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【テニスラケット】2023年1月発売/ダイアデム エレベートV3シリーズ3本がリリース(DIADEM ELEVATE V3 SERIES)/そのコスメが発表!!/ラケットインプレ・レビュー

先日、DIADEM『ELEVATE V3』2023年1月発売モデル、プロトタイプの黒塗りラケットのインプレ・レビューを紹介しました。

今回、エレベートシリーズから、重量違いの『ELEVATE V3』『ELEVATE V3 TOUR』『ELEVATE V3 LITE』の3本、しかも新たなコスメをまとった1月発売予定の製品版をお借りできました。

メーカー指定の情報解禁、2023年12月26日0:00に合わせて、その美しいビジュアルも含めて、改めて紹介していきます。

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エレベートV3シリーズ(ELEVATE V3 SERIES)の製品情報・スペック

今回3代目となったエレベートシリーズ(ELEVATE V3=2023モデル)。前作同様に、ノーマルの305g、最重量モデル315gのTOUR、軽量モデル290gのLITEの3本がラインアップされます。

それぞれスイングしてみると、実際の重量以上に軽く感じるノーマル、315g・バランス315mとかなりずっしり感のあるTOUR、トップヘビー設計で操作性が良いライト、といった印象です。

 ELEVATE V3 TOUR
ELEVATE V3
ELEVATE V3 LITE
フェイスサイズ98inch298inch298inch2
平均ウェイト315g305g290g
バランス315mm320mm335mm
全長27inch27inch27inch
フレーム厚21.5mmフラットビーム21.5mmフラットビーム21.5mmフラットビーム
RA値676464
素材HMTカーボン、ポリウレタンフォーム、KRAIBONHMTカーボン、ポリウレタンフォーム、KRAIBONHMTカーボン、ポリウレタンフォーム、KRAIBON
グリップVintage Feel Hybrid、サイズ2、3Vintage Feel Hybrid、サイズ2、3Vintage Feel Hybrid、サイズ2、3
ストリングパターン16×2016×2016×20
推奨テンション45-50-55lbs45-50-55lbs45-50-55lbs
発売2023年1月2023年1月2023年1月
生産国MADE IN CHINAMADE IN CHINAMADE IN CHINA
価格¥38,500¥38,500¥38,500
プリンスオンラインショップ 製品紹介ページ参照

エレベートV3シリーズ(ELEVATE V3 SERIES)のコスメ

前作までのエレベートは、ダイアデムのブランドカラー、フロリダをイメージした「ティールブルー(TealBlue)」がモデルカラーとなっていましたが、V3シリーズからはイメージを一新。ウルトラマリンカラー(群青色)をベースに、爽やかなブルーラインが施されています。

シリーズ全て同デザインとなっています。

塗装は、ウイルソンプロスタッフを彷彿とさせるラバー系塗装で、握り心地が非常に心地よい!!

ヘッド部分にかけての深みのあるブルーグラデーションも魅力的です。

太陽の下ではより美しく見え、コートに映えるカラーリングです。好みは分かれるかも知れませんが、他のラケットとは被らない、ユニークな美しいラケットだと思います。

エレベートV3シリーズ(ELEVATE V3 SERIES)のインプレ・レビュー

先日紹介したインプレに追記する形で、以下紹介します。

私の場合:上級クラス40代男性

使用ラケット:PRINCE TOUR O3 100 2023モデル(TOUR100 2020モデルも並行して使用中)

なまらテニス

ノーマルモデルは全くクセがなくて、すんなり使うことが出来た。
 スイートエリアで打てている時には余計なしなりを感じず、剛性の高さを実感できる。先端で打った時は、マイルドなしなり感もある。
 総じて、しなり・捻じれは少なく、ボールを捕まえてくれる感覚(たわみ)はボックス形状のメリットか。衝撃緩和性能も良好で、腕に負担がかかることはなく、心地よい打感。
 余計なサポートはしないので、自分のやったことだけが反映される上級者ラケットだとは思う。勝手にスピンがかかるようなラケットではないが、ボールをしっかりつぶして高速スピンが打てるような人にはかなり好感触だと思う。
 一方で、薄ラケ・ボックス形状の粘り感のおかげで、フラット系ショット、スライス系のタッチ、ボレーの感触がかなり良い。薄ラケ好きのベテラン、フラットストロークが得意な女性にも相性がよさそう。ピュアストライクに感触が近いが、飛びはストレートでクセは少ない。

TOURはずっしりとした重さ。素直なスイングにつながって当たれば楽に飛ばせる点がメリットで、とっさの小手先の技術が使いにくい点がデメリット。ノーマルよりもフレームに粘りが加わった印象。

LITEは、トップヘビーで操作しやすいが、結果的に小手先を使い過ぎてしまうようで、自分にはマッチしなさそう。パキっと軽快な硬質感があった。

Aさん:上級レベル20代女性

Aさんは、背が高く、思い切りの良いパワフルストロークが魅力のプレーヤー。フラット気味に打ち抜く強打が強みで、最近はチャンス作りのためのスピン系ストロークも強化中。

使用ラケット:YONEX EZONE98

ノーマルモデルは、打感は柔らか目でしんどさは感じなかった。305gの割にけっこう軽い。ボールの飛びが良いので、若干コートに収まりにくかった印象。あまりスピンが掛からないように感じた。
TOURはさすがに重く扱いが易しくない。
LITEは操作性の良さを実感できるが、個人的にはノーマルが最適重量・バランスだった。

