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【ケガ・ボディメンテナンス】あなたの肩のその痛み「ひょっとしてインピンジメント症候群」!?

アイキャッチ画像:Illustration from Anatomy & Physiology, Connexions Web site. http://cnx.org/content/col11496/1.6/, Jun 19, 2013. (Licensed under CC BY 3.0)

あけましておめでとうございます。今年も当サイトをよろしくお願いいたします。

さて新年にふさわしい話題かはさておき、寒くなるとケガのリスクが増えますよね。

11月に、ケガを避けるための留意点を記事化したにも関わらず、リリース直後に私も久しぶりにやってしまいました。

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肩のインピンジメント症候群です。

その名称は意外と知られていませんが「インピンジメント症候群」は、テニスによる肩のケガの中では、比較的メジャーなものだそうです。

せっかくですので、自身の経験を中心に紹介してみたいと思います。

Contents

インピンジメント症候群とは!?

正式には、

肩峰下インピンジメント症候群

といいます。直訳すると「衝突症」と表現できます。

簡単に言うと、

「肩関節内で、本来は潤滑に動いている滑液包やインナーマッスル(腱板)が何らかの理由でぶつかってしまい、炎症と痛みが生じる」

状態のことです。

主な原因は肩の使い過ぎで、腱板の疲労や肩のゆるみが生じる、肩関節内のパーツに衝突が生じてしまうようです。水泳、野球、テニスなど、肩を酷使するスポーツで比較的多く見られるケガになります。

マクダビッドのサイトが、図解入りで素人にも分かりやすく説明してくれています。

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インピンジメント症候群/私のケース

ケガのきっかけ

今まで肩の疲労や筋肉痛を感じることはあっても、痛みを感じることはほとんどありませんでした。

今回は普通にテニスをした翌日に、突然右肩が痛み始めました。テニス中に、少し腕を後方に持っていかれるようなシーンがあったため、それが主要因だったと考えています。

痛みはじめたのでまずは受診!

「身体の異変、特に痛みに対しては、専門家(医療機関)に相談する」ことにしていますので、すぐに整形外科クリニックを受診しました。

X線写真で骨と軟骨に異常はなく、痛みの症状から「インピンジメント症候群」と診断されました。

医師からは、私の肩はカキコキ音がしていると言われ、関節のゆるみ+蓄積した肩の疲労が影響した可能性を指摘されました。

なお、MRIがあれば、該当部位の炎症症状の確認ができ、診断できるようです。

インピンジメント症候群の対策・治療

医師からの指示、治療は次の通り。

  • 安静(痛みが出る動きを避ける)
  • 痛み止め(抗炎症鎮痛薬の貼付)
  • 温熱療法
  • 鍼治療
  • マッサージ
  • 痛みの改善が乏しい場合は局所ステロイド注射

なんと、医師からは痛みの出ない程度ならテニスも可能との説明!

ただ、念のため1週間は完全にテニスを休止し、回復を狙いました。

再開後は、痛みの出るバックのハイボレーと振り遅れさえ避ければ、それなりにプレーができてしまいました。気をつけながらプレーをしていたせいか、私の場合はテニスで症状が悪化することがなかったのは幸いでした。

とにかく一か月間は、鍼治療を中心に通院リハビリを頑張りました。

なお、以下の動画からの情報も非常に参考になりました。

インピンジメント症候群/私の症状

私が特に痛みを感じた動きは以下の通りでした。

  • 右手で左肩を触ろうとする動き
  • 腕を広げながら挙げる動き
  • 右肩を下にして横向きに寝る体勢
  • 背中側への腕の動き(テニスでは、ハイバックボレー、振り遅れで腕が後ろに持っていかれる時)
  • Tシャツなど、ボタンのないトップスを脱ぐ動き

その後、鍼とマッサージが特に功を奏し、一か月少々で9割方回復することができました。

鍼は、痛みに対してかなりの効果があることを実感しました。途中、通院間隔が空いて回復が停滞した期間がありましたが、鍼施術後に3段階くらい痛みが改善した経験をしました。

再発をさけるためにトレーニング開始

症状は9割方緩和したものの、今後も同様の症状が再発する可能性は十分にあります

肩の中で衝突=インピンジメントを発生させないようにするため、肩のゆるみを生じさせないため、インナーマッスルの強化は不可欠とのこと。

整形外科クリニック常駐の柔道整復師の先生に、肩のインナーマッスルのトレーニングを詳しく教えてもらい、治療と並行しながら毎日実践しています。

主なメニューは、下の動画の8分40秒あたりからの内容と同様で、ゴムチューブによる軽い負荷のインナーマッスルトレーニングです。

インピンジメント症候群 その後の経過

さて、インピンジメント症候群発症から、現時点で約7か月半が経過しましたので、これまでの経過をお示しします。最終的に今は治っています!

  • 2020年12月頭: インピンジメント症候群発症、整形外科受診(ハリ治療、マッサージ開始)。痛い動作を避けつつテニスは継続
  • 2021年 1月中旬:ほぼ痛み軽快(週2回のハリ治療、マッサージ継続)、インナーマッスルトレーニング開始。テニスは継続
  • 2021年 2月頭 :痛み再発 (週2回のハリ治療、マッサージ継続、インナーマッスルトレーニング継続)テニスは継続
  • 2021年 2月下旬:ほぼ痛み軽快 ハリ治療、マッサージ治療を終了
  • 以降 再発なし(2021年7月中旬時点)

インピンジメント症候群を経験して

ケガをあまりしないことで、自分の身体を過信していました。

医師の「意外と長引くかもしれないやっかいな症状」という説明通り、インピンジメント症候群は本当にやっかいでした。

運よくテニスをしながら治療できたものの、なかなか解消しない痛み、軽快したと思った途端の再発も経験し、かなり不安にさせられました。

 もしインピンジメント症候群と診断されてしまった方がいたとしたら、今回紹介した私のケースがほんの少しでも参考になれば幸いです。

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