おそらくウェットグリップの最高峰と言っても差し支えない、ボウブランドのプログリップ。私もインドアテニスが中心だった時期には、このグリップのリピーターでした。
超ロングセラーグリップで、すでにその評価は固まっている名品中の名品ですが、久しぶりに使ってきましたので、レビューをまとめておきます。
最初に言ってしまいますが、
ボウブランド プログリップは、手に吸い付く強力なグリップ力と高弾力性のウェットグリップです。ドライグリップユーザーの冬の選択肢としても活躍してくれるはずです。
今回試すのはボウブランド プログリップ
ボウブランドとは!?
ボウブランドは、ハープの弦の製造からスタートし、その技術を生かしてテニスのナチュラルガットの製造も開始した背景を持つ、イギリスの由緒正しきストリング(弦)メーカーです。ウィンブルドンのオフィシャルストリンガーを長年務め、かつてはあのエドバーグやレンドルも契約していた、世界的に有名なテニスストリング製造会社でした。
そして、そのボウブランドの社名ライセンスを生かして、日本で製造されるようになったのが、今回紹介する「ボウブランド プログリップ」です。
残念ながら、本国ボウブランドでは原材料となる質の高い牛の腸の確保が難しくなり、現在はテニス用ストリングの製造は行っていないそうですが、日本ではこのグリップテープを通してブランドが生かされている状況です。
エドバーグが使うプロスタッフミッドには、ウイルソンではなくボウブランドの丸いステンシルのみが入っていた時期がある
昨年特集されたテニスクラシックの記事で、ボウブランド プログリップの並々ならぬこだわりの開発秘話が掲載されていますので、興味があればぜひ一読ください。
製品プロフィール
製品プロフィールです。
メーカー | ボウブランド(Bow Brand) |
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製品名 | プログリップ |
サイズ | 厚み0.7mm、幅25mm、長さ105cm |
カラー | イエロー, ブラウン, ブラック, ブルー, ホワイト, ワインレッド |
素材 | ポリウレタン、不織布 |
製造国 | MADE IN JAPAN |
定価 | 1本入り:¥418(税抜) 3本入り:¥1,100(税抜) 12本入り:¥4,180(税抜) 30本入り:¥9,000(税抜) |
メーカーうたい文句 |
販売会社 テニック公式サイトより |
こだわりの品質、豊富なカラーラインアップ、販売包装単位も4種類そろっています。これだけ強気な価格設定でも売れる理由は、やはりその最高品質のおかげでしょう。
ボウブランド プログリップのインプレッション・レビュー
いつも通りにブルーを選び、インドアで1レッスン1.5時間、アウトドアにて4時間、計5.5時間ほど使いました。
以下、使用感と特徴です。
- 手に吸い付くようなウェット感
- 0.7mmの厚さで弾力感のある感触
- 一皮むけて表面の光沢がなくなってもグリップ力は高いレベルで維持
- 伸縮性が高くグリップエンドを包む巻き方にも対応
- ウェットの割に吸汗性が高くヌメリにくい
- 耐久性最高
- カラーが豊富
- 長さは短め
むやみにソフトな感じはなく、粘るような弾力感を伴う厚手のウェットグリップです。
表面光沢が失われてからもあまりグリップ力が落ちないのも特徴で、破れ・剥がれは数時間程度では起こりにくいです。優れたウェットグリップは多いのですが、このグリップの感触はやはり最高峰と感じます。
真夏の酷暑でのアウトドアでは、さすがにキツイものの、手汗の「濡れ」に対してもヌメリが生じにくい。
厚みがあること、若干短めな点さえ許容できれば、本当におススメできる一品です。
耐久性:5.5時間使用後
光沢感は失われていますが、この程度ではグリップ力は全く問題ありません。
まとめ
ボウブランド プログリップは、手に吸い付く強力なグリップ力と高弾力性が特徴。耐久性、グリップ力の維持にも優れる、最高峰のウェットグリップです。
尚、他にホワイトも使ったことがありますが、色による感触の違いはほぼありませんでした。