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【テニスシューズ】『ダニエル太郎モデル』ミズノの最高峰オムニコート用シューズ “ウエーブエクシード ツアー5 OC(WAVE EXCEED TOUR 5)″レビュー・インプレ|その高機能と履き心地・サイズ感

かつて1990年代には、イワン・レンドルや松岡修造さんとの契約で、テニスギアに積極的に取り組んでいたミズノですが、その後は硬式テニス界におけるブランド展開に苦戦してきた印象があります。

ミズノは一流の総合スポーツメーカーでありつつ、硬式テニスにおいてはいまひとつブランドイメージが上がってきませんでした。ソフトテニスにおいては、メジャーブランドであったものの、硬式テニス愛好家からは「ソフトテニスブランド」のイメージがついてしまっていたことも、正直なところプラスには作用していなかったと感じています。

そんなミズノが、最近少しずつプロテニスツアー、そして硬式テニス界でも存在感を増し始めていることは、皆さんお気づきでしょうか?

実際にテニスショップでは、シューフィッター資格を持つ店員からもミズノのテニスシューズは絶賛されていて、おススメされることがしばしばあります。いまひとつ垢抜けなかったデザイン面も、ずいぶんとシンプルかつお洒落な見た目に進化しました。

そして何より、ATPツアー、WTAツアーでもミズノのウェア、シューズを目にすることが増えてきたこともプラス材料です。

2021年4月からは日本期待のダニエル太郎選手と、ブランドアンバサダー契約を結びます。2022年全豪オープンで、ダニエル選手があのアンディ・マレーにストレートセットで勝利した感動のシーン、その時に着用していたミズノウェアとミズノシューズが、特別に輝いて格好よく見えたのは私だけでしょうか。

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そんなわけで、最近特にミズノというブランドが気になっていたところに、ちょうど新しいオムニシューズを検討し始めたことが重なり、ミズノテニスシューズのフラッグシップモデル『ウェーブエクシードツアー5OC』を入手してみました。

早速履いてプレーしてきましたので、レビューしたいと思います!

Contents

ウェーブエクシードツアー5とは

ミズノテニスシューズのフラッグシップモデルが、この「ウェーブエクシードツアー」です。最新のモデルで、第5世代となり、機能面だけでなく、見た目も洗練されたデザインに進化しています。この急激な進化のステップは、まるで以前のアシックステニスシューズを見ているようです(例えばゲルレゾリューションの初期のモデルは、かなりゴテゴテしたデザインだったが、モデルチェンジのたびに少しずつシンプルに洗練されてきた経緯がある)。

メーカーミズノ(Mizuno)
製品名ウェーブエクシードツアー5OC/AC(WAVE EXCEED TOUR 5)
サイズ22.5~30㎝(0.5cm刻み)
カラー30:ホワイト×ブルーグリーン×ターコイズ、62:ブラック×レッド×ライム
素材甲材/合成繊維、合成樹脂
底材/合成底
生産MADE IN VIETNAM
価格情報¥16,500(税込)
搭載機能ミズノウェーブ:ソールの波形構造により、クッション性と安定性を両立させるミズノの基幹機能
足入れ革命30:かかとのフィッティング向上、サイズ感のずれを解消しアップグレードしたフィッティング
ミズノエナジー:柔らかさと反発性に優れたミッドソール素材
ミズノエナジーインソール:柔らかさと反発性に優れたインソール用高反発ソール素材
DuRubber:当社従来品と比較して、耐摩耗性が約16%アップしたアウトソール素材。耐久性をさらに高めます。
PownCe:ポンッと跳ねるような反発力はそのままに、AP+から更に約10%軽量化したミッドソール素材。
D-Flex Groove:中足部に斜め方向の屈曲溝を入れることで、自然な蹴り出しをサポート。
3D-SOLID:アッパー前足部に施された樹脂補強構造。磨耗に強くアッパーの耐久性を高めます。
DF:静止時だけでなく、運動中の足とシューズの一体感を高めるアッパー構造。(ダイナモーションフィット)
ミズノ公式サイト製品ページより

そして、ブラックベースのモデルは、ダニエル選手が今回の2022年フレンチオープンで着用を開始しています。1回戦からフランス選手相手にフルセットの激闘の末敗退するという悔しい結果になりましたが、今後に期待が持てる試合だったとも感じます。

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ウェーブエクシードツアー5OCのディテール/シンプルかつ機能性重視のデザイン

画像を中心に紹介していきます。

アッパーはメッシュ生地+樹脂に覆われていて軽量かつ柔軟性に優れる
トゥキャップの樹脂もしなやか。P-GUARD部分は樹脂で強化されている
内側のデザイン。シンプルさが◎
カカト部のデザイン。履き口は少し外側へ張り出しており、アキレス腱との当たりが柔らか
カカト外側のデザインがややうるさいが、溝の入ったミッドソールのデザインはGood!

サイズ感は!?

