ここ数か月長引くテニスエルボー。
整形外科に通院していますが、自宅でもメンテナンスしたいと考え、低周波治療器を購入しました。
様々検討した結果、プロアスリートも使用しているマイクロカレント(微弱電流治療)を搭載しているオムロン製品を選びました。充電式のため、自宅でも、場合によっては持ち運びも可能で、電気刺激のレベル的にも十分。
半月ほど使用しましたので、レビューをお届けします。
家庭用低周波治療器『オムロン HV-F081』
この製品は、医療機器認証を取得している立派な「医療機器」です。
メーカード | オムロン(omron) |
製品名 | 低周波治療器 HV-F081 |
重量 | 約290g |
サイズ | 本体:約172(横)×97.5(縦)×27(厚さ)mm パッド:HV-SPAD-MU:約99(横)×166(縦)×1(厚さ)mm HV-SPAD-JO:約40(横)×98(縦)×1(厚さ)mm |
電源 | 定格入力:AC100V,50-60Hz(充電用) 定格出力:DC 6V 700mA |
付属品 | 専用パッド(筋肉用:2枚・関節用:4枚)、導子コード(2本)、専用ACアダプタ、収納ケース、パッドホルダー(2枚)、取扱説明書(品質保証書付き)(1部) |
その他 | 医療機器認証番号 / 302AABZX00011000 管理医療機器 |
機能 | ●Recovery1(低周波)筋肉をもみほぐすような感覚の刺激です。 ●Recovery2(低周波)筋肉を押すような感覚の刺激です。 ●Recovery3(低周波)筋肉をたたくような感覚の刺激です。 ●Pain Care1(低周波)一定のリズムでさするような感覚の刺激です。 ●Pain Care2(低周波)一定のリズムで指で押すような感覚の刺激です。 ●Microcurrent ごく微弱な電流を使った治療です。通常、刺激を感じることはありません。 強さ調節 20段階 治療時間 30分 治療モード リカバリーモード/ペインケアモード/マイクロカレントモード |
価格情報 | 定価:¥24,800(税込) |
家庭用低周波治療器『オムロン HV-F081』のレビュー
効果については、症状や反応性が人それぞれ異なりますので言及しませんが、使い心地、製品としての完成度、メリットデメリットなど、可能な範囲でご紹介します。
専用バッグに収まるコンパクトさ
写真の通り、専用バッグにコンパクトに全ての付属品が収納されます。さほど大きくないため、大き目なラケットバッグであれば収納して持ち歩くこともできます。
フル充電後に、30分×10回弱使用可能です(説明書には30分間×6回と記載)。
充電式ポータブル低周波治療器として必要十分な機能
https://www.healthcare.omron.co.jp/product/hvf/hv-f081.html
- MODE 1[低周波]
- リカバリーモード:筋肉を【もむ】【押す】【たたく】の3種類からお好みのモードを選べます。
- ペインケアモード:痛みのある部位を【さする】【指で押す】の2種類からお好みのモードを選べます。
- MODE 2[マイクロカレント]モード
低周波の電気治療では3つのリカバリーモードと2つのペインケアモードが選択できます。
それぞれ、もむ感覚、たたく感覚、指圧される感覚など、かなり感触が異なります。ご自身の好みのモードで治療すると良いでしょう。
部位によって使うパッドは2種類(それぞれ2セット付属)。私が治療している肘の場合は、関節用パッドを2枚一組使用して治療します。腿やふくらはぎなどの大きい筋肉は筋肉用パッド1枚を使用します。
なお、なぜかセットできる治療時間は30分間のみです。私は自分が気に入った3メニュー(リカバリー1、ペインケア1,2)を10分ずつ途中で切替えしながら、計30分間おこなっています。もちろん30分間に満たない段階で途中で終了することは可能です。
また電気の強度は20段階あり、私は7~10の範囲で調整して使用しています。10を超えるとかなり強い電気に感じます。
また、この機種のウリとなっているマイクロカレントモードは、ほぼ刺激を感じることのない微弱電流によってケアを行うもの。即時的な効果を実感する機能ではありませんが、スポーツの分野では、運動後のコンディショニングケアに使用されている治療法とのこと。次のような場面を想定して使用します。
- 電気刺激が苦手な人にも使用可能
- 普段の運動後の筋肉ケア、組織回復を狙って
- 急性の痛み(打撲や捻挫など)にも使用可能(低周波は炎症が強い部位には使えないケースあり)
なお、このマイクロカレントモードが必要ないのであれば、価格が安い一つ下のグレード『HV-F030』で事足ります。
※途中でメニューを切り替える場合は、STOP→メニュー変更→START→電気強度設定
メリット:軽量コンパクトでポータブル/電気の強度は十分/専用粘着パッドの持ちは結構良さそう/2か所同時に治療可能
メリットとしては上述の通りですが、
- 軽量コンパクトでどこにでも持ち歩ける点
- 20段階の電気強度は、家庭用治療器としては十分
- 専用粘着パッドは30回程度で交換推奨だが、実際はそれ以上使える
- 端子が2つあり、同時に2か所・異なるメニューでの治療が可能
家庭用の充電式治療器としては、その価格から考えてもかなり高性能だと感じます。
デメリット:治療時間は30分間のみ/治療メニューのメモリーはないため選択は手作業/専用粘着パッドは程ほど高価
前述しましたが、セット可能な治療時間は30分間のみ。途中でストップしたり、治療メニューを切り替えることはもちろん可能ですが、全て手作業が必要です。
例えば10分ずつ異なるメニューをセットできるようになったり、30分だけでない治療時間のセットが可能になってくれると理想的だと思います。あとは、メニューのメモリー機能も欲しいとことです。
専用の粘着パッドは、説明書以上の耐用回数だと思いますが、買い換える場合はそれなりに高価(関節用、筋肉用 それぞれ定価2,200円税込)です。
まとめ
当然メリットだけでなくデメリットも存在するものの、家庭用の低周波電気治療器としては充実の機能と性能です。
この機種に関してはマイクロカレントモードが存在価値でもありますので、その必要性を見極めながらひとつ下のグレード(HV-F030)も検討してみてはいかがでしょうか。