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【テニスラケット インプレ・レビュー】PRINCE TOURが大きく進化!強靭に快適にパワー出力が向上/『プリンス ツアーシリーズ2026(TOUR SERIES 2026)』

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目次

まもなく発売予定の『プリンス NEWツアーシリーズ(2026年発売モデル)』の試打の機会をもらい、たっぷりとヒッティングをしてきましたので、早速インプレを紹介します。

個人的には前々作のツアー100(310g)を愛用していたこともあり、今回のZYLON搭載のTOURに非常に期待していました。打つ前から「メイン機種候補」として検討していたため、とても有意義な試打となりました。

ツアーシリーズ 全モデル

製品ラインアップ

今作でも重量バランス違いを含めて、以下の7本がラインアップされています。

 TOUR100
305g/290g
TOUR100Ⅼ
270g
TOUR O3 100
305g/290g
TOUR 98TOUR 95
カラーグレイッシュブルー(ガンメタリック系)×ブルーグレイッシュブルー(ガンメタリック系)×スカイブルーグレイッシュブルー(ガンメタリック系)×エメラルドグリーングレイッシュブルー(ガンメタリック系)×グリーン
フェイスサイズ100inch298inch295inch2
平均ウェイト305g/290g270g305g/290g305g310g
スイングウェイト287/285282285/285290288
Power Level850/855860870/875800750
バランスcm31.3/32.534231.0/32.531.531.0
全長inch27
フレーム厚mm22-23-2022-23-2123.5-23.5-2122-22-20
推奨テンション50±8/48±852±8/50±848±848±8
推奨ストリングTOUR XX SPIN/TOPSPIN X PLUS/SYNTHETIC GUT DFTOPSPIN X PLUSTOUR XX SPIN/TOPSPIN X PLUSPHANTOMPHANTOM
ストリングパターン16×19/16×1916×1816×1916×1916×19
メーカー希望小売価格39,600円(税込)36,300円(税込)39,600円(税込)
発売予定2025年9月2025年11月
生産国CHINA

スペック変更点

スペック面で前作から変更されたのは主に以下の2点です。

  • ノーマル100の310gが→305gに変更
  • 305g/290gのストリングパターンが16×18→16×19に変更

カラーリング変更点

フレームのベースカラーは前作のグロス塗装ホワイトから、今作ではグロス塗装ブルー系ガンメタリックに変更されました。

また、モデルロゴカラーも、TOUR100以外は以下の通り変更されています。

モデル前作2023今作2025
TOUR100 305g/290g/270gブルーブルー
TOUR O3 100 305g/290gゴールドスカイブルー
TOUR 98オレンジエメラルドグリーン
TOUR 95エメラルドグリーングリーン

ビジュアル

フレームカラーは共通で、グロス塗装ガンメタリックの控え目かつ渋めの色合い。モデルによって差し色を変えており、識別可能です。

全体的に落ち着いたカラーリングで「余計な装飾はせず、機能性で勝負」と言いたげな、硬派な仕上がりとなりました。

搭載テクノロジー

既存の搭載テクノロジーはそのままに、今作から全機種共通で『テキストリーム×ザイロン』が追加搭載されています。

【ツアーシリーズに搭載のテクノロジー】

  • テキストリーム×ザイロン
  • ATS
  • Xモーフフレーム
  • 2ピーススロート
  • エクスパンドホール
  • P.V.S(ピュアファイビブレーションシステム)
  • New O-Port(O3のみ)

TeXteme × ZYLON

TeXteme × ZYLONをシャフトとフェイスの2時、10時に搭載。
TeXteme × ZYLONを掛け合わせた「GENERATION Z 」は今まで以上に捩れ剛性を高めることで更なるスピードボール、パワー、スピン、そしてコントロール性を実現。
また、衝撃吸収性もアップデートされ、打球感、快適性も大きく向上。現代テニスにおける攻撃力、守備力、変化に対応し、あらゆるショットにおいて優位性をもたらしてくれる新たな「 TeXtreme GENERATION Z 」を体感いただきたい。

プリンス公式サイト『ファントム製品ページ』より

TOUR100(305g/290g)