さて実際に履いてみました。

ちなみに、私の所有シューズと着用サイズは次の通りで、こちらを基準に紹介します。

モデル着用サイズフィット感
アシックス GEL-Resolution6/826cmジャストフィット
アシックス Court FF125.5cm縦ジャスト、前足部が幅広に感じる
アシックス Speed FF126cmジャストフィット
ナイキ Zoom Vapor 9.526cmジャストフィット
ナイキ Zoom Vapor RF×AJ325.5㎝ジャストフィット
ナイキ Zoom Vapor Ⅹ26cmジャストフィット
ナイキ Zoom Vapor Pro26cmやや縦に大きめ。厚手のソックスで締め上げてジャスト
On THE ROGER Pro26cm前足部はややゆったり感はあるがジャストに近い

今回、ウェーブエクシードツアー5は試着をした上で、実店舗で26cmを購入しました。

見た目的には細長く、2E表記以上に細身に感じます。26cmで、爪先にややゆとりはありますが、前足部のフィット感が高く、ブレやアソビは生じません。おそらく25.5cmでも履けてしまうものの、踏ん張った時に爪先にダメージが起こりそうで、このサイズがジャストと判断しました。

実際に履いてプレーをしてみて、その判断は正しかったと感じました。

ウェーブエクシードツアー5 OCのインプレ/レビュー

剛性の高いフラッグシップモデルながら驚異の軽さ!!履き心地◎

ウェーブエクシードツアー5 OCは、インソールなしの状態で、何と約270g(26cmの場合)!これは驚異的な軽さです!!

今まで私は300g未満のテニスシューズを履いたことがないため、本当に驚いて思わず「うわ、軽っ!!」と感嘆の声を上げてしまいました。

ミズノのシューズの中では最も高級で高剛性のフラッグシップモデルでありながら、ここまで軽量化を実現できたことに、ミズノの技術力を感じずにはいられませんでした。この軽さは、かなり評価できるポイントです。

アッパーのメッシュ生地、配置されている樹脂は非常に柔軟性があって、足馴染みが良く履き心地柔らかです。

砂が入りにくい独特のシュータンが高機能!

そして、特筆したいのはこのシューズのシュータンについてです。

足首にフィットする独特の薄いシュータンが、シューズ内への砂の侵入を防いでくれます。これまでのシューズと比較して、靴の中に入ってくる砂の量は大幅に減少、プレー終了後の砂出しも随分楽でした。

また、そのシュータンはインソールまでつながっていて、前足部を包み込んでくれるような、ハーフモノソック構造(?)になっていて、柔らかなフィット感は本当に素晴らしいです!

爪先に多少ゆとりを感じながらも足が動かない/足の形状に悩みを抱える人にも最適

実は、私の足は典型的なギリシャ型(人差し指が一番長いタイプ)のため、スライドフットワークで爪先が当たって内出血を起こしてしまうことがまれにあります。先日、オムニコートで激しくスライドをしたせいで、久しぶりにやってしまいました。

このシューズでは、爪先にゆとりを持たせつつ、前足部が動かず遊ばずフィットしてくれる点に期待していたのですが、実際にプレーしてみてもフィット感は十分で、しかも爪先に問題は生じませんでした。

ギリシャ型の足で何らかの悩みを抱えている方々にも、おススメできるシューズです。

アキレス腱に優しい履き口

最近、アディダスのシューズなどにも見られる仕様ですが、履き口が外側へ張り出しており、アキレス腱との当たりが非常に柔らかです。

カカト内側のクッションも絶妙な形状でホールド感に優れています。

ソールのグリップ力は凡庸!?

オムニ用のソールパターンですが、これまで履いていたアシックス ゲルレゾリューション8と比較して、溝は浅く、またスタッドパターンも丸形&台形ではない部分が多いためか、オムニでのグリップ力は相対的にやや劣ります。

そもそも、史上最高のグリップ力を有するオムニシューズと言われていた『オムニテレイン』のソールパターンを、そのまま踏襲しているゲルレゾリューション8と比較するのは少々可哀想かも知れません。

オムニ用ソールとしては、止まりすぎず滑りすぎずで、グリップ力としては一般的なレベルと言えそうです。

まとめ

初めて履いたミズノのテニスシューズ『ウェーブエクシードツアー5 OC』はかなり優れたシューズでした。

私の普段のシューズのサイズ感、足の形状なども参考にしていただきながら、ご覧いただければと思います。

足に問題を抱えている

ギリシャ型特有の悩みがある

軽量シューズが好きだが、剛性が低いのが不安

アキレス腱への当たりを気にする

シューズ内への砂の侵入が許せない

ダニエル太郎と同じシューズを履いてみたい!

このような方々、悩みを持つ方々におススメします。

ミズノは偉大なり!

フレンチオープンでダニエル太郎選手が履いていたカラーはレッド/ライムでした。

もちろん、オールコート用もラインアップされています。

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