テニスシューズを新調するタイミングって、ワクワクしますよね。数年履き続けたインドア用シューズがいくつか寿命を迎え、新しい相棒を探していたところ、アシックスのセカンドラインである「GEL-CHALLENGER 15」に出会いました。
余計な装飾のないクラシカルなデザインに一目惚れし、クーポンやタイムセールを駆使して、お得に手に入れることができました。今回は、この「アシックス ゲルチャレンジャー 15(GEL-CHALLENGER 15)」を徹底レビューします。
ゲルチャレンジャー 15(GEL-CHALLENGER 15)のプロファイル
最初に製品情報です。
製品名 | アシックス ゲルチャレンジャー 15(GEL-CHALLENGER 15) |
サイズ | 22.5~29㎝(0.5cm刻み)、30cm |
カラー | White/Lichen Rock |
素材 | インナーソール:合成樹脂(Ortholite)/取替式 アッパー:人工皮革(合成皮革)・合成繊維・合成樹脂 アウトソール:ゴム底 |
生産 | MADE IN VIETNUM |
価格情報 | 通常価格 ¥ 13,750 (税込) |
メーカー説明 | GEL-RESOLUTIONのDNAを継承した、安定性と柔軟性を兼ね備えたスタビリティモデル。 横方向の動きをWINGWALLがしっかりサポート。アウターソールは、ヒール部分を溝で分割した構造にし、着地時に優れた安定性を発揮。ベロと履き口部分に厚めのスポンジを使用することでフィット感を向上させ、よりソフトで快適な履き心地を提供。 |

- スタビリティ(安定性)モデル:ゲルレゾリューション9
- スピード(軽量・瞬発系)モデル:ソリューションスピードFF3
- スピード&スタビリティ:コートFF3
現行アシックステニスシューズの中では、上記3つのフラッグシップモデルがあり、今回紹介するゲルチャレンジャーはスタビリティモデルであるゲルレゾリューションのセカンドラインに該当します。
アシックスではその他、超軽量ハイグレードモデルの「プレステージライト5(オムニ用のみ)」や、ソリューションスピードのセカンドラインにあたる「ソリューションスィフトFF2」、入門グレードの「ゲルデディケート8」「ゲルゲーム9」「ゲルスライド3」がラインアップされています。
なお、このシューズは「オムニコート用」「オールコート用」「インドアカーペット用」の3つのソールパターンをラインアップしています。
サイズ感は!?
今回私が選んだのは、スタンダード幅の25.5cm。普段アシックスのテニスシューズは26.0cmを選ぶことが多いのですが、今回はタイトフィットのフィッティングを求めたことと、ステップクラフトインソールを導入することを理由に、あえてハーフサイズ下を選びました。
アシックス純正のインソールのままだと、ややタイトで遊びのない履き心地でしたが、ステップクラフトの薄いインソールを入れてフィッティングすると、本当にジャストフィットでした。
自分史上でもかなり満足度の高いシューズフィッティングとなりました。
ちなみに、私のこれまで履いてきたシューズと着用サイズ、フィット感は以下の通りです。
モデル | 着用サイズ | フィット感 |
---|---|---|
アシックス GEL-CHALLENGER 15 | 25.5cm | ステップクラフトインソールで超ジャストフィット |
アシックス SOLUTION SPEED FF 3 | 26cm | やや大きめで遊びが多い。スーパーフィートオレンジと厚手ソックスでフィッティング調整 |
アシックス GEL-Resolution6/8 | 26cm | ジャストフィット |
アシックス Court FF1 | 25.5cm | 縦ジャスト、前足部が幅広に感じる |
アシックス Speed FF1 | 26cm | ジャストフィット |
ナイキ Zoom Vapor 9.5 | 26cm | ジャストフィット |
ナイキ Zoom Vapor RF×AJ3 | 25.5㎝ | ジャストフィット |
ナイキ Zoom Vapor Ⅹ | 26cm | ジャストフィット |
ナイキ Zoom Vapor Pro | 26cm | やや縦に大きめ。厚手のソックスで締め上げてジャスト |
ナイキ Zoom Vapor Pro2 | 26cm | ジャストフィット 履き心地硬め |
On THE ROGER Pro | 26cm | 前足部はややゆったり感はあるがジャストに近い |
ミズノ Wave Exceed Tour5 | 26cm | 超ジャストフィット |
アディダス アディゼロウーバーソニック 4 | 26cm | 超ジャストフィット |
ゲルチャレンジャー 15(GEL-CHALLENGER 15)のインプレ・レビュー
やや重量はあるがほぼ気にならない/重厚で安定感あり/細足の私に合うので幅広の方には難しい可能性あり
両足平均340g(25.5cm、インソール抜いた状態)と、最近のシューズの中ではやや重量のあるモデルです。最近では珍しく、アッパー全面が人工皮革製ですが、例えば布アッパーのonロジャープロとほぼ同重量ですので、上手く重量を抑えられた方だと思います。アシックスのフラッグシップモデルに用いられているミッドソールの軽量素材「FlyteFoam®」は、このシューズでは使われておらず、その分が若干重量につながっているのかも知れません。
今回は特にフィッティングに大成功した影響もあってか、プレー中も重さを意識することはありませんでした。
私見ですが、テニスシューズは軽さが全てではなく、安定感を得るためにはある程度の重厚感が必要だと思います。このシューズの重さであれば、相対的にも全く問題ないレベルと言えるでしょう。
アウトソールの踏まず部分には樹脂パーツは設置されませんが、ソールサイドの樹脂パーツ「WINGWALL」のおかげで捻じれは少なく安定感は十分です。

アキレス腱に当たるヒールカップ部分とベロは、フカフカとした厚めのクッションが使われており、優しい足当たりです。しっかりと包み込み、カカト抜けの心配は全くありませんでした。
なお、幅の狭い細足タイプの私でのフィッティングですので、幅広足の方だと少し難しい可能性はあります。
人工皮革の屈曲性も良好で、屈曲部の痛みなどは生じませんでした。


アッパーが人工皮革で柔らかく足に馴染みやすい一方で、爪先を保護するPガードはやや小さめです。ハードコートで爪先やPガード辺りを擦る癖がある人は、少し心もとなく感じるかもしれません。私の場合はインドアのカーペットコートで使うため、特に問題はありませんでした。

オールコートというよりはハードコート用のソール
アシックスのオールコート用テニスシューズは、溝が浅くヘリンボーンパターンも採用しないため、ハードコートでの使用を想定したデザインが主流です。このシューズのソールパターンは、過去のモデルに似ているように見えますが、おそらくこのモデルのために独自に開発されたものだと考えられます。
また、グリップ力が強すぎないので、インドアコートでも問題なく使えるでしょう。

まとめ
GEL-CHALLENGER 15は、派手さはないものの、高いコストパフォーマンスを誇る良品でした。
特に、柔らかな人工皮革アッパーによるフィット感と、厚めのヒール・タンのクッションによる柔らかな足当たりは、このモデルの魅力です。
そして、「GEL-RESOLUTION」のDNAを受け継いだ高い安定性は、プレー中の安心感につながるでしょう。
「価格は抑えたいけれど、性能には妥協したくない」「派手なデザインよりもクラシカルな雰囲気が好き」という方には、試す価値のある一足です。
アシックス大好き
細身~通常幅の人 ※2Eのみラインアップ
スタビリティモデルが好み
ハードコートとインドアカーペットの両立
シンプルデザインが好み

