6月にしてすでに猛暑日に突入し、汗かきの人たちには辛い季節が始まってしまいました。
これまでにもいくつかグリップ用の滑り止めを紹介してきましたが、今回はテニスインフルエンサーの使用やSNS上で話題になっていた「チョークレス」を試しきみました。レビューを紹介していきます。
チョークレスとはどんな商品!?
チョークレスの主成分「シリカ」は、炭酸マグネシウムやアルミナが主成分の粉チョーク・液体チョークとは異なる使用感で、キュキュッとした引っ掛かりの強いグリップ感が特徴です。
シリカは、食品用乾燥剤「シリカゲル」として有名で、人体に無害で吸湿性に優れる物質です。
以前に当サイトで紹介した「マクダビッド ストロンググリップ」もチョークレス同様にシリカを主成分に使った製品ですが、ストロンググリップがローション状であるのに対して、チョークレスは1-2mm大の乾式パウダー状で、使い心地は異なります。

製品プロフィール
製品名 | CHALKLESS(8g) |
主成分 | シリカ |
使用方法 | 本製品は滑り止めです。半透明で見えにくいため使用する際はご注意ください。乾いた状態の手に適量(ひとつまみ程度)を取り、細かい粒が無くなるまですり潰しながら伸ばしてご利用下さい。ご使用後は石鹸などで簡単に洗い流せます。 ※1回あたり適量をひとつまみ程度(0.05g)として約160回分です。しかしながら、手のひらの皮脂量は個人差があるため、適量でグリップ力が足りない場合は、使用量を増やすなど調整をお願いします。 ※使用方法や個人差により、実際の使用回数は異なる場合がございます。 |
特徴 | チョークレスの原材料であるシリカは、粉チョークの原材料である炭酸マグネシウムと比べて、 3倍以上の皮脂吸収量です。この性質により滑る原因物質である皮脂をしっかりと取り除きます。炭酸マグネシウムは物質自体の重さの役3倍まで皮脂を吸収することができますが、シリカは物質自体の重さの約10倍まで皮脂を吸収することができます。 医療機関で発汗量検証を実施 「手のひら」と「足裏」にチョークレスを使用し、使用前後で発汗量の変化を計測しました。さらに、ランニングマシンを使用し、時速7kmで20分間走行後の発汗量も計測しました。その結果、チョークレスは発汗量を抑えることに効果的な製品であることがわかりました。 公式サイトより |
生産国 | アメリカ製 |
価格 | 3,520円(税込)/ボトル |
滑り止め成分としてアルミナを使った商品では、以前にPD9を紹介しました。

チョークレスの使い方

乾式パウダーのため、特にボトルを振ったりする必要はなく、そのまま適量を手のひらに出します。
パウダーが透明で、どれだけ出ているかが本当に視認しにくい点は注意が必要です。もし出過ぎてしまった場合は上手くボトルに戻してあげましょう。
またパウダーがサラサラとしていて、油断してこぼしてしまったり、手のひらに塗り込むときにこぼれ落ちてしまう可能性があります。床にこぼれると拭き掃除が必要なため、室内での使用は避ける方がよさそうです。
使い方は特に難しいことはなく、適量のパウダーを手のひらを擦り合わせて刷り込むだけです。パウダーですので、乾燥させる時間も必要ありません。ニオイは全くありません。
手のひらはやや白っぽく艶消し状態になりますが、ウェア類などを白っぽく汚染することはありません。
レビュー 使用感
まず、液体製品のように、乾燥時間が必要ないのも良い点で、塗り込み次第効果が得られます。滑り止め効果は非常に高く、今まで使ってきたどの製品よりもハイグリップでした。
効果の持続性も他製品比で優れていて、1セット近くは持ってくれます。汗の量によってはもっと早く効果が薄れる場合も考えられますが、濡れた状態で付け直す際には、必ず手汗をしっかり拭いてから使用するのが効果を最大化するポイントです。
気になる点
上述しましたが、以下の点は気になります。
- 粒子が透明で、どれくらい手のひらに出したかが視認しにくいのが難点
- 手に擦り込む際に粉が舞いやすい
- パウダーがさらっとしていてこぼれやすいため、室内で使用する場合は床を汚さないよう注意が必要
- 他社製品比でかなり高価
まとめ
話題の「チョークレス」を試用してみましたが、噂にたがわぬ効果に優れた滑り止めでした。
サラサラしたパウダーがややハンドリングしにくい点はあるものの、滑り止めとしてはこれまでの中では最高点を与えられる評価です。
あとは価格面が他社製品の数倍であり、ここをどう捉えるか。夏の手汗が理由でラケットをすっとばして破壊してしまうリスクのある方であれば、費用対効果は高いと判断できるかも知れません。
とにかく滑り止め性能重視の方には、本当におススメできる商品でした。
- 夏の手汗にドライグリップでも太刀打ちできない人
- グリップが滑ってラケットを放ってしまった経験がある人
- 価格よりもグリップ力重視
- これまでの滑り止め製品で満足できなかった人