不覚でした。復刻されていたなんて知らなかった。
『ブンブンサーブ』で有名なレジェンド選手ボリス・ベッカー。そのベッカーモデルのディアドラシューズがひっそりと(?)復刻していました!
今回はそんな名品の紹介です。
ボリス・ベッカーとは
ドイツ出身の元世界No.1選手
ボリス・ベッカー(Boris Becker)は1980年代から90年代にかけて活躍し、短期間ながらNo.1にも君臨したドイツ出身の名選手です。250kmに達するビッグサーブ=ブンブンサーブを武器にネット中心のプレースタイルで活躍していました。
17歳でノーシードからウィンブルドン優勝し、その最年少記録は今でも破られていません。
ベッカーはエドバーグと88-90年の3年連続でウィンブルドン決勝を戦うなど、特にエドバーグとのライバル関係が有名です(私は断然エドバーグ派でしたが)。91年にもウィンブルドンでは決勝に進出し(91年は同胞のミヒャエル・シュティッヒに敗れます)、4年連続の決勝進出は素晴らしい活躍でした。この頃がベッカーのキャリアハイ時代です。
ジョコビッチのコーチとしての活躍
引退後のベッカーは不倫・離婚・隠し子問題などスキャンダルキングとしての活躍が目立っていましたが、2014-2016年にはノバク・ジョコビッチのコーチを務め、そのジョコビッチが史上稀にみるレベルで最強時代を迎えることになり、ベッカーも一時的に名声を取り戻せたのでした。
やはり今でもスキャンダルキング
ジョコビッチとの契約が解消となった後に、相変わらずの軽口で弟子の批判をしたり、他選手に対しても批判的な意見を述べることが多かった問題児。最近では破産宣告したにも関わらず隠し財産が見つかったり、しまいには過去の栄光であるグランドスラム含む優勝トロフィーなどが競売にかけられるなど迷走しています…。
良くも悪くもドラマティックな人生で今だに目立っているベッカー。無関係の第三者からすると不思議に魅力的に映るところもあったりして、清原和博さんが今でも根強いファンに支えられているのと同じような印象を覚えます。
ディアドラ リバウンドエースとは
さて、そんな濃いキャラのベッカーでも、現役時代のプレーは光り輝いていました。
ちょうどキャリアハイの頃にベッカーの足元に輝いていたシューズがディアドラの『リバウンドエース』でした。キャリア前半はPUMA契約、晩年はLotto契約でしたが、ベッカーのシューズと言えば最盛期に愛用していた『ディアドラのリバウンドエース』で決まりです!
さて先日のエドバーグシューズ復刻と時期を同じくして、ベッカーシューズも復刻していました!
このシューズが復刻されるということは、やはりベッカーがファンに愛されたことの証でしょう。
diadora REBOUND ACE(リバウンドエース)
当時のままのデザイン、カラーで復活です。
記憶が正しければ、このモデルはベッカーがディアドラ契約となって2足目のモデル。初代のモデルは2万5千円ほどの定価設定で、高校生の頃の自分には到底買えない代物でした。私は当時からテニスショップ巡りをしていましたが、実物を拝む機会がほとんどなかったので、あまり流通はしていなかったのかも知れません。
ディアドラは長らくカンガルーレザー(軽くてしなやかなのに丈夫。最高級のスポーツシューズ用レザーとされるレザー)のテニスシューズを製造し続けているようですが、このシューズでもこだわりのカンガルーレザーをふんだんに用いています。
ミッドソールの衝撃吸収体が透けて見えるクリアアウトソールもそのままで、ノスタルジックな気分にさせられます。
diadora S.STAR K ACE AG
そしてエドバーグシューズと同様に、現行モデルにリバウンドエースのカラーリングとデザインを反映させたモデルも同時に販売されています!
機能は現行品と同等ながらリバウンドエースの魅力を楽しめる、素晴らしい一品に仕上がっています。もちろん現行品でもカンガルーレザーをアッパーのメイン素材として使用しています。
これは購買欲が刺激されます!
2019年は復刻シューズの当たり年! 来年は?
先日のエドバーグシューズの復刻に続き、ベッカーシューズも見事に復刻されました。40代以上のテニスフリークにとってはこのような企画はたまらないのではないでしょうか。
個人的には、来年も懐かしの名品の復刻をますます期待しています。サンプラスのエア・オシレート、マッケンローのエアトレーナーあたりは何度も復活していますが、機能追加した現代版のそれらが発売されるなどすれば、迷わず大人買いしてしまいます。
2020年に期待します!