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【テニス用品】「Made in 〇〇」を考える/生産国は違うのにトーナグリップとネオドライグリップは実は同じ!?|生産国と原産国の違い

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目次

突然気づきました。メーカー違い、生産国違いにも関わらず、どう考えても同じ製品が存在することを。

「トーナグリップ」と「ネオドライ」は、本当に今まで気づいていなかったことが不思議なくらい、同じなのです。

この事例を参考に、「テニス用品の生産国とは!?」について考えてみます。

トーナとネオドライを同時に巻いて気づいたこと

先日、余っていたトーナグリップとキモニーのネオドライグリップを、たまたま同じタイミングで同一のラケットに巻きました。

トーナグリップとネオドライグリップ、写真から見分けがつきますか?

同時に巻き上げて、初めて気づいたこの事実に驚きました。質感、触感、厚み、全てが一緒なのです。

今まで感じていた違いは何だったのか…。これは先入観を捨てて、改めて本当の違いを検証すべきと考えました。

なまらテニス

以前にネオドライをインプレした時は、「耐久性はトーナよりは良い」と語っていた自分…

トーナとネオドライを徹底比較

トーナとネオドライをよくよく観察してみた

左:表面ビニールがついた状態、右上:ビニールを剥がした表面、右下:グリップ裏面
トーナとネオドライの同一性
  • 色目がほぼ同じ
  • 表面ビニールの木綿豆腐のような網目と質感が全く同じ
  • グリップ表面の質感、裏面の質感ともに同じ
  • 厚さが全く同じ

私は、ネオドライはトーナに似せることを追求して作られたグリップと、これまで勝手に理解してきました。ここまでの観察だけでは、もちろん質感をとことん似せただけという可能性も否定できません。

違いを理解するために、もう一度同じ条件で同じ使用時間、交互に打ってみるしかありません。あえて同じ赤いエンドテープを巻いて、いざプレーです。

なまらテニス

プレーする前の握り心地では、違いは分からず…

トーナとネオドライで交互にプレー

同一条件下で交互に、延べ約2時間ずつプレーしてきました。その結果が下の写真です。

2時間ずつ使った結果… 左がトーナ、右がネオドライ

表面の摩耗の仕方、部分的な削れ方。はっきり言って、

同じ製品としか思えません!!

この結果を踏まえ、以前書いたネオドライのインプレは、もちろん訂正しました!

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トーナとネオドライのプロフィール

改めて両製品のプロフィールを見てみます。

日本におけるトーナの代理店はキモニーで、ネオドライの販売もキモニーです。このような縁があって、トーナ同等品を開発(OEM!?)したのではないでしょうか。

メーカーUNIQUE(日本の代理店はキモニー)
製品名トーナグリップドライXL(TOURNA GRIP DRY XL)
サイズ厚さ0.5mm×幅29mm×長さ99cm
カラーブルー(エンドテープ:レッド)
素材ポリウレタン、不織布
構造・特徴キングオブドライグリップ。唯一無二の快適な握り心地のドライ。耐久性以外に欠点がないと言われる
製造国MADE IN USA
定価3本入り:¥900+税
30本入り:¥9,000+税
メーカーうたい文句

世界のトッププロが使用するドライタイプのグリップテープ。大量の汗を吸収してもぬめりが出ません。

キモニー公式サイトより

メーカーキモニー(kimony)
製品名ネオドライ・グリップテープ(NEO DRY WATER GRIP)
サイズ厚さ0.5mm、幅29mm、長さ98cm
カラーブラック、ブルー、ホワイト
素材ポリウレタン、不織布
構造・特徴ブルーの色合い、質感、見た目の厚みは、明らかにトーナグリップを意識した外観
製造国MADE IN JAPAN
定価1本入り:¥300+税
3本入り:¥800+税
メーカーうたい文句

吸汗性抜群:独自製法を駆使した最新のドライタイプのグリップです。汗を沢山かくプレーヤーに最適のグリップです。雨の中でも問題なく使用できます。

通気性抜群:通気性が非常に優れているため、長時間握っていても蒸れたり、滑ったりすることがありません。

握った感触がソフト:キモニー独自の技術により、握ったときの感触がが柔らかくなる加工を施しています。

キモニー公式サイトより

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Made in 〇〇の不思議

しかしながら、トーナはMade in USA、かたやネオドライはMade in JAPANです。

生産国が違うのに、なぜ同一と思われる製品が存在するのでしょうか?

ここからは推測も含まれますので、あくまでも参考情報としてご理解ください。

生産国と原産国の違い

Wikipediaを参考にすると、生産国と原産国には定義の違いがあるようです。

生産国(せいさんこく)とは、原料や製品といった製造物を生産した国のことである。 原料や素材が作られた国は一般に「原産国」と呼ばれる。

Wikipediaより

また、「ブランド創出の極意」というサイトの記載では次の通り、Made in 〇〇には、曖昧な部分があることも理解できます。

今現在の商流は複雑化しており、原産国表示に関して国際的な共通ルールが存在しません。Made in Japanを名乗れる定義自体が、曖昧になっていることも事実です。

ブランド創出の極意(ブラゴク) -...
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同一商品で生産国表示が違う場合に考えられること

同じく上記のサイトでは、日本製表記の条件についての一例が示されています。

アパレル業界などで中国製の生地を中国にある縫製工場で製作し、日本に輸入して仕上げのボタン付けのみを行った場合でも、日本製表記が可能です。

これを今回の「トーナ」「ネオドライ」のケースに当てはめてみると、どのように考えられるでしょうか。

  1. グリップ原反(不織布にポリウレタンを含侵させたシート状の原反)は日本で生産。キモニーはそのまま日本で完全生産。トーナは原反を日本から輸入し、米国で製品カット&パッケージングを行うことで「Made in USA」表記となる
  2. グリップ原反は米国で生産。トーナはそのまま米国で完全生産。キモニーは原反を米国から輸入し、日本で製品カット&パッケージングを行うことで「Made in Japan」表記となる

可能性としては、上記の2つのケースが考えられるのではないでしょうか。いつかこの真実について、裏を取ってみたいものです。

もし①が真実だった場合、トーナのグリップ原反自体は日本製。その可能性にちょっとワクワクしませんか?

いずれにしても、トーナもネオドライも素晴らしい商品であることに違いはありません!

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同一製品だとすれば、カラーリングが豊富なことがキモニーのメリット!

トーナは、赤いエンドテープが威張りが効いてカッコよく、人によってはここは譲れない!?

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Made in 〇〇自体にあまり意味はないかも知れない

上記紹介したようなケースは、実はグリップテープだけの話ではありません。

イタリアのメーカーである「スノワート」のラケットは、日本の東レのカーボンを使って、中国で生産しています。

グラフィン、テキストリーム、トワロン、ケブラー、カウンターヴェイル等々、良い素材の流通にはすでに国境がなくなっています。ブランド本体の国、使用する素材の原産国、製品の生産国が違うというケースは当たり前のことです。

ですので、生産国の表記自体よりも、最終的に出来上がった製品そのものの品質が、一番重要です。「生産国表記」そのものが、直接品質を決めているわけではないのです。

私自身は日本製には愛着を覚えますが、良い品であれば「生産国は関係なし!」と、改めて考えなおしました。

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