Tennis Racquet Stringing Machines Photo by Marco Verch(CC BY 2.0)
より快適なガット張り環境を求めて、今まで使ってきたストリングマシンの買い替えを検討しています。
せっかくですので、少し上位機種を狙うことにしましたが、購入に当たって自分のこだわりどころを整理してみたいと思います。
現在使用中のストリンギングマシンについて
現在使用中のマシンは、2010年ごろに購入した、
スピンジャパン ディアナSP バージョン2
です。少なく見積もって300本以上は張ったと思います。購入当時の価格は18万円程度だったと記憶していますが、1本あたり2千円償却できると考えると、少なくとも60万円分以上は働いてくれたはずです。
ロータリーグリッパー(回転式のグリッパー)ながら、精度は高く、ホームストリンガーには必要十分な機能がついています。
- テンション設定0.1ポンド単位
- メモリー機能×8パターン(セッティングを記憶させる機能)
- 引張速度6段階
- プレストレッチ機能5段階(0%、5%、10%、15%、20%)
- ノット機能(ワンプッシュで10%テンションアップで引っ張る機能)
- タイマー機能(張り時間測定)
私がストリンギングマシンを買い換えたい理由
「スピンジャパン ディアナSP バージョン2」については、正直なところ、搭載されている機能は上位の高級機種に劣らぬもので、満足度は極めて高いです。
20万円前後のコンピューター制御のマシンとしては、かなり素晴らしいモデルと断言できるものの、現在の私のニーズに照らして不満点も存在しています。
- ロータリーグリッパー(回転式グリッパー):ストレート引きに比べて、ストリングへかかる負担が大きい可能性。精度が出にくい可能性。
- クランプベースの操作性:ネジ式でオートリリース機能(解除機能)がないため、タイムロスがある
- テンションスタート&リリースボタンの操作性:上位機種と違ってボタンが操作本体についているため、多少なりともタイムロスがある
- サイドサポートの位置:サイドサポートが短めのため、ややサイドサポート力が弱い可能性
- ターンテーブルロックがレバー式:ボタン式/オート式と比較してタイムロスにつながる
このような不満点を解消するには、今より上位機種を検討する以外に選択肢はありません。
またスピンジャパンは、残念ながらオーナー社長が昨年亡くなって閉業してしまったため、すでに製品サポートを終了しています。コンピューターにエラーが発生した場合の対処法など、複数パターンをマニュアル化してくれているので、すぐに使えなくなることはありませんが、もし重大な不具合が起こってしまえば対処する術がなくなってしまいました。
新たなストリンギングマシンの検討
次機種に求める条件
新たに購入するなら、現行機種の不満点を解消してくれることが必要です。条件面を以下まとめてみました。
- メーカーやショップの保証・サポート体制
- ストレート引きのグリッパー
- オートリリース機能のあるクランプベース
- テンションスタート・リリースボタンがグリッパーに付属(ガットチャック後部に付属)
- サイドサポートが十分な長さかつ高強度
- ターンテーブルロックがオート/マニュアル切替でボタン式
- プレストレッチ機能/ノット機能
- 大きすぎないサイズ
- 予算 50万円以内
条件を満たす機種は!?
ゴーセン GM 20-EX
日本メーカーゴーセンの中位機種です。条件はほぼ満たしていますが、定価は60.5万円(税込)とやや高め。
ネットショップによっては、ポイント還元率の高いタイミングやOFFクーポンのタイミングを狙えば、予算内での購入も夢ではありません。
使用している仲間や、ショップの評判を聞くと、使い勝手について評判もよく、効率良いストリンギングが可能とのこと。
最大幅が103cm程度と、なんとか自宅に置けるサイズに収まってくれています。
トアルソン X-1000L
こちらも、日本のストリングメーカーであるトアルソンの、中位機種にあたります。
定価は50万円強ですが、こちらもネットのポイント還元などを狙えば、射程圏内です。
ボタン操作や、実寸サイズの情報がやや不足しており、判断に迷う部分もありますが、ストリンギングする上で必要な機能は満たしてくれています。
テニスショップアプローチオリジナル APT-1100
大阪・京都・岐阜に3店舗を構える「ラケットショップアプローチ」がオリジナルとしてリリースしているのがこちらのモデル。
定価45万円程度で、機能面でも条件は満たし、しかもスピンジャパンと同じ台湾メーカーのOEM製品であり安心感があります。
私が現在使用中の機種+αの機能がついていて、上述の2機種と比較しても、機能性はこのクラスでは最上位といって差し支えありません。
少しだけサイズが大きめな点(最大幅110cm)が唯一の懸念点です。
まとめ
ストリンギングマシンの買い換えにあたって、上述した3機種を柱に、もう少し情報を集めた上で判断していきたいと思います。
もし買い換えたら、改めてこのサイトで紹介します!