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【テニスウェア修理】経年劣化したフェデラーモデルのナイキウェアの補修/ポリウレタンを使ったウェアの宿命『加水分解問題』への対応

当記事はPR・広告を含みます。

目次

ナイキのテニスウェアは、とにかくブランド力とデザインレベルが高く、軽量かつストレッチ性に優れ、滑らかな素材とシームレス仕様で着心地が良いというメリットがあります。一方で、『耐久性のなさ』『経年劣化のしやすさ』は悪い意味で有名です。

2010年代以降は特に、縫い目をなくすためにウレタン接着剤をふんだんに使ったシームレスのウェアが主流となってきました。また、NIKEのシンボル『スウッシュマーク』や、フェデラーの『RFロゴ』も、ウレタンプリントとなっています。

ウレタン樹脂(ポリウレタン)は、伸縮性があるため、スポーツウェアに用いられることが多いですが、加水分解によって劣化してしまうことが最も重大な欠点で、私がせっせと集めてきたナイキ時代のフェデラーウェアも少しずつ、剥がれや、ウレタンプリントのひび割れが生じてきています。

寿命として諦めても良いのですが、思い入れのある大切なウェアなので悪あがきをしようと、「化学繊維にも使える布用接着剤」を使って補修してみました。

ナイキのフェデラーウェアは10年持ちません…

私はフェデラーが大好きです。

フェデラーが最も躍動していたあの時代が忘れられません。そして、フェデラーが輝いていた時代に着ていたのは、やはりナイキのテニスウェアなんです。

「大活躍したあの大会で着ていたあのウェア!」「悔しい負け方だったけど、すごくカッコよかったあのウェア!」、フェデラーのプレーとウェアを思い出として重ねながら、いつの間にか数十着のナイキフェデラーウェアを蒐集していました。

しかし、ウレタン接着されているシームレス部分やナイキのスウッシュマークが、最近徐々に経年劣化で剥がれてくるように…。着用頻度、洗濯頻度にもよりますが、まあ無傷で10年は持たないでしょうね。

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化学繊維にも使える接着剤『コニシ ボンド 布用 クリヤー』で補修してみる

コニシ ボンド 布用 クリヤーを購入

しかし、このまま諦めるのはもったいない。

いろいろ検索してみて、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維にも使える接着剤『ボンド 布用 クリヤー』を使って補修してみることにしました。

メーカーコニシ
製品名ボンド 布用 クリヤー
成分シリル化ウレタン樹脂、水
用途ズボン、スカートのすそ上げ
あて布、ワッペン、アップリケの接着
糸のほつれ止め
ベルトなど皮革製品の補修(表皮や加工処理面には接着しません)
特徴いろいろな布に使える
水洗い・ドライクリーニングでもはがれにくい
使いやすい細口ノズル
透明
水性タイプ
価格情報オープン価格
製品紹介ページより

今回補修するウェアは2枚

今回補修するウェアは、

2015年フレンチオープンモデルと、

Embed from Getty Images

2015年USオープンモデルです。

Embed from Getty Images

どちらも製造後に約8年経過して、袖のウレタン接着部分が剥がれました。

USオープンモデルは、胸のスウッシュマークもペロンと剥がれてしまいました。

ボンド 布用クリヤーの塗り方

パープルのフレンチモデルは、しっかり接着しようとたっぷりと塗りました。生地が薄かったこともあって生地裏にまで接着剤が染みてしまいましたが、しっかり貼り合わせることはできました。着用する表側までは染み出なかったのは幸いでした。

グリーンのUSモデルは、前回の反省を生かして、染み出ない程度の少な目に塗布、これでも十分に接着できました。

剥がれていたスウッシュマークも、しっかりと貼り合わせることができました。

接着後の乾燥時間の目安は1時間。

アイロンをかけると、より強力に圧着されるそうですが、私は接着剤のみで様子を見ることにしました。

経過とまとめ

その後、フレンチモデルは3回ほど着用→洗濯、USモデルは2回着用→洗濯しましたが、いずれも剥がれは生じず、着心地にも悪影響は出ていません。

『ボンド 布用クリヤー』は、フェデラーウェアだけでなく、化学繊維を使ったテニスウェア全般の補修に有用と考えられます。

ただしその主成分はウレタン樹脂であり、この接着剤自体もいつかは必ず経年劣化することだけは間違いなさそうです。そもそもこれらのウェアは、ウレタン接着を前提で作られている仕様のウェアなので、まあ仕方ないですね。

以上、大切なテニスウェアの補修を検討されている方々の参考になれば幸いです。

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