Featured Image:Blausen.com staff (2014). “Medical gallery of Blausen Medical 2014“. WikiJournal of Medicine 1 (2). (Licensed under CC BY 3.0)
今年の6月の話になりますが、突然腰痛→臀部痛・股関節痛に襲われました。
すぐに整形外科を受診し、その診断結果は、
坐骨神経痛でした。
以前は身体の頑丈さがウリでしたが、さすが40代後半にもなると本当に色々なことが起こります。
せっかく患ったので、その症状、治療と回復までの経過を紹介いたします。
坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは
痛みの情報サイト 疼痛.jpより
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる、痛みやしびれるような痛みなどの症状のことを指します。
多くの場合、腰痛に引き続いて発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれるような痛みがあらわれます。
~~中略~~
お尻の奥にお尻を横切るようについている筋肉(梨状筋)の中を走っている坐骨神経が、外傷やスポーツ活動などで圧迫されて起こる、痛みのことを「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」といいます。
坐骨神経とは、下の写真で黄色に示されている、腰から骨盤を通って脚まで伸びている神経のこと。
参考サイトに記載の通り、この神経が何らかの理由で刺激・圧迫され、痛み症状や痺れが出ることを坐骨神経痛と言います。特にスポーツや外傷きっかけで臀部の筋肉内(梨状筋)の坐骨神経が圧迫される痛みを「梨状筋症候群」と言うそうです。
坐骨神経痛~受診までの経過
ケガの直接のきっかけは不明で、最初は気づいたら腰に軽く違和感があった、程度のものでした。長時間座りっぱなしだったり、変な姿勢で寝たりすると、腰に違和感が出ることもあるので、最初の頃はその類のものと思っていました。
- 6月10日頃 右腰の違和感を自覚。数日後から少しずつ臀部痛が発生。テニスは出来るがフットワークに影響が出始める
- 6月16日頃 臀部痛→股関節~太もも上部にかけて痛みが拡大。股関節をまわした時の痛みが非常に強く、一度テニスを休止
- 6月18日 行きつけの整形外科受診 →「坐骨神経痛」の診断
医師の診たては信頼できるもので、最初に私が現症状=右臀部・股関節の痛みを説明したところ、「最初は右側腰痛があったでしょ?」と言い当てられました。そして「ここが痛いでしょ?」と、特に強く痛みを感じる部分も当てられました。
私は自分では腰痛と股関節痛に関連があると思っていなかったのですが、腰痛が最初に来るという坐骨神経痛の特徴どおりでした。
坐骨神経痛の診断に疑いをはさむ余地はありませんでした。
坐骨神経痛の対策・治療
医師からの指示、治療は次の通りでした。
- 痛み止めテープ(抗炎症鎮痛薬の貼付)
- 電気治療・マッサージ治療・鍼治療(通院リハビリ)
- 自宅での臀部ストレッチ
- テニスのプレーは可(痛みが強ければ無理しない)
痛み止めテープ剤は、正直気休め程度で、自身がかぶれやすいこともあり数日の利用にとどめました。
週2回程度のリハビリ通院で、電気・マッサージ・鍼治療の施術を並行して受けました。またリハビリ担当の柔道整復師に、臀部のストレッチ方法もアドバイスしてもらい、毎日真面目に継続しました。
自宅でできるお尻のストレッチ
私の場合は、毎晩風呂で患部を温めた状態で、主に以下の2種類のストレッチを行いました。左右とも、それぞれ20秒ずつ行います。
負荷の掛け方については、強度は上げすぎず、筋肉が伸びているな程度にとどめます。
安静は得策とは限らない/プレーをしながら回復
医師からテニスのプレーをしながらの治療でOKをもらったこともあり、無理しない程度にテニスは続けましたが、坐骨神経痛は、日によってかなり調子が変わります。
本当に痛い日は、思うようなフットワークもままならず、そもそも無理のしようがない状態でした。
リハビリ開始後 10日ほどで奇跡的に回復!
リハビリ開始後10日ほど、リハビリ受診3回で、一気に症状が改善しました。
特に私は鍼治療への反応性が良く、鍼施術後に明らかに痛みが軽減します。
毎日続けたストレッチも非常に功を奏し、非常にほぐれた感覚になり、股関節をまわしても痛みを感じないようになりました。
まとめ
私が今回患った坐骨神経痛の経過をまとめます。
痛みが強い時にはロキソニンの内服も試しましたが、それはあくまでも一時しのぎ。根本的な器質的問題(坐骨神経が圧迫されている状態、炎症が強い状態)を解決しないことには回復しないだろうと考えていました。
私は今回、医師の指示に基づくリハビリ、柔道整復師のアドバイスによる自宅ストレッチで、かなり短期間で痛みが消失・回復することができました。ストレッチは今でも毎日継続しています。
坐骨神経痛と言っても、そうなったきっかけ、原因、痛みの程度も人それぞれですので、私の例はあくまでも参考程度に捉えていただきたいとは思います。
ただ、ひとつだけ言えることは、
早期受診、適切なリハビリ、ストレッチなどの自己メンテナンスは間違いなく重要ということ。
今回紹介した私のケースが、坐骨神経痛で悩まれる方に、ほんの少しでも参考になれば幸いです。