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【テニスラケット】セントヴィンセント製プロスタッフミッドで練習する贅沢|PRO STAFF MID MADE IN ST.VINCENT

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目次

どうしようもない状況とはいえ、あまりにテニスから離れすぎていてどうにかなってしまいそうです。

そんなストレスフルな気持ちを少しでも解消しようと、名器セントヴィンセント製プロスタッフミッドを引っ張り出し、数十年ぶり?にストリングを張り上げ、自宅前でテニス練習機を用いて練習してみました。

眺めているだけでも癒されるセントヴィンセント製のプロスタッフミッド。改めて変態的な視点でその魅力を語りたいと思います。

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セントヴィンセント製プロスタッフの特徴

1984年に発売されたプロスタッフは、当初はUSシカゴ製で、正確な時期は不明ですが間もなくカリブ海に浮かぶセントヴィンセント島(国家名としてはセントヴィンセント・グレナディーン)で作られるようになりました。1991年には台湾製になりましたので、わずか5年前後の製造期間だったと推測されます。

このセントヴィンセント製のプロスタッフはとにかく独特なラケットでした。特にエドバーグとサンプラスが愛したそのマット塗装は、本当に唯一無二で特徴的です。

セントヴィンセント製プロスタッフミッド塗装の特徴

  • やや粗目のマット塗装
  • しっとりとした感触
  • ひっかき傷がつきやすいが割れ・剥がれは生じにくく強度は高い
  • 外塗装が削れるとレンガ色の層が顔を出すことがある(台湾製以降は白い層に変化)
  • 摩擦によって光沢が生じてもなお、独特の手馴染の良さを保つ

なかなか言葉で表現しきれないのですが、触ってみると歴代のプロ選手が強くこだわった意味が理解できる気がします。とにかくセントヴィンセント製の塗装は独特なものなのです。

また、私が所有している”後期型セントヴィンセント製”では、特に次のような特徴があります。尚、サンプラスがこだわったセントヴィンセントモデルは肉厚なフレームだったようで、おそらくこの後期型セントヴィンセント製がサンプラスモデルだったと推測されます。

後期型セントヴィンセント製プロスタッフミッドの特徴

  • スロート側面への印字がデカールタイプ
  • スロート側面へのデカール印字は、片側に『MIDSIZE』もう片側は『Braideⅾ Graphite/Kevlar Composite 80%Graphite・20%Kevlar』と印字(この印字デザインは台湾製にも踏襲)
  • 中期型と比較してスロート内側のエッジが効いている
  • 正面から見たフレームが肉厚(中期型まではやや細身のフレーム、台湾製以降はより細身で華奢なフレームに変化)
  • 製造国はエンドキャップにシール表記
  • 付属していたラケットカバーは本革を用いロゴも入らない高級仕様(中期型まではナイロン製でPRO STAFFのロゴ入り)
正面プリント”PRO STAFF”はフレームへの直接印字、スロート側面の”MIDSIZE”はデカール印字/後期型では特にスロートのエッジが効いている
なんて肉厚なフレーム!/スロート側面には”Braideⅾ Graphite/Kevlar Composite 80%Graphite・20%Kevlar”のデカール印字
Wマークの上に貼られている製造国標記のシールからはすでに印字が消えている

さて改めて、私の経験的な視点も含んだセントヴィンセント製プロスタッフミッドのスペックです。

フェイスサイズ85inch2
フレーム形状17mmフラットビーム
平均ウェイトまちまち(330~360g程度?)
バランスまちまち(290~310mm程度?)
全長27inch
素材グラファイト80%・ケブラー20%
グリップ英国製 FAIRWAYグリップレザー
パターン16×18
推奨テンション50-60ポンド(スロート内側に明記)

時代のゆるさか製造国の風土のせいか、ウェイトとバランスは本当にまちまちでした。重量はL表記(ライト)とSL表記(スーパーライト)が存在していました。

ちなみにサンプラスはフレーム内側に鉛をベタベタと貼り、重量は400g近くだったそうです。下の写真を見ると、あらためてサンプラスのプロスタッフが、印字の特徴からも後期型セントヴィンセントだと分かりました

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セントヴィンセント製プロスタッフにストリングを張る

さてこのプロスタッフで練習してみようと、何年ぶりなのかも分かりませんがストリングを張り上げてみました。

無名メーカーの在庫品、ナイロンモノストリングスを48ポンドで張り上げました。

ホームストリンガーとしての感想

48ポンドのテンション指定で、張り上がりは54ポンドとかなり高めにテンションが出ました。やはりフェイスサイズが85inch2が故かな?

ストリンガー的にはものすごく張りやすいラケットです。ストリングパターンも美しく芸術的にすら思えます。

12mの単張りストリングを1本張りしたところ5mほど余りましたので、所要ストリングは実質7mほどであり、かなり経済的です。

ちなみに張り上げ重量はなんと359g!!

遊んでみた

せっかくなので私の敬愛するエドバーグ仕様の”BOW BRAND(ボウブランド)”のステンシルを入れてみました。

それにつけても、こんなに格好良いラケットはなかなかありません!いまだに見惚れてしまいます!!1時間くらい眺めていられそうです。

ミセスロイドに穴を開け、ステンシルを塗りました(笑)
これでエドバーグ仕様のステンシルの出来上がり!

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セントヴィンセント製プロスタッフで練習する

外出が許されない状況下、もっぱら最近の練習は家の前でキモニーの練習機に相手をしてもらっています。

自分の打ったボールに対して、戻ってくる位置を予測して早く動くこと、結構よい練習になります!

デメリットは、必死な練習姿を近所の人に見られるのはちょっと恥ずかしい…

セントヴィンセント製プロスタッフのインプレ

伝説のセントヴィンセント製プロスタッフを改めて評価します。実質使用期間は3年未満ですが、購入から30年が経っていても全くフレームはヘタっていません。

セントヴィンセント製プロスタッフの打感

  • 中身が詰まった強靭なフレーム
  • 打球音が硬質で心地よい
  • しなりは大きくない
  • しかしながらガチっとした硬さでもない
  • ごまかしが効かずオフセンターで当たると結構きつい
  • フラットドライブがフィットする

さいごに

名器セントヴィンセント製プロスタッフとはいえ、さすがにこの時代に実戦で使うのは現実的ではありません。

しかしながら、スイートスポットでとらえる練習、ボールコントロールの練習、フラットドライブを楽しむ、そんな目的でなら使えそうです。かなり贅沢な話ですが(笑)

練習機相手とはいえ、昔使っていたあの頃の感触がよみがえってきました。簡単ではありませんが心地よい、本当に楽しいラケットです。

そしてとにかく格好良い!!

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