テニスシューズ

【テニスシューズ】30年前の復刻エドバーグモデルでテニスをしてみた adidas Torsion Comp Edberg

以前の記事で紹介した、ステファン・エドバーグモデルの”adidas Torsion Comp Edberg(アディダストルションコンプ)”が、最近とてもお得な値段で流通しています。ZOZOTOWNで大幅値引きクーポンが発行されたタイミングで、思わずポチっとしてしまいました。

adidas Torsion Comp Edberg
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実は購入数日後に、セールでさらに安くなるという悔しい思いをしたのですが、まあそれでも満足度の高い買い物はできました。サイズも減ってきていますので、ねらっていた方には今が買い時です!

前に28年前のモデル”ナイキエアテックチャレンジ2”でプレーをしてみましたが(今のシューズと比較すると、なかなか使える代物ではないかも…というオチ)、このエドバーグモデルを履いてプレーをしてみました。

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adidas Torsion Comp (Edberg)とは

さて改めてこのシューズの魅力とウンチクを紹介していきたいと思います。

海外ではTorsion Comp Edbergの名称で販売されていますが、日本では契約上の問題なのでしょうか、エドバーグの名前は入らずに”トルションコンプ”の名称で販売されています。

実際に手に取ってみても、完全に当時のデザイン通りです。

トルションコンプの仕様

贅沢な天然レザー使用

合皮はタンの立ち上がり部分のみで、アッパーには全面的に天然皮革が使用されている

ディアドラなどでは、今も天然レザーのテニスシューズは売られていますが、実際はアッパーのメイン部分だけが天然皮革で、後足部など半分近くは合皮が用いられています。しかしこのモデルでは、贅沢にもほぼ全面的に天然レザー(牛革)が使用されていて、しかもキメの細かいフルグレインレザーが用いられています。比較的薄めの革が用いられているせいか履き心地はとてもしなやかで、意外と軽く感じます!

初代トルションシステム搭載

初代トルションバーと、トルショングループ(前後をセパレートする溝)

ソールには、懐かしの初代トルションシステムが搭載されていて、眺めているだけでノスタルジックな気持ちにさせられます。それまでのスポーツシューズは前後の別のない一枚ソールが普通でしたが、このアディダスのトルションシステム(バーと溝を合わせた機能)は、ソールを前後にセパレートし足の柔軟な動きを確保しつつも、トルションバーによって余計な捻じれは抑制するという画期的な機能として当時ものすごく注目を浴びました。そして先進機能だったトルションシステムは、テニスシューズのみならず、ランニングシューズ、バスケットシューズなど様々な競技のシューズに搭載されていました。

今では当たり前となっている前後セパレートのソールのはしりは、このトルションシステムなのです。アディダスの開発力は素晴らしいですね。

アディダスの最高峰テニスシューズ、しかもエドバーグモデルとなれば、かなり売れたに違いありません。当時1万数千円の価格設定で、高校生だった私にはカンタンには買えませんでしたが…。

当時のスポーツシューズによく見られたアウトソールの仕様

前足部のアウトソールがアッパーに縫い付けられているのも懐かしい仕様です。この頃まではよく見られましたが、今は接着技術の向上にともない、このアウトソールの縫製は見なくなりました。ちなみにエアジョーダンシリーズでも、5まではこの仕様が用いられています(エアジョーダンⅡのみ例外)。

唯一当時と異なる点が!

上のソールの写真をご覧いただきたいのですが、かかと部分に◎のパーツがあります。

この◎パーツは、1990年当時は半透明のゴムが使われていて、その内部には衝撃吸収素材と思われる5mm大の白い球体が敷き詰められていました。指で押してみると、とてもソフトでプニプニした感触の衝撃吸収体でした。

しかしながら今回の復刻版では、その半透明な素材衝撃吸収体は用いられず周囲と同素材の硬いゴムとなっていて、このパーツについては再現されなかったようです。

実はエドバーグは履いていなかった…

エドバーグモデルとしてここまで書いておきながら、実はこのシューズ、エドバーグ本人は履いていませんでした

エドバーグは実はこの市販品とは違う旧タイプの仕様シューズを長らく履いていました。以前に、プロストックシューズの存在やメーカーのモデルチェンジに応じない選手がいることを記事にしましたが、エドバーグも”シューズのモデルチェンジ”に応じていなかったようです。

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メーカー的には1989年までは一枚ソールの旧タイプ、1990年からはトルション搭載の”トルションコンプ エドバーグ”を使用していることになっていましたが、エドバーグは少なくとも1992年までは旧タイプを愛用していたようです。1993年になってようやくトルション搭載のシューズを履き始めたことが写真で確認できました。

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実際に履いてプレーをしてみた

このシューズはテニス用としてではなく、子供らと公園に行く時などの日常履きとして購入しました。しかしあの憧れのシューズを入手したのですから、一度はテニスで履いてみようと考えました。

早速このシューズで、インドアカーペットでプレーをしてきました!

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昔のシューズなのに軽い!!

驚きました!本革のテニスシューズは重くなりがちにも関わらず、片足重量はなんと340g!

ちなみに私の所有しているシューズの重量は以下の通りで、最軽量のSOLUTION SPEED FFの次に軽いという結果になりました。

  • NIKE AIR TECH CHALLENGE 3:444g
  • NIKE AIR ZOOM VAPOR X:364g
  • ASICS GEL RESOLUTION 6:395g
  • ASICS SOLUTION SPEED FF:325g

適度な薄さのレザー、トルションシステムによるアウトソールの軽量化などによって、1990年にしてすでに、かなりの軽量化が図られていたようです。

この重量であれば全く違和感なく動き回ることができます。

履き心地は?

つま先は少々細身です。

インソールはいつも使用しているスーパーフィートに入れ替えたかったのですが、なんとこのシューズ、インソールが接着されていて外すことが出来ません。この点は少々デメリットとなります。そういえば昔はこういう仕様が結構あったなーと懐かしく思いました。

履き心地はは柔らかめですが、横ブレは気にならず安定感があります。履き口は低目のローカットながらカカト抜けもなく安心でした。

天然レザーだからだと思いますが、プレーしているうちにどんどん馴染んでくる感覚がありました。

アウトソールはオールコート用ですが、凹凸が過剰でないため、カーペットでも引っかかることなく快適安全にプレーできました。

まとめ

現行のシューズに慣れている人でも十分使いこなせそうです。私は、この天然皮革の懐かしい履き心地はかなり好みです。

主観によるレーダーチャートです。

憧れの懐かしのトルションコンプエドバーグは、今履いてみても素晴らしいシューズでした。これを日常使いにするのはもったいない気がしてきました(笑)。

最近は懐かしく素晴らしき復刻アイテムが本当に多い!また大人買いした際にはアイテム紹介をしたいと思います。

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