悪童、アーティスト、といった称号で人々に愛され、時に批判も浴びながら、世間からは常に注目を浴び続けた魅力溢れるプロテニスプレイヤーだったマッケンロー。
そんなマッケンローの復刻ジャージが発売されているのはご存じでしょうか?
今回は、今でも魅力十分のマッケンロー伝説の復刻ジャージをご紹介します。
マッケンローと伝説のジャージ
マッケンローはグランドスラム大会の解説や、シニア大会など、今でもメディアに露出しているので、若いテニスファンでもご存じの方も多いはずです。
審判への抗議・暴言を繰り返し、悪童のレッテルを貼られてはいましたが、そのアグレッシブなサーブ&ボレー、変幻自在の天才的テクニックでテニスファンを魅了しました。また、『氷の男ビヨン・ボルグ』とのライバル関係もマッケンロー人気を押し上げることになりました。日本でももちろん大人気で、「歯ソーノーローには負っけんろー!」(佐藤製薬 薬用アセスCMより)に代表されるようにテレビCMにも多数出演していました。
前述したとおり、最大のライバルだったビヨン・ボルグとの1980年ウィンブルドン決勝は敗れはしたものの今でも伝説になっています。そして翌年の1981年にボルグに雪辱を果たし、初めてウィンブルドンチャンピオンに輝いたのでした。
その1981年ウィンブルドンで着用していたジャージが、『セルジオ・タッキーニ ギブリ トラックトップ ジャージ』です。このジャージはマッケンローとアメリカデビスカップチーム用に作られたもので、ウィンブルドンで着ていたジャージの右胸にも『UNITED STATES DEVIS CUP TEAM』の文字が輝いています。
1980年、マッケンローはウィンブルドンで初の決勝進出を果たし、大会5連覇を目指すビョルン・ボルグに 6-1, 5-7, 3-6, 7-6, 6-8 で敗れたが、3時間55分に及ぶ戦いはテニス史上に残る名勝負として今なお語り継がれている。とりわけ第4セットはボルグの7つのマッチポイントを凌ぎ、タイブレークを 18-16 という壮絶なスコアでものにして最終セットに持ち込む大激戦となったが、最後は鉄人・ボルグの前に力尽きた。
しかし、同年の全米オープン決勝で同じボルグを 7-6, 6-1, 6-7, 5-7, 6-4 とフルセットの末に破ると、翌1981年のウィンブルドンでは、再び決勝で相まみえたボルグを 4-6, 7-6, 7-6, 6-4 で破り、前年の雪辱を果たして初優勝。こうして、マッケンローがボルグのウィンブルドン「6連覇」を阻止した。続く全米オープンでも2年連続決勝でボルグを破り、同大会で3連覇を達成する。同時にATPランキング1位の座をボルグから奪い取って、マッケンロー時代の幕開けを告げた。
マッケンローの着用ウェアは、キャリア最初の頃はFILAのボルグと同じモデルを愛用していたようですが、1978年~1985年にかけてタッキーニと契約、キャリア後半はナイキ契約に移行しました。ボルグと死闘を繰り広げた時期、そしてキャリアの中で最も輝いていた時期に着ていたため、マッケンローファンにとっては今でも『セルジオ・タッキーニ』が彼の象徴となっています。
余談ですが、その使用ラケットも語り継がれる名品で、1983年からはカーボン・ナイロン製『DUNLOP MAX200G』に30ポンド台でストリングを張り、若いパワーテニスに対抗していたことも有名です。
伝説のジャージ購入!!
マッケンローグッズの思い出
私がテニスを始めた頃はマッケンローのキャリア晩年でしたが、引退する1992年にもウィンブルドンベスト4に進出するなど、最後の輝きを見せてくれていた時期でした。
マッケンローファンのテニス部の同級生が、DUNLOP MAX200Gでサーブ&ボレーを繰り広げていたり、ナイキのマッケンローウェアを着用している先輩などの影響もあり、私もマッケンローが大好きになりました。当時は高校の公式試合では白を基調としたウェアしか着用できず、私はマッケンローモデルのナイキの比較的シンプルなウェアを愛用していました。
なけなしの小遣いでナイキ エアトレーナーⅠを買ったりと、高校生の身分でマッケンローグッズを愛用していたことが思い起こされます。
伝説のジャージに出会った!
そんな思い入れのあるマッケンローの、あの伝説のウィンブルドンジャージが復刻されたとなれば入手するしかありません!ネットで見つけて即買いしてしまいました!
少し前までは、ヤフーや楽天、テニス365などでもかなり流通していましたが、現在はウィンブルドン着用カラーはセルジオ・タッキーニON LINE SHOPでしか見つからない状況です。
こだわりの刺繍を入れてしまいました
買うだけで満足できず、あの伝説のジャージのディテールを再現すべく、『UNITED STATES DEVIS CUP TEAM』刺繍まで入れてしまいました。
刺繍を入れるにあたって、まずは洋服お直しショップを当たりましたが、刺繍入れはかなり高いです…。どうしても5千円以上はしてしまうとのことでひとまずは断念しましたが、親切なお直しショップの店員さんにアドバイスをもらい、町の刺繍工房を当たることに。
ユニフォームや制服などのある程度まとまったロットを中心に刺繍入れをしている工房が、一点モノから相談可能とのことで聞いてみたところ、なんと2000円で対応してくれるとのこと!
フォントも極力近いものを見つけてくれて、素晴らしい刺繍を完成させてくれました!町の刺繍工房さんありがとうございました。
最後にもう少しだけエスカレート
刺繍入れまでしてしまった伝説のマッケンロージャージ。そのデザインだけでなく着心地も使い勝手も素晴らしかったため、買ってしまいました色違いでもう一着!
テニス365ショップが閉店する直前の在庫セールで、かなりお安く入手できました。まだ開封しておりませんが。
これまでも往年のプレイヤーシリーズとして、アガシ、エドバーグ、ベッカーの復刻シューズをご紹介しましたが、この流れはシューズだけではなく、最近はウェア類もかなり復刻シリーズが充実してきている印象です。
最新ウェアも大好きなのですが、アパレルに関しては特に古き良き復刻モノも楽しんでいきたい。グッズ欲が刺激されすぎて困っています。