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テニスファンには言わずと知れた伝説の名プレイヤー”ビヨン・ボルグ”。
そのボルグが全盛期に履いていたディアドラのシューズが、現代版に生まれ変わり発売されていました。そんな一品を紹介したいと思います。
ビヨン・ボルグとは
スウェーデンの名選手、元世界No.1の”ビヨン・ボルグ”。ウィンブルドン5連覇はフェデラーに並ばれはしたものの、いまだ破られていない記録です。
フレンチオープンでは2連覇と4連覇の計6勝。全米では4度の準優勝。当時の全豪オープンはまだ格下のグランドスラムと見られていたためでしょうか、18歳の頃に1度出場(3回戦)したのみでそれ以降は出場しませんでした。結局、全仏とウィンブルドンだけでグランドスラム通算11勝を達成し、これは今でも歴代6位の大記録です。
ボルグは、当時はまだ珍しかったトップスピンストロークを武器に、オールドスタイルのテニスに風穴を開けたエポックメイキングな存在としても知られます。その独自のプレイスタイル、アイスマンと評された冷静沈着なポーカーフェイス、そしてギミックの効いた数々のボルググッズは一般テニスプレイヤーからも憧れの的だったようです。
冷静なボルグ、それとは対照的に熱いマッケンローとのライバル関係は有名で、特に1980年のウィンブルドン決勝はいまだに語り継がれる名勝負となっています。
この名勝負をめぐるストーリーが2017年には”ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男”の題で映画化。
そして2018年には、両雄のドラマティックなライバル関係が”ボルグとマッケンロー テニスで世界を動かした男たち”として書籍化されました。ボルグはこうしていまだに語り継がれているテニス界伝説のスーパースターです。
ボルグの愛用グッズ
そんなボルグが愛用した品々もご紹介します。
ラケット
ベルギーのラケットメーカー”DONNAY(ドネー)”の『オールウッドビヨンボルグ』や伝説の1980年、1981年ウィンブルドンで使用していた『ボルグプロ』が有名です。これらのラケットで現存する良い個体にはほとんど出会えそうにない状況です。近縁モデルでしたら入手可能かも知れません。
ウェア
有名なFILAのボルグモデルウェアとジャージ。いまのテニスウェアは、メーカーが年に何度もモデルチェンジをしますが、当時は数年モデルチェンジをしないことも当たり前で、このウェアもボルグは何年にも渡って着用していました。ボルグはかなりゲンを担ぐ性格で(その様子は映画でも表されていました)、このウェアに並々ならぬ思い入れもあったようです。
そのため「ボルグと言えばFILAのこのウェア、ジャージ!」と言えるほど象徴的なウェアとなっています。
現存する当時のボルグジャージは、メルカリなどで高額取引されています。イタリア製でウール混というギミックの効いたジャージで、当時からかなり高級なお値段だったようです。
ボルグモデルのシグネチャーシューズ!!
そして当時のボルグが着用していたDiadraのシューズが”BORG ELITE GOLD”です。当時はカンガルーレザーのアッパーに、ソールは天然ラバーだったようです。
この”BORG ELITE GOLD”に忠実に、現代の機能を搭載したシューズに落とし込んだのが、こちらのシューズ”S.STAR K ELITE ”です。アッパーはカンガルーレザー、アウトソールはラバーの飴色カラーにしてあります。
こちらのモデルはすでに発売されて時間も経過しているためか、在庫品がかなりお得な値段で売り出されているようです。ということは入手するためには今がラストチャンスかも知れません!
なお、オムニコート用のモデルも発売されています。
さいごに
これまでもアガシ、エドバーグ、ベッカーの復刻シューズ、マッケンローモデル復刻ジャージを紹介してきました。
今回のボルグインスパイアシューズは、たまたま見つけることが出来ましたが、まだまだ復刻シリーズがこの世には出回っているかも知れません。名選手のシグネチャーモデルの復刻は、その選手が活躍した時代と憧れの気持ち、高揚感を思い出させてくれる素晴らしい企画だと思います。
これからもできるだけ良品を探し、皆さんに紹介していきたいと思っています。