テニスシューズの臭い対策はしていますか?
今は冬なのであまり気にならないかも知れませんが、本格的に暖かい季節がくる前にニオイ対策をしておきませんか?
なぜ足・シューズは臭くなるのか!?
主な臭いの原因と、それを加速させる悪化要因があります。
バクテリア・カビなどが臭いの原因
シューズや足が臭う主要因は、そこにひそんでいるバクテリア・カビ(以下原因菌)などが臭いを発生させるためです。
バクテリアは足やシューズ内に存在する様々な栄養素をエサに、臭い成分(イソ吉草酸・酢酸)を発生させるのです。
イソ吉草酸は納豆にも含まれるニオイで、足の納豆臭さはこの成分のせいです。一方、酸っぱいようなツーンとした臭いは酢酸のよるものです。
悪化要因
臭いの元となる原因菌は高温多湿と栄養素を好みます。
- 汗・皮脂・垢:汗そのものには臭いはありませんが、汗などが原因菌のエサになります
- 靴:蒸れやすいシューズ、連日履くシューズは原因菌にとっての楽園です
疲労からくる臭いも原因に
疲労臭という言葉があります。身体の疲れは内臓の疲れにもつながります。
肝臓は毒素を分解し無害化する臓器で、通常は肝臓によってアンモニアは無害化されて尿素となり腎臓を経て尿として排泄されます。しかし肝臓・腎臓が疲れて働きが弱まってしまうとアンモニアが血流にのって循環し、汗や皮脂からもアンモニア臭が発生してしまうと言われています。これが疲労臭と言われるアンモニア臭の原因です。
悪化要因
ですので身体の疲れ、内臓の疲れにつながるものは疲労臭を加速させる可能性があります。
- ストレス・疲労:疲労は内臓にも悪影響があります
- 肥満:脂肪肝になりやすく、脂肪肝は肝機能を低下させます
- 過度の飲酒:アルコールは肝臓に負担をかけ肝機能低下につながります
ストレス・疲労の蓄積を極力避けること、暴飲暴食を避けることが疲労臭の対策となりそうです。
臭いの原因菌対策 これが正解!
ここからは特に原因菌対策について考えていきます。
原因菌による臭い対策の正解!
臭いの原因菌は、皮膚の常在菌(ヒトと共生している菌)であり、皮膚にとっては必要なものでもあります。皮膚から完全に排除するものではありませんが、増えすぎて臭いにつながらないよう足を清潔に保つこと、シューズには菌が繁殖しないような環境を保つことが大切です。
- 垢・角質を取り除く:湯船に入り角質を柔らかくすると取り除きやすくなる
- 石鹸で清潔を保つ:足を傷つけない程度にやさしく石鹸で洗う(皮膚を傷つけると水虫菌に感染しやすくなります)、指の間も丁寧に洗う
- 爪も清潔に:垢がたまりやすいので爪はまめに切る、爪の間の垢も取り除く
- 消臭剤で対策する:スプレータイプのもの、足に直接塗るタイプなど
- 必ず汗を乾かす:汗による湿度は原因菌にとっての栄養ですので、汗は必ず乾かすようにしましょう
- 毎日同じシューズを履き続けない:汗を乾かすためにも毎日同じシューズを履かないことがベストです。できれば2足以上をローテーションさせたいところです。それが無理なら必ず乾かすクセをつけましょう
- 洗う:シューズの寿命を短くする場合もあるため(接着剤、ミッドソールの加水分解を促進する可能性があるため)頻繁に洗うことをおススメはしませんが、臭いがひどい場合は洗う以外にありません
- 靴下も清潔に:洗っても臭いが残っている靴下は原因菌が除去しきれていません。漂白剤などで除菌を試みるか、いっそのこと新調しましょう!
- 消臭剤で対策する:スプレータイプのもの、粉タイプのもの、足に直接塗るタイプなど
おススメの消臭剤!
手っ取り早い対策として消臭剤がありますが、みなさんグランズレメディはご存じでしょうか?
主成分が殺菌作用のあるミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)で、原因菌を元から除き、シューズ内を菌が繁殖しにくい環境に整える靴消臭剤です。
Q グランズレメディの主成分は?
