ポリ系ストリングの検証78本目は、『ヘッド リンクスタッチ(HEAD LYNX TOUCH) 』です。
ヘッド リンクスタッチ(HEAD LYNX TOUCH) は、リンクスシリーズの中では最もソフトなモッチリ系ポリ。伸びやかな打球を実現する、掴み感の強い1本でした。



ヘッド リンクスタッチ(HEAD LYNX TOUCH)の特徴・スペック
| メーカー | ヘッド(HEAD) |
| 製品名 | リンクスタッチ(LYNX TOUCH ) |
| ゲージ | 単張:1.25mm |
| カラー | ライトグレー(外層は透明かかったライトグレー、内層はブラック) |
| 素材 | CO-ポリエステル |
| 価格情報 | 定価12m¥2,860 (税込)、200m¥39,600 (税込) 最安価格:単張1,960円(価格+送料)、200m23,760円(価格+送料) (楽天市場2024/7/28時点) |
| 商品説明 | 違う特性のポリエスタルを2層構造にして、ハードヒットでもタッチショットでも、ソフトなフィーリングとパワーを発揮する「賢いストリングス」 新しいLYNX TOUCH TENNIS STRINGSは、パフォーマンスプレイヤーにデザイン変更されました。共重合ポリエステル製モノフィラメント・ストリング構造により、自由自在なプレイを実現できます。ストリング向けの外側部分によって、高速スイングではコントロールとスピンが、遅めめのスイングでは打球感とパワーが向上します。LYNX TOUCH TENNIS STRINGSは、新しいBOOMラケットシリーズはもちろん、HEADの他のシリーズのラケットにも最適です。 |
特性の違うポリエステルを2層構造にすることによって、スイングスピードの違うショットにも対応できる「賢いストリング」とのこと。この構造と発想は、ルキシロンSMARTやプリンスハリアーレスポンスと同様です。
ヘッド リンクスタッチ(HEAD LYNX TOUCH)1.25mmのインプレ
【セッティング】
WILSON PRO STAFF X V14.0(16×19)
50ポンド、プレストレッチ5%、1本張り
10日間で、延べ5時間打ってきました。
★点数
| 反発感 | |
| ホールド感 | |
| スピン性能 | |
| テンション維持 | |
| コスト(市価) | |
| 総合点 | |
| 打感硬さ |
総評:しっとりモッチリ系で楽に飛ばせる感覚/表面の滑りのおかげでスピンも問題なし

性質の異なるポリ素材の多層構造では、単一素材ではできない独特の打感を実現することができます。ただ、場合によっては掴みどころのない奇妙な打ち心地になる場合もありますが(私にとってはルキシロンスマート)。
リンクスタッチは、同じ2層構造のプリンスハリアーレスポンスと比較すると、粘り強いソフト系で「モッチリ系」のポリエステルの部類に入ると思います。

一方で、コシのないソフトポリとは違い、掴んで飛ばす感覚、思った以上に楽に飛距離が出てくれる感覚が強いです。はっきりとした打感が好きな人からすると、少し物足りなさがあるかもしれません。
表面はツルツルとしたコーティングで、スナップバックも良好、スピン性能だって問題ありません。
ボールを運ぶ系のタッチショットの感覚が良く、個人的にはボレーやスライスの伸び感がとても良かったです。
テンション維持性能はやや低めであり、この点は課題でしょう。
テンション維持性能

テンション維持性能は低い
10日間5時間使用で、18.9%テンション低下は、かなり維持性能は低いです。夏の暑さの影響でしょうか?
| 張上げ後 経過時間 | 延べ使用時間 | ポンド数 | テンション 変化 | テンション 変化率 |
|---|---|---|---|---|
| 直後 | 0 | 51.3 | – | – |
| 当日 | 1.5時間 | 47.8 | -3.5 | -6.8% |
| 3日 | 5時間 | 42.1 | -9.2 | -17.9% |
| 10日 | 7時間 | 41.6 | -9.7 | -18.9% |
| 30日 | 11時間 | 40.6 | -10.7 | -20.9% |
ホームストリンガー視点での感想
クセのない丸形ポリ、ツルツルとしていてポリの中でも張りやすい1本です。
インプレまとめ
ヘッド リンクスタッチ(HEAD LYNX TOUCH)は、モッチリ粘り強いソフトポリで、掴み感が特徴。飛距離は出しやすく、フラット系、タッチ系にも応えられそうな印象です。
唯一、テンション維持性能に課題が残ります。


※当記事はテニスショップ東京浅草様とタイアップしています。