TOUR100のインプレッション

今作のTOUR100は、前作と比較して粘り強い強靭な打感へと変化しています。

私自身、前々作のTOUR100(310g)を愛用していたのですが、前作ではP.V.Sの追加が影響したのか、打感がややマイルドになり、手で感じ取れる打球情報が減ったように感じていました。

しかし、今作ではZYLONの採用の影響なのか、フレームの強靭さと粘りが増し、適度な硬さと安定感がしっかりと感じられます。人によっては硬さを感じる人もいると思いますが、ボックス特有の快適さや球持ち感は損なわれていません。

決してガチガチなフレームではなく、打球時の意志疎通はスムーズで、今回の変化には個人的には好印象を抱きました。衝撃緩和性能も十分だと思います。

重量に関しては個人の好みで選択するポイントですが、個人的には290gの操作性の良さとトップヘビーバランスがとても気に入りました。

パワーロスの少ない設計

TOUR100はスイングパワーをそのままボールに伝えるフレーム設計となっており、パワーロスが極めて少ないのが特徴。プレイヤーのスイングスピード、意思を正確にボールへ反映してくれるフレームです。

TOUR100の305gと290gモデルは、ストリングパターンが前作の16×18から今作では16×19へと変更されました。この影響でスピン量がやや低下したように感じます。その分、スイングスピードがボールにしっかり反映され、直線的で力強いボールが打てる印象を受けました。

ただし、270gモデルは従来通りの16×18パターンが採用されています。

また、最重量モデルが310gから305gへと軽量化され、バランスも310mmから313mmへややトップヘビーに変更されています。305gと290gのスイングウェイトがそれぞれ287と285と非常に近づいたことで、実際の使用感の差も小さくなっていますので、どちらを選ぶかは結構悩ましいところではあります。

TOUR O3 100(305g/290g)

下から2本目、差し色スカイブルーがO3

O3のインプレッション

O-portの採用により、フレーム成型後にストリングホールを空ける必要がなく、その結果、フレーム剛性が高まります。一方で、ストリングのたわみが生じやすくなり、マイルドな打感を実現しています。

今作のTOUR O3も、フレームのしなりや捻じれを感じにくいにもかかわらず、ノーマルの100よりもボールを掴む感覚が大きく、より優しい打感が特徴です。打ち損じた際の負担がノーマルよりも少なく、スイートエリアが広く感じられる点はメリットと言えるでしょう。

スピン性能に関しては、今作でもノーマル100よりも楽にスピンがかけられます。

TOUR 98(305g)

98の差し色はエメラルドグリーン

98のインプレッション

前作と同じフレーム形状を持つ98は、100よりも小さく細いフェイスが特徴です。ツアーシリーズの中では最もフレーム厚があり、しっかりと厚く当てると非常に飛びが良く、スピードボールを打ちやすいラケットで、フラットやスライス系のショットにマッチしそうです。

スピン性能は明らかに100よりも控え目でした。フェイス形状が細長く、印象としてはヘッドのプレステージなどが対抗モデルになるかもしれません。

TOUR 95(310g)

左端の鮮やかなグリーンが95

95のインプレッション

95は、ツアーシリーズの中で最も角ばった典型的なBOXフレームです。フレーム厚は前作同様100よりも1mm薄く、310g・310mmのトップライトで操作性が高い点が特徴です。

フェイス形状など見た目のバランスが非常に良く、しっかりと振っていくと刺さるようなスピードボールを打つことができます。98以上にしっかりボールの後ろからしばいていくような打ち方がマッチしそうです。

小さいフェイスサイズや重いラケットを好むベテラン層には特におすすめです。

まとめ

新作TOURシリーズでは、ザイロンの搭載によって強靭で粘り強いフレームとなり、パワーロスの少なさが実感できました。フレーム断面形状は変わっていないものの、ノーマル100ではストリングパターンや重量やバランスの見直しが行われ、より攻撃的なプレーを意識した仕上がりになったと思います。

今回試打した中での個人的な好みは、

  1. ツアー100 290g
  2. ツアー100 O3 305g
  3. ツアー100 305g

でした。最近300g未満でトップヘビーのラケットの良さを知ってしまい、新作TOURではノーマル100 290gの操作性の良さとその硬派さに惹かれました。

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