A ニュージーランドに古くから伝わる安全な天然の鉱物粉末(ミョウバン、タルク、酸化亜鉛)等です。「グランズ(おばあちゃんの)レメディ(治療)」という商品名は、昔から使われてきたものという意味を持っています。
ミョウバンは制汗剤などにも使われる、殺菌作用などのある物質です。食品添加物としても知られており、茄子の漬物の色素安定、ウニの型崩れ防止や根菜のアク抜きに使われたりします。人体に安全性が高いのは安心です。
ミョウバンには、収斂(しゅうれん)作用・殺菌作用・制汗作用があります。
◆収斂作用:
収斂作用とは、タンパク質を変性させ引き締める作用のことです。お肌の表面にある角質層をかたくスベスベに引き締めてくれます。それによってお肌のバリア機能が高まります。 ◆殺菌作用:ミョウバンは水に溶けると酸性になります。酸性の環境でほとんどの細菌は増殖することができません。水に溶かしたミョウバン水には殺菌作用があるのはこのためです。
◆制汗作用:皮膚上で作られたニオイそのものを消臭する作用です。ミョウバンには様々な金属が含まれていますから酸化還元反応による金属消臭が行われたり、臭い成分の中和による消臭も行われます。特に、酸性の性質があるミョウバンは、アルカリ性のニオイ成分であるアンモニアに対する消臭効果は特異的で、汗くささを抑えるのには非常に有効です。だから、消臭に効果があるのですね。
グランズレメディの使い方はものすごく簡単で、パウダーを専用スプーンでシューズ内に降りかけて7~10日間。その後は、6ヶ月以上も効果が持続するというものです。
ものすごく期待が持てそうですよね。様々なサイトやブログでも紹介されていますが、グランズレメディの効果は絶大との評価です!!価格もおおよそ1000円程度であり、輸入品にもかかわらず比較的良心的です。
なお、ほかにもグランズレメディと同じ成分構成の消臭剤がいくつかあるようで、例えばフットクリアは国内生産が売りなようですね。
その消臭剤=グランズレメディを自作をしてみた!
成分が分かると、自作してみたくなる性分の私(笑)
検索してみると結構グランズレメディの自作に取り組んでいる方が多いこと!!大いに参考にさせていただきました。☟特に参考になったブログをご紹介します。素晴らしいチャレンジありがとうございます。
https://www.yamareco.com/modules/diary/18949-detail-112776
必要なモノは?
上記ブログを参考に、ドラッグストアにて焼きミョウバン、タルクの代わりにベビーパウダーを購入してきました。さていよいよ自作です。準備したものは写真の通りです。
購入したもの
- 焼きミョウバン:約200円。結晶タイプもありますが、シューズ内に振りかけるためにも微粉末タイプを購入です。
- Johnson’sベビーパウダー:約250円。このベビーパウダーは成分がタルクと香料のみです。他メーカーのベビーパウダーは成分構成が異なるため、このメーカーのものが推奨です。
- 調味料入れ:110円。100円ショップで売っているもので十分です。
費用計 約550円
上記ブログでは焼ミョウバンとタルクの配合比率は、
- 焼ミョウバン 大さじ 4杯
- タルク 大さじ 1杯
とのことでしたのでその通りにして、調味料入れに投入し攪拌しました。ステンレス製の調味料入れの密閉性がやや甘く、多少隙間から漏れ出てしまいましたが、それもまあ許容範囲内。できれば密閉性の高いプラスティックタイプが良いかも知れません。
調味料入れは穴の大きさが3タイプあり、パウダーの出方の調節ができる点はとても良いです。
さて自作消臭剤の効果は?
小学生の娘と息子は替えもないため、毎日同じ靴を履き続けています。わが子ながら、なかなかのシューズ環境で、臭いもそれなりに(笑)
わが子の靴内に自作消臭剤を振りかけて、
1日経過後…臭いが明らかに軽減しています!
二日後にはほとんど気にならないレベルまで消臭されています!!
驚きました!ミョウバンとタルク、おそるべし!!そしてその配合を見つけ出してくれたグランズレメディさん、ありがとう!自作してしまって申し訳ありません。
本日の結論
テニスシューズの臭い対策は、
- 体調を整える
- 足を清潔にする
- シューズ内の環境を整える
ことが重要です。手っ取り早い消臭方法としてグランズレメディなどの
『ミョウバン』と『タルク』を主成分とする消臭剤の使用は極めておススメできます!