名古屋大学発ベンチャー企業”fff fortississimo”が造るテニスストリングの第三弾です。
ベテランにもマッチしそうなポリ系のストリング探しの62本目となる今回は、『アルデンティーノH PET』です。
同メーカー内比較では、最もスッキリした好バランスな打感で、ややソフトなポリエステル。同ブランド全体に言えますが、テンション維持は少々難があるものの、それ以外は万人受けしそうな1本でした。
fff fortississimoとは!?
同企業の概要やブランドコンセプトは、以前の記事をぜひご覧ください。
fff fortississimo アルデンティーノH PETの特徴・スペック
メーカー | fff fortississimo |
製品名 | アルデンティーノH PET |
ゲージ | 1.25mm |
カラー | ホワイト(素材色) |
素材 | PET |
価格情報 | 定価:12m¥1,430(税込) |
商品説明 | アルデンティーノPETの特徴である打感を維持しながら、 少し柔らかすぎるというプレイヤーに向けて仕立てた商品です。 |
同社のポリエステルストリングの中では、ややハード寄り、やや高反発のモデルに位置付けられています。
fff fortississimo アルデンティーノH PET 1.25mmのインプレ
【セッティング】
WILSON PRO STAFF X V14(16×19)
49ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
いつも通りのセッティングで、延べ5時間打ってきました。
★点数
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
総評:ポリとしてはややソフトな部類/すっきりした反発感とホールドを兼ね備えたソフトポリ/テンション維持は課題
同社のアルデンティーノPET、オリジネーターH PETと比較して、このストリングが一番スッキリとした打感でした。今回もメーカーの性能チャートとはイメージが違い、アルデンティーノH PETが最も反発がよく感じました。
このストリングも十分にソフトポリであり、しんどさは全くありません。ホールド感はありつつもモタっとした感覚ではなく、弾き感(反発感)があるので個人的には結構好み。
スケルトンのオリジネーターHと比較して、今回の糸はキシミが生じにくく、スナップバック、スピンの感触も良好でした。
一方で、同社のポリエステルに共通する「テンション維持の悪さ」はこの糸でも課題です。個人的には、そこまで落ちている感覚はなかったのですが、測定してみるとやはり1週間でかなりのテンションロスをしていました。
テンション維持性能
テンション維持性能は低め
同社のポリエステルに共通の課題ですが、アルデンティーノH PETもテンション維持には少々難ありです。
3日目で13.7%、7日目で16.3%の低下はかなりロスが大きいです。
張上げ後 経過時間 | 延べ使用時間 | ポンド数 | テンション 変化 | テンション 変化率 |
---|---|---|---|---|
直後 | 0 | 49.6 | – | – |
当日 | 1.5時間 | 45.2 | -4.4 | -8.9% |
3日 | 3.5時間 | 42.8 | -6.8 | -13.7% |
7日 | 5時間 | 41.5 | -8.1 | -16.3% |
22日 | 6.5時間 | 40.7 | -8.9 | -17.8% |
ホームストリンガー視点での感想
ツルツルした触感で、ポリ系としては張りやすいストリングです。
インプレまとめ
fff fortississimo アルデンティーノH PETは、スッキリ好バランスなソフトなポリ。モタっとしないほどよいホールド感も〇。
あまり欠点はないものの、同社共通でテンション維持には少々難ありです。
打感的には、個人的にとても好印象でした。
- 中間~ややソフトな硬さが好き
- スッキリ系ポリが好き
- クセの少ないポリが好き
- 普段から張替頻度は高め
- コスパ重視(低価格)