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【グリップ】汗によるグリップすっぽ抜け&シューズびしょぬれ問題の対策!!/汗をかきにくくする塩化アルミニウム配合の薬用制汗剤(デオモイスト)

今年の夏は暑すぎて、大汗でグリップがすっぽ抜けそうになること複数回。また、シューズ内が汗でびしょ濡れになり、プレーにも影響が出てしまいました。

ドライグリップを使ったり、スポーツ用滑り止めで対策はするものの、びしょ濡れになってしまえば最終的にラケットやシューズを交換するしかありません。

一般プレーヤーはラケット、シューズともに、そこまで沢山持ち歩くことは出来ないので、もう少し別の汗対策はないかと調べていたところ、まだ手段が残されていました!

塩化アルミニウム配合の制汗剤で「汗をかきにくくする」という方法です。早速試してみましたので、紹介したいと思います。

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大汗かき=多汗症かも!?

元々汗かきの私ですが、今年の猛暑における外テニスでは、例年以上に大汗をかくようになってしまいました。

特に困ったのが手汗と足汗で、グリップがすっぽ抜けそうになるのでラケットは3本回し、ひどい時にはシューズ内もびしょ濡れに。本当に困ったため、新たな一手を見つけようと、日本皮膚科学会WEBサイト内の『多汗症』を調べてみました。

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa32/q01.html

多汗症の治療方法/皮膚科学会や皮膚科クリニックのサイト情報を参考に

皮膚科学会のサイトでは、手のひら、足の裏の多汗症には、塩化アルミニウム外用療法(20-50%濃度)が第一選択の治療法のひとつ、と書かれていました。wikipediaでも「医療用の防汗剤として利用される。」と掲載されていますし、いろいろな皮膚科クリニックのサイト内でも同様の情報が書かれているため、確かな情報と判断できました。

局所多汗症治療の第一選択肢として、塩化アルミニウム水溶液の外用が適用となる。塩化アルミニウムが角層内の汗管と結合し、発汗の出口をふさぐことによる制汗作用と考えられている。塩化アルミニウム溶液は病院での院内製剤として、10〜50%溶液が処方されている。

wikipedia

【塩化アルミニウム液の働き】
○汗腺(汗の出る穴)をふさいで汗を抑える効果があります。
使用を続けることで汗の分泌自体を抑えるともいわれており、継続的な外用が重要です。
○殺菌効果もあり、わきがにも効果があります。

【塩化アルミニウム液の使用法】
① はじめは、10%液をご使用ください。様子を見ながら20%液に濃度を上げます。
② 1日1回、就寝前に汗をふき取り、コットンに塩化アルミニウム液を含ませて患部に塗布し、乾かします。
③ そのまま就寝し、翌日洗い流すか、やわらかい濡れタオルでふきとります。
④ 効果が出るまで毎日外用してください。日中に外用しても構いません。
⑤効果が出てきたら、個人の発汗量の程度に応じて間隔を調整してください。

【塩化アルミニウム液の注意点】
○使用後かぶれる場合は、水道水で薄めて使用してください。それでも症状が改善しない場合は使用を中止してください。
○効果が出にくい方は密封療法(ラップや使い捨てのゴム手袋などで密封)を行うと効果的です。
○塩化アルミニウム液は、効果が出るまでに時間がかかる場合がありますので、継続して外用することが重要です。

ふるはた皮ふ科クリニック

塩化アルミニウム配合の制汗剤であれば素人にも導入できる

調べ進めてみると、医師の処方箋がなくても入手できる、市販の塩化アルミニウム配合制汗剤が販売されていることが分かりました。最初は低濃度から始めるほうが無難と判断し、塩化アルミニウム13%濃度のデオモイストという商品を購入してみました。

使い方は、皮膚科クリニックの情報を参考にし、就寝前に手と足にスプレーをして乾かします。即効性のある治療ではなさそうなので、毎日スプレーを続けました。

1週間続けた効果は??

スプレーを開始して1週間後、9月初旬32℃の晴天でプレーをしてみました。

いつも通りウェアはすぐに汗でびしょ濡れになりましたが、グリップの汗濡れは普段よりは軽減し、またシューズ内もびしょ濡れにはなりませんでした。真夏の死ぬような猛暑でなかったことを差し引いても、大汗によるパフォーマンス低下は随分と軽減できました。

一方で、もう少しはっきり効果が実感できることを期待していましたが、全く汗をかかなくなるわけではなく、「劇的な効果」とまでは言えませんでした。

もう少し長く続けた方がよさそうですし、私には塩化アルミニウムの濃度が足りていない可能性も考えられました。

すでに涼しくなりかけの9月後半に入ったため今年の検証は終了ですが、来年の夏にあらためて濃度を上げてトライしようと考えています。

2023年7月 約1ヵ月継続した効果

猛暑が続く2023年の7月に、頻度としては隔日でスプレーを継続しました。

するとかなり効果を実感することができ、37℃の外テニス4時間でも、シューズ内が汗でビチャビチャになることはありませんでした。

ただし、スプレーした部分の足裏の皮が、少しポロポロとむけやすくなるという傾向が観察されました。しかしこの症状は、しばらく使っているうちに、軽快していきました。

塩化アルミニウム水溶液は自作も可能!?

管理薬剤師.comさんのサイトで、塩化アルミニウム水溶液の自作方法が紹介されていました。市販の塩化アルミニウム配合制汗剤の濃度で効果がなければ、自分に合う濃度で自作してみるのも手かもしれません。

来年は高濃度の水溶液を自作してみようかな?

https://kanri.nkdesk.com/hifuka/enkaarumi.php

まとめ

テニスのグリップ・シューズの汗対策のひとつとして、『塩化アルミニウム水溶液』を紹介しました。

これは日本皮膚科学会の治療ガイドラインにも掲載されている、信頼できる方法であり、しかも制汗剤として一般販売されている商品もあります。

効果は個人差があり、必要な『塩化アルミニウムの濃度』にも個人差がありそうです。即効性のある治療ではないため、ある程度の期間継続する必要もあります。

ただし、必要な部位のみ、汗をかきにくくするという方法はかなり理想的であり、大汗かきのテニスプレーヤーにとっては、次の一手として十分試してみる価値があると考えます。

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