ポリ系ストリングの検証も70本目です。今回は、『ヘッド ソニックプロエッジ(HEAD SONIC PRO EDGE)』です。
ソニックプロエッジは、最初はしっかりとした打ち応え→ソフトな打感への変化が早い、スピン性能・引っ掛かりの良い多角形ポリです。
ヘッド ソニックプロエッジ(HEAD SONIC PRO EDGE)の特徴・スペック
メーカー | ヘッド(HEAD) |
製品名 | ソニックプロエッジ(SONIC PRO EDGE) |
ゲージ | 1.25mm |
カラー | アンスラサイト(カーボングレー) |
素材 | ポリエステル |
価格情報 | 定価12m¥2,640(税込)、200m¥36,300(税込) 最安価格:12mカット品1,210円(価格+送料)、200m14,800円送料無料 (楽天市場2023/12/01時点) |
商品説明 | SONIC PRO EDGEは、快適性とパワーを備え、さらにスピンがかかりやすいSONIC PROのスピン兄弟のようなものです。 まさに強みが増しました。SONIC PRO EDGEは、兄弟製品であるSONIC PROと同じ快適性とパワーレベルを実現しましたが、小さな違い一つあります。それは究極のスピンを可能にする五角形の形です。ソフトな分子構造と共にコーポリマー材で作られたSONIC PRO EDGEは、コントロール・サポートとより多くのスピンを必要としているクラブ・プレーヤーのためのものです。 1.25 mm / 17 gのみの展開 |
ソニックプロの兄弟製品であり、違いは断面形状が5角形である点です。
ヘッド ソニックプロエッジ(HEAD SONIC PRO EDGE)1.25mmのインプレ
【セッティング】
WILSON PRO STAFF X V14(16×19)
49ポンド、プレストレッチ5%、1本張り(ゴーセン張り)
いつも通りのセッティングで7日間、延べ3.5時間打ってきました。
★点数
反発感 | |
ホールド感 | |
スピン性能 | |
テンション維持 | |
コスト(市価) | |
総合点 | |
打感硬さ |
総評:ソフトポリをうたっている割に打感はしっかり目/テンション維持性能が低い分、すぐにソフト感が前面に/スピン性能は十分に及第点
ソニックプロエッジは、張りたての初期はしっかり目の打感が際立ちました。
メーカーの説明ではソフトポリの部類ですが、想像以上に硬めの印象で、寒いアウトドアでは少し厳しさを感じました。ただ、テンション維持性能はあまり高くないようで、1週間経たないうちにソフトな打感が顔を出してきます。
五角形状でメインとクロスが面で当たるためか、ストリング同士の滑沢性は良く、スナップバックとその維持も良く、スピン性能は優れる印象です。
形状的にエッジの効いた多角形のため、チョリっと打った際の引っ掛かり感も良いと思います。
こういうテンションの落ちやすいポリエステルは、高頻度で張替をするプレーヤーでない限り、数日後の打感で評価するのは、現実的な考え方だと思います。「最初は硬いが、しんどさはすぐに落ち着く」ポリエステルです。
その他、五角形状ポリだとテクニファイバーのブラックコードやルキシロンアルパワースピン、シグナムプロのエクスペリエンス、ヨネックスのポリツアースピンなどありますが、ソリンコのハイパーG・ツアーバイト・コンフィデンシャルなどがありますが、ソリンコのコンフィデンシャルは比較的近いと思います。
テンション維持性能
テンション維持性能は中程度!?
7日目までの落ちは早かったものの、その後の維持は悪くありません。
張上げ後 経過時間 | 延べ使用時間 | ポンド数 | テンション 変化 | テンション 変化率 |
---|---|---|---|---|
直後 | 0 | 48.8 | – | – |
当日 | 1.5時間 | 44.6 | -3.2 | -6.6% |
7日 | 3.5時間 | 42.4 | -6.4 | -13.1% |
14日 | 6時間 | 42.2 | -6.6 | -13.5% |
28日 | 10時間 | 41.6 | -7.2 | -14.8% |
ホームストリンガー視点での感想
エッジの効いた多角形であり、ねじれには気を使います。滑りは悪くないので、クロス通しは難しくありません。
インプレまとめ
ヘッド ソニックプロエッジ(HEAD SONIC PRO EDGE)は、最初はハード目ながらすぐにソフトな顔つきに変わるストリングでした。
スナップバックとその維持は悪くないため、スピン性能は良好。
低価格で入手できるため、コスト重視、頻繁な張替に耐えられる1本です。
- 頻繁に張り替えたい
- 中間的な硬さのポリが好き
- 多角形が好き
- コスト重視
- スピン性能重視