Bさん:上級レベル40代男性

Bさんは、オールラウンド系プレーヤー。力に頼らず引き付けて打ち分けるコントロールが強みで、後衛でストロークをさせると、相手前衛はなかなかポーチに出られない。スライス、ボレーのタッチが良く、苦手がないタイプのテクニシャン。

使用ラケット:WILSON PRO STAFF RF97 V12

ノーマルモデルはプロスタッフRF97比だと、やや軽くて物足りない。サーブとネットプレーは感触が良く、ストロークは飛びが良い。押し込まれた時にはサポートは少ない。
TOURは程よい重さで、フラットショットがはまる印象。

Oさん:上級~最上級レベル30代男性

Oさんは安定したフラットドライブのストロークが持ち味。緩急を意識した丁寧かつクレバーな組み立てと、高速フラットサーブ、決定力のあるポーチボレーが得意。

使用ラケット:WILSON PRO STAFF RF97 V12

ノーマルモデルは振り抜きがよく、サーブが非常に打ちやすい。ボレーもとても打ちやすかった。
しっかり構えて打てる時にはパワーが出るし、とても良い感触。一方で、ラケット自体に器用さは乏しく、しのぐ系のショットで楽はできない。球離れが早い、反発が高い印象で、飛距離が出やすく収まりにくさがあった。プロスタッフの方がボールを捉えて、コントロールできる感覚。
TOURは315gというスペック以上に重く、フレームが硬く感じる。重めなのにトップヘビー気味なので、ボールがまっすぐ飛んでいく。プロスタッフの方が器用に扱える。ブッ叩けるパワープレーヤー向けラケットだと思う。

Sさん:上級レベル20代男性

Sさんは、強力さと器用さを兼ね備えたフォアハンドが最大の武器。バックハンドはパワーよりもコントロール重視で、穴のないストローク展開が強み。パッシングの精度も才能。サービスとボレーは現在強化中で、よりオールラウンドなプレースタイルを追い求めている。

使用ラケット:HEAD GRAPHENE RADICAL MP 2019

ノーマルモデルはとても快適だった。ラケットのどこに当たっても飛ぶイメージ。ボレーや面で当てに行くリターンでは、とても良い印象だった。
打点が少し低くなったボールなどは、飛びが良い分、制御が難しいと感じた。
重さはあまり感じず、ヘッドが遅れて出てくることもなかったため、手元の制御がしやすかった。デメリットよりもメリットの方が多く、乗り換えを検討できるくらい気に入った。
TOUR、LITEよりもノーマルモデルがバランス的にはマッチした。

エレベートシリーズに搭載されるテクノロジー

KRAIBON® HYBRID CORE

ラバー系素材の『KRAIBON®』は、カーボンシートに複合させる衝撃吸収素材です。

こちらはV3から新たに搭載されたテクノロジーです。

クライボンは振動減衰性、衝撃吸収性に優れたラバー素材で、カーボンシートに織り込むことでラケットに搭載されています。
衝撃に対する究極の減衰から柔らかいフィーリングを生み出します。

ダイアデム公式サイト 製品ページより

複合産業向けのマルチマテリアル接続

KRAIBON® Hybridは繊維プリプレグに化学的に結合すると同時に、鋼、アルミニウム、天然繊維、炭素繊維、ガラス繊維などのさまざまな材料に結合します。構造用接着剤と比較して耐久性のある接続を提供し、音響、衝撃、破片からの保護を改善し、材料パートナーの熱的および電気化学的分離を実現します。

クレイボン® ハイブリッドの特長

  • 高エネルギー吸収
  • 長く信頼できる耐用年数
  • 好きなサイズに簡単にカット
  • 優れた強度対重量比
  • 異素材とのつながり
  • 異なる材料の熱膨張の補償

KRAIBON®ハイブリッドのメリット
耐候性および耐オゾン性
高エネルギー吸収
耐熱温度約170℃
マルチマテリアル接着

KRAIBURG 社公式サイトよりGoogle翻訳

FSシステム

前作から踏襲されたテクノロジーです。

フレーム内部に特殊壁を造ることで捻じれの抑制と正しい方向へのしなりを実現するフレーム内部設計。

https://diademsports.jp/rackets/elevate-rackets/

インパクト・シールド

こちらも前作から踏襲されたテクノロジーです。

オフセンターインパクト時の捻じれをフレームの内側から抑制するための防護壁。衝撃緩和・不快な振動吸収・パワーロスの抑制など、効果は多方面に渡る。

https://diademsports.jp/rackets/elevate-rackets/

まとめ

ダイアデム エレベートV3シリーズ=2023モデル(DIADEM ELEVATE V3 SERIES)の製品情報をお届けしました。

複数の知り合いにも打ってもらいましたが、共通するインプレをまとめると、

  • 飛びが良い
  • スピードが出しやすい
  • スピンは少々かかりにくい
  • ボレーが◎
  • LITEとノーマルモデルは非常に操作性が良い
  • TOURは一気にハードルが上がる

といったものでした。

メーカーが考えている位置づけでは、そもそもエレベートは競技者向けのシリーズで、老若男女すべてが使いこなせるラケットではありません。

ただし、私の感想としては必ずしも上級者限定ということもなく、素直なフラット系のスイングの人、よりボールに楽にパワーを加えたい人、サーブのスピードアップを図る人など、レベル問わずに試す価値は十分あると思います。

その美しいビジュアルも存在価値があり、興味があるなら一度は味見してみることをおススメします。

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