®は、フ...
製品名ステップクラフト(StepCraft®)
HIGH/MID/LOW
素材ポリエステル、グラスファイバー配合強化プラスティック
製品紹介StepCraft®は、アメリカ足病医学の下肢バイオメカニクス理論に基づき、「足の動きを最適化」し、「足本来の動きの実現をサポートする」を目的に開発されたファンクショナルインソールです。
 
〇グラスファイバー配合強化プラスティックサポートシェル
<約20%薄型化・約8%軽量化>※従来品比
ガラス繊維配合で、より硬く矯正力と耐久性をUPさせました。
 
〇ディープヒールカップ
<従来品比平均6%の大型化を実現>
カカト周辺にある脂肪体を包みこむことで、足本来の衝撃吸収能力を引き出します。
 
〇厚さ3mmの薄型前足部・抗菌性を備えた100%ポリエステル地
装着感を感じさせない履き心地の良さ、抑えた色味で高級感を向上させました。
 
〇Hexheel 六角形ヒールポスト
<適切な傾斜角により動きを適正化>
独自のヒールポストで後足部を安定させます。
公式サイトより
生産国MADE IN USA
価格7,480円(税込)/3モデル共通

カカトのサポート重視はスーパーフィートと同様だが仕様には相違点あり

ロングセラーのスーパーフィートが、他のインソールと一線を画するのは、カカト・後足部のサポートをメインに考えている点ですが、ステップクラフトも同様の発想の製品です。

上述のメーカー説明の通り、「カカト周辺にある脂肪体を包みこむことで、足本来の衝撃吸収能力を引き出します。」という特性は、スーパーフィートと同様のコンセプトです。

スーパーフィートとの大きな違いは、底面に配置されたプラスチックパーツ(ヒールカップからスタビライザー部分)の素材にあります。

ステップクラフトは、土踏まずの下にあたるスタビライザーの硬度が高く、手で曲げようとすると、スーパーフィートに比べてしなりや捻じれが明らかに少ないのが特徴です。実際に装着してプレーをすると、この硬さが気になることはほとんどなく、むしろシューズ自体の安定感が増すように感じられます。

メーカーの説明によれば、グラスファイバーを配合したプラスチックによって薄型化と軽量化も実現しているとのことで、これは非常にポジティブな特徴と言えるでしょう。

また、アーチ(土踏まず)に対する考え方もスーパーフィートと共通しており、アーチを無理に持ち上げることは目的としていません。自身のアーチの高さ以上にインソールで持ち上げてしまうと、足が本来持つ機能を妨げてしまいます。土踏まずのアーチは、体重を分散し衝撃を和らげる重要な役割を担っていますが、これを強制的に持ち上げても、その人が持つアーチ機能が向上するわけではなく、むしろ足への負担が増える可能性すらあります。

事実、私自身もアーチサポートが強いインソールを使用した際、足裏が攣ってしまうといった不具合を経験しました。

ステップクラフトは、アーチに直接アプローチするのではなく、踵(かかと)が本来持つ衝撃緩和能力を引き出すことを目指した、非常に自然な発想のインソールです。

使用感は?

硬質なパーツを備えたスーパーフィートの安定感を体験して以来、インソールに対する考え方が変わりました。以前は気にしなかった、柔らかくサポート性のない純正インソールの「頼りなさ」が、どうしても気になるようになったのです。

特に、インソールの過度な柔らかさや「フカフカ」とした感触は、プレー中の安定感を損なう不安要素だと気づきました。

その点、ステップクラフトはスーパーフィートを上回るほどの、しなりやねじれに対する剛性を備えており、抜群の安定感と、そこから生まれる安心感をもたらしてくれます。

そして、この安心感はもう一つ。それは、シューズを変更した際の履き心地の変化を最小限に抑え、常に同じ足裏感覚を維持できるという点です。パフォーマンスを安定させる上で、これは何よりの強みかもしれませんね。

デメリット・注意点は!?

ステップクラフトを検討する上での重要な注意点は、前足部が非常に薄く設計されているため、フィット感が大きく変わる可能性があることです。

純正インソールから入れ替えるとシューズ内部の空間に余裕が生まれ、私自身の感覚では、少なくともハーフサイズはフィット感が緩くなると感じました。

このため、使用にあたっては以下の2点を必ず念頭に置いてください。

  • 手持ちのシューズに使用する場合: すでに他のインソールでジャストフィットしている靴に入れ替えると、緩くなってしまう可能性が非常に高いです。
  • 新しいシューズを購入する場合: 必ずステップクラフトを装着した状態で試着し、フィット感を確認する必要があります。

まとめ

ステップクラフトは、既製品のインソールとしてはやや高価な部類に入りますが、その価格に見合うメリットがあるこだわりの製品です。

注意点はシューズのサイズ感への影響で、普段履いているシューズに入れるとフィット感が緩くなってしまいます。

このため、私は普段よりもハーフサイズ小さいシューズを購入したところ、ステップクラフトを装着した状態で理想的なフィット感を得ることができました。新しくシューズを購入する際は、この点を考慮に入れることをお勧めします。

ステップクラフトのレビューまとめ
  • かかと重視の設計: スーパーフィートと同様に、かかとの脂肪体を包み込むことで、足本来の衝撃吸収能力を引き出す発想
  • 高い剛性と安定感: 底面のプラスチックパーツは、スーパーフィートよりも硬度が高く、優れた剛性と安定感
  • アーチサポートしないメリット: アーチを無理に持ち上げず、足の自然な機能を妨げない設計
  • 安定した足裏感覚: どのシューズでも同じ足裏感覚を維持でき、パフォーマンスの安定に貢献
  • フィッティングの注意点: 前足部が薄いため、純正インソールから交換するとフィット感が緩くなる可能性あり。新たにシューズ購入時はステップクラフトを装着した状態で試着する必要性あり